自伝波乱を生きる: 相場に賭けた六十年

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062040471

感想・レビュー・書評

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  • 昭和8年に是川経済研究所を開設したのも、結局、自分で世界経済を観察し分析しなければ、命の次に大切な大金をかけて相場では思惑はできないと思ったからなのだ。日ごろ血を吐く思いで勉強したことを武器に、株式市場に一人で勝負を挑む。

    やると決めたらどんな困難があってもやり通し、やっていけないことはどんな誘惑があってもやらない、このぐらいの強い意志がなければ、自分のカネを賭けて相場を貼ることはできないと思った方がいい。

    しかし、私は自分の信念、判断に自信を持っている。(憲兵隊の取り調べに対しても)

  • 伝説の相場師:是川銀蔵の自伝。
    相場がいかに難しいかを伝えるために書いた本と記載されている。

    目次は、
    第1章 “ほげたをたたいた”人生
    第2章 少年実業家
    第3章 好事魔多し
    第4章 百発百中の先見力
    第5章 四十にして立つ
    第6章 二期作実践
    第7章 腹八分目
    第8章 欲ぼけ自滅
    第9章 逆転勝利
    となっている。

    仕手戦の相場に関しても詳細に記載されているものの、彼のリスクを省みない商売人としての考えや哲学、マネジメントへの向き合い方が書かれている。

    戦時中ということもあるし、政治に振り回されていた状況もあるため、毎度毎度無一文になったり破産しかけたりしている。

    交渉のスタイルも今では考えられない状況で、税関長にピストルを突き付けたり、水道をこっそり無料で使わせてもらったりと、現代では到底まねできないようなこともやってのけている。

    とはいえ、それだけリスクを取っただけはあって、ジェットコースターのような人生を送った。

    また、相場をやるにあたっては、他社も気が付かない・場合によっては会社の経営者も気が付かないようなことに気づき、大きく収益を挙げている。
    これは、是川銀蔵がビジネスを自分でやった経験が生きており、その経験から先読みができるようになったと記載されている。
    個別株をやる場合、以下にビジネスモデルを深く理解するかが重要のようだ。

  • 真似出来る事は多くは無いけど、正々堂々と勝負(相場)する姿や努力家な部分、失敗から得た教訓など、色々と参考になりました。

    それから、酒と女にはハマらないと言うポリシーがあり、なんだか意外でした(笑)。とてもカッコ良いです。

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