- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061976627
作品紹介・あらすじ
しっかり者の新地の芸者蝶子は若旦那柳吉と駆落して所帯を持ち、甲斐性なしの夫を支えて奮闘する──大阪の庶民の人情を自在な語り口で描いて新進作家の地位を確立した「夫婦善哉」のほか、「放浪」「勧善懲悪」「六白金星」「アド・バルーン」、評論「可能性の文学」。作家生活僅か7年、裏町人生のニュアンスに富んだ諸相を書き続けて急逝した織田作之助の代表作6篇を収録。
感想・レビュー・書評
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いったいいつ、
このようなどうしようもない男を捨てるのかと思えば結局捨てない┐(´д`)┌ヤレヤレ
ストレスたまりました私にはわからん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近NHKでドラマにもなりました。柳吉と蝶子の夫婦がドタバタをくり広げる物語です。柳吉のクズ男っぷりがすがすがしいほどにくたらしいですが、現代にもこんな男は山ほどいるのかと思います。
九州大学
ニックネーム:来見田仁志 -
以前追突事故に巻き込まれた時のこと、修理中の代車にはラジオしか付いておらず、そこから聞こえて来たのが収録されている『放浪』の朗読でした。
作品から漂う当時の大阪の下町の雰囲気に魅了され本を購入。
学生生活(2回目)を過ごした大阪の下町の大正~昭和の風情の描写が秀逸で、小説の登場人物の放浪に合わせて馴染みの地名が登場する度に郷愁をかき立てられるのでありました。
表題の『夫婦善哉』では維康が天牛書店に通うシーンが出てきますが、
この天牛書店は下宿先から徒歩1分と、僕が学生時代(1回目)に大変お世話になった本屋です。(店は移転していますが)
最近読んでる本にも、ここで買った本が多いです。 -
面白可笑しいけど哀しい 哀しいけど面白可笑しい そんな感じ
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「夫婦善哉」は、発表当時東京文壇から批判されている。皇国史観もなければ左翼思想もない、と。その言葉の裏には、この戦時下に「あかんたれ」の男が「しっかりもん」の女に浮気して、いちやいちやと食べ歩いているような小説はけしからん、との軍部の意向が反映していた。
しかし、好いた同士は形式はどうあれ一緒にいたい、うまいもんも食いたいし、うまいもんに格式も何もないやないか、とズバリ本音を言ってのける織田作に、戦時下の大阪人は拍手を送った。 -
別府などを舞台とした作品です。
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とにかく疲れた。
しっかり者の芸者蝶子が、駆け落ち相手である若旦那柳吉のしょうもない所業を許すたびに、「そんなの許すかなぁ。」とイライラし、終いに「(柳吉、)この甲斐性なしのアホが!」と何度言ったかわかりません(笑)。
この作品が世に送り出されてから半世紀以上経つけど、人間なんてそう進歩しないもんさと思ったほうが、楽に生きられるぞ。と、作者 織田 作之助が語っているような気もしましたが・・・・
あーーー、全くもって受け入れられないねっ! -
ダメ男の短編集です。
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どう仕様もないくらい、駄目な男が出てきます。
でも嫌いにはなれない。
笑えます。 -
図書館にてー。