平成維新

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著者 : 大前研一
  • 講談社 (1989年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062044752

平成維新の感想・レビュー・書評

  • 大前さんが都知事だったらいろいろと面白かっただろうな

  • 古い本で、国・霞が先がどう合っていくべきなのか大前さんの主張が書かれています。さすがに賛否両論ありますが、ゼロベース改革は惹かれるものがありました。

  • 大前研一氏による維新論。1989年刊行です。

    本書では、今後の国家運営を考える上で、労働者としての立場ではなく、消費者としての立場を追求することが必要と主張されています。
    すなわち、供給者の中の「資本対労働」という対立構造ではなく、個々人の中での「消費者と労働者」という側面についての議論の必要性です。
    例えば、消費者の立場から、「世界中で最も安くて良いものを安定して供給すること」や「良質の医療サービスが得られるようにすること」が政策に求められてしかるべきと論じています。

    更に、これらを実現するためには、政府の再構成が必要であり、中央集権国家から連邦化(道州移行)による地方自治へのシフトをベースとした省庁等の再編を著者は提案。
    当時の政府は、政策を立案すると同時に実行してゆくための組織(発展途上国型)と喝破し、これを、政府は政策立案やガイドラインを策定し、それを民間あるいは地方に正しく実行させてゆく組織(先進国型)に変革すべきであると説きます。

    ボリュームはそれなりにありますが、終始一貫して上記主張に基づいて記述されており論点が明確、また、構成がすっきりしているため、とても読みやすく感じました。

  • (20090519〜20090530読了)
    ・わが国における選挙は政策問題で票が大きく変わることは希で、むしろ人々は固定した投票パターン(支持政党、支持者)を持っており、そのうちどのような人々が実際に投票所に来るかのほうが、政策論争よりも実は重要だ。P10
    ・ODA(政府開発援助)は「平成新山」と呼んでもいいくらい利権のマグマの噴出し口としては新しい。P11
    ・国家理念、新国歌、新国旗、新しい政府の組織などを、ご破算で願いましては・・・すなわちゼロベースで構築するのが良いのではないか。P20
    ・金持ちは治安の悪い時には自分でガードマンを雇い、教育については私学に、という自衛にでる。つまり、カネのある人は政府を諦めてしまっているので、社会全体として何とか歯止めをかけようという抑止力にならない。P22
    ・自分さえ良ければどうでもよい、というのはアメリカ的民主主義の最終到着地点であると見えて、これを不用意に輸入した戦後の我が日本においても、人々の社会性のなさが結局世の中をアメリカとは違った意味で住みにくくしている。P23
    ・ゼロベースで改革をする気が国民の側にあれば、今の政治を改革する事はさほど難しい事ではない。P30
    ・日本の政党の形態そのものが大きな問題をかかえている。政治の望ましいあり方の一つとして、「二大政党」ということがよく言われる。しかし日本の場合、自民とが党としての共通理念を持たない単なる集合体になっており、社会党の「労働者」というアンチテーゼが、アンチテーゼたりえなくなっている。P38
    ・アメリカは伝統的に見れば、共和党が保守的な資本家側、民主党が進歩的な労働組合側である。P41
    ・日本の諸制度の中で、政治に最も大きなひずみを生んでいる「諸悪の根源」の筆頭は、県、市、町という、細分化され、重層化された行政単位である。P50
    ・日本の石油が高いのは日本に原料がないからではなく、保護行政で甘やかされているからである。P69
    ・工学の進歩とは失敗を教訓にする事であり、失敗や事故を隠さず、万人の共有財産とする事。P74
    ・企業経営は、世界的に均質化しつつある購買者に照準を合わせないと、よりグローバルな企業に敗北する。P78
    ・世界の人々にとって日本ががたんなる生産国、工業品輸出国として捉えられているのでなく、親友、あるいはかけがえのないパートナー、彼らにとっての大市場、趣旨者、技術の源などになることが、日本自信の安全保障、そして繁栄につながると言う事を忘れてはならない。P81
    ・最近では、経営力のない銀行が倒産する事は金融市場効率化のためにはむしろ好ましい、と考えられている。P86
    ・資産のなり国民はリスクに耐える力がない−このため国民の自己責任という考え方が定着しない。ハイリスク・ハイリターン商品がほとんど根付かず、かえって豊田商事やネズミ講など、諸外国では考えられないまやかし商法がはびこる結果になっている。P89
    ・税に関するフィロソフィががいために徴税側の論理が押し通され、集めやすい、取りやすい所から取るということが近代国家でまかり通っている。P93
    ・検討を加えると、大蔵省の主要任務は租税の徴収と国債の発行、管理、すなわち歳入側のみということになる。P103
    ・経済は一流、官僚は二流、政治は三流といわれるが、日本の外交はそのまた下の四流である。P107
    ・ODAは、それほど途上国のためになっているのか極めて疑問。被援助国が記念碑的事業をしたがるため、例えば不必要に頑丈な橋を作ったりしている。P118
    ・世界の人々に対して、いわれのない日本たたきなどをした場合には日本は厳しく対応するということを世界の人々に知らせることも重要。P126
    ・日本の国土計画はほとんど全てハード主体で、建設や改造を前... 続きを読む

  • 今からおよそ二十年前に書かれた本。
    生産者、供給者側にたった自民党政治の問題、戦後の復興に大きな役割を果たした省庁が今では逆に日本の足かせになっていることなどを指摘し、真に日本が豊かで住みやすく国際社会での責任も果たす国になるための大胆なゼロベース改革を提言する。現実味がないかもしれないがこの本は本人が言うとおり議論のたたき台で、立派と思う。さらには憲法などの国家理念や行政・立法・司法のあるべき姿についても触れる。
    この本が世に出てからおよそ二十年、日本はどのように変わったのだろうか。小泉改革がもたらしたのは弱者への痛みだけ。今こそ国民一人ひとりが真剣になって日本の未来を案じるときか。
    この本のアイディアで道州制導入はとても魅力的にうつる。地方が特色を生かした産業振興をし、国は国防や外交に集中する。地方自治についてはせっかくアメリカ合衆国にいるのだから実地で勉強したいと思う。

  • 大前氏をこの本で初めてしりました。

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