新・平家物語(十五) (吉川英治歴史時代文庫)

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  • 講談社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061965614

感想・レビュー・書評

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  • 本巻はまさに義経の逃避行を描いた書。宇治川、一の谷、屋島、壇ノ浦と連戦連勝してきた源氏の大将が、今や肉親の頼朝に追われる身。不運に不運が重なり、従者も弁慶や伊勢三郎など数人。愛妾の静とも今生の別れを果たす…。これでもかというくらい、悲哀を描いている。私個人的には戦記よりも人間模様の方が好みなので読みやすかったが。
    本巻では、久しぶりに西行が登場。彼も平時忠と同じく、第一巻から登場しているキャラクター。鎌倉の御家人、安達新三郎が義経と静の子供を沈めるよう命じられたものの、そのフリだけをして静ともども逃がしたというアングルにおいて、それを見た僧ということで登場していた。おそらく、これが最後の登場となるのだろう。出家する前は佐藤義清として清盛の若き頃の学友という設定だったのだが、今や69歳。いやはや、長い長い期間を描いた物語である。

    さて、いよいよ次は最終巻。最後、どんな終わり方をするのだろうか。弁慶と蓬の弟姉の再会はあるのか…?気になるから、すぐ読もう。

  •  平安末期頃~鎌倉までの滅びゆく平家、源氏との戦いを描いた全16巻の大作です。

     続きが読みたくてつい夜更かしをしてしまう作品でした。

著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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