新しい人よ眼ざめよ (講談社文芸文庫)

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著者 : 大江健三郎
  • 講談社 (2007年2月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061984677

新しい人よ眼ざめよ (講談社文芸文庫)の感想・レビュー・書評

  • 人生の背骨にしたい作品。初読では最終章でもって障害者の親である自分と、光を擁護するエゴイズムを主張しているのかと思い反発したが、個人的な体験を読み、見方が変化した。一体どれだけの苦労と、どれだけの思いを経てここに至ったのかと。大江自身が死にむかう中で、光に残したいものを書いていると思う。さらに、自身と成人を迎える光との新しい関係(光はイーヨーという名を捨て、新しい人となった、と思う)を再生と位置づけ、暗い谷間に帰る、というネガティブな一面とレインツリーやHさんとの対話を通してのポジティブな一面が並存しているように感じられた。他の大江作品を読めば読むほど深まる作品。何度も読みたい。

  • 初大江健三郎。で、何の予備知識もなしに読み始めたので途中置いてけぼりになった。
    前の作品を読んでいないと理解しにくい部分がある。

    何年か前に母にもらったポストカードの絵が、ブレイクのGlad Dayだったことにこの本を読んで気がついた。
    好きな絵ではないけど、印象はすごく強い。
    でもブレイクの詩を読むことはきっとこれからもない気がする。

  • ウィリアム・ブレイクの詩を肴にして、紡がれる連作短編集。とてもとても良かった。これまで大江健三郎は長編でこそ醸しだされる某かがあるだなんて思っていたけれど、そればかりではないんだ、と。はっと気付かされた。どの短編がいい、というよりも、どの短編もいい、という感じで、本当にいい。イーヨーは大江作品にとって、本当に大いなる光だと読むたびに思う。(10/8/25)

  • 大江健三郎のブレイクへの傾倒ぶりと、イーヨーが大部分を占める生活がまざまざと。
    イーヨーの弟妹たちは大江健三郎に対してどういう気持ちを抱いているんでしょう。それが気になって仕方ありません。

    それにしてもどうしてこの人は色んなところに責任負わされ続けなきゃならんのでしょう。だんだん辛くなって来た…

    12.02.28

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新しい人よ眼ざめよ (講談社文芸文庫)の作品紹介

神秘主義詩人ウィリアム・ブレイクの預言詩に導かれ、障害を持って生まれた長男イーヨーとの共生の中で、真の幸福、家族の絆について深く思いを巡らす。無垢という魂の原質が問われ、やがて主人公である作家は、危機の時代の人間の"再生"を希求する。新しい人よ眼ざめよとは、来たるべき時代の若者たちへの作者による、心優しい魂の呼びかけである。大江文学の一到達点を示す、感動を呼ぶ連作短篇集。

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