ファウスト(下) (講談社文芸文庫)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061983243

感想・レビュー・書評

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  • 上巻とは打って変わって、下巻では壮大なギリシャ神話の世界が広がっていて、とても興味が惹かれる内容でした。最後にメフィストフェレスの手をすり抜けて、マルガレーテの魂と共に天に召されるシーンは感動物。

  • 2011.03.25-
    ゲーテはすべての信仰も文化も、矛盾無く存在できることを知っていたのかな。

    第四幕でマルガレータを思いだしたみたい。

    「まるで邪に思い上がった心が 欲情の赴くままに 血をたぎらせ 自由な心で すべての権利を擁護せんとする精神を圧迫して 感情の惑乱へと追いやってしまうのと同じじゃないか」
    これはファウストがマルガレータにしたことだよね。
    波を征服したいというのは、過去の過ちを征服したいからか。

    ドイツは本当にイタリアが大好きだな!

    気高さと所有欲は同居しない。所有欲が連れてくるのは憂いばかり。

  • 人造人間ホムンクルス、スフィンクスにギリシア神話の神々、半神、ニンフ、イリアスに詠われた絶世の美女ヘレネが入り乱れる幻想世界に夢心地。
    キリスト教とギリシア・ローマ世界が融合しルネッサンスを感じさせる。
    ファウストが最後に辿り着き、果たせなかったことはネーデルランド独立のことだろうか。

著者プロフィール

1749年ドイツ・フランクフルトに生まれる。小説「若きウェルテルの悩み」などにより疾風怒濤(文学革新運動)期の代表的存在となる。政治、美術研究、自然科学研究の分野でも活躍。他作品に戯曲「ファウスト」「エグモント」小説「ウィルヘルム=マイスター」「親和力」自伝「詩と真実」「イタリア紀行」詩集「西東詩篇」などがある。1832年没。

「2021年 『ゲーテショートセレクション 魔法つかいの弟子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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