さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1526
感想 : 160
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061975620

感想・レビュー・書評

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  • ポップな文章が淡々と、はたまた止まったり速まったりしながら流れていく。軽くて重い。なぜこんなにも心にズンとくるのだろう。
    言葉の表情を味わうべし。

  • 文体がキリッと立っている印象。
    詩と言葉への愛と憎しみが入り交じり、
    最後にはなぜかいつも泣いてしまいます。
    インテリの哀愁が漂う本です。

  • たぶん、ラブストーリー。

  • 脈絡がないようで、話の筋はわりとちゃんとあるなあと感じた。
    うとうとしながら読んでいると、夢うつつ、勝手に文章を捏造しながら読んでしまい、不思議な感覚になった。
    その感覚がとても物語とマッチしていたので、個人的には眠い時に読むのがおすすめ。(話はあまり入ってこないけど・・)

  • 二度目の読了、相変わらず摩訶不思議でまともじゃない、けれど破綻していない。頭から終わりまで、暗号のような小説。おそらくこれは根本的な意味で好みが分かれるだろうな

  • 私はこれを詩的と呼ぶ。

  • 7

  • どうしてこの小説がポップと言われるのか、考えていた。答えは、深刻じゃないからだ。

    死、精神の淵、切り詰められ選び抜かれた要素(純粋さ、美、憎しみ、情熱、等々)といったものはこの小説には出て来ない。それらのテーマはすべて深刻なものだが、ここにあるのは、強いて言うなら、愛だけだ。

    それからこの小説には一般的な意味での論理はでてこない。著者は推論よりは比喩を、説明よりは描写を、意味よりは語感を選ぶ。だからこの小説は小説らしさよりは、むしろ詩らしさをつよく帯びている。

    つまり構造的枠組みの構築より、連想の繋がりのよい場面を選んで並べる。部分においても、それまでになかったかもしれない言葉同士の関係を引き出してみせ、そのまま立ち去る。この小説のよくできているところは、このように全体と部分の構造がとてもよく似ていることだ。だから一見すると適当に言葉を並べているようでいて、一定の秩序を感じとることができる。

    この秩序が嫌だと感じる人もいるだろう。好きだと感じる人もいるだろう。けれどその詩らしさを失わずに小説として形を保っていられるということそのものに、私は驚きを感じる。そして、小説の自由さと、言葉の自由さに、また気持ちを奮い立たせるのだ。

  • すっごいよかった

    ヘンリー4世みたいな猫を飼いたい
    S.Bのような女性に出会いたい
    自分の子どもがキャラウェイだったら最高
    でも朝起きたら冷蔵庫になってるのは嫌だな

    私も名前がほしい
    なんてつけてくれるんだろう

  • 【446】

    なぜこれが評価されたのか謎。プラスの意味で謎。
    私ごときでは理解できないです。
    高橋源一郎にしてはエロくなかった。
    略歴が面白い人だ。

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著者プロフィール

作家・元明治学院大学教授

「2020年 『弱さの研究ー弱さで読み解くコロナの時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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