ゴールド・フィッシュ

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062056687

作品紹介・あらすじ

透明な時代 最後のゆらめきの中で自分の夢をさがしはじめたかがやく女の子たちへ

新宿へいってしまった真ちゃん、いつのまにか大人びてきたテツ、そして高校受験をひかえ、ゆれるさゆき。
3人の<リズム>のゆくえは――。
好評、『リズム』の続編。

いまから将来と進路を決めなきゃならないなんて。
将来「なる」ものをずっと決めてた人が、あっさりとあきらめちゃうなんて。
でも、だいじょうぶ。
あたしの夢・真ちゃんが、光の中で歌いつづけているかぎり――。
と、思っていたさゆきだったが……。

感想・レビュー・書評

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  • リズムの続編
    リズムのさゆきが中一から中三へ、不安定な少女が描かれていて、自分の中三を思い出したり心の揺れ動く様がとても面白かった。
    すこしちびまる子ちゃんのまる子とお姉ちゃんみたい。

  • この人のは、多分2冊目。
    取り上げる題材なのか、どうも乗れない。
    「みかづき」の題材の塾とか用務員室とか出てきて、好きなんだなぁと思った。

  • リズムの続編。
    夢に向かった真ちゃんはやはり順風満帆とはいかず、中3になったさゆきがまたしても奔走する話。
    族・二家族間の話。
    結果的には納まるところに納まったのかな。

  • 森絵都さんの作品。
    高校受験を控えた中3。夢を追いかける真ちゃんに憧れて、その真ちゃんに全てを託してしまっていたのが、真ちゃんと距離を置いていた期間に徐々に自分と向き合えるようになっていく。
    まだまだ何にでもなれる気分だった自分の中学生時代をふと思い出した。

  • <Gold・fish>
      
    装丁・画/杉山佳奈代

  • 誰かを想うこと、誰かを応援すること、
    夢を持つこと、夢を追うこと、
    進路を真剣に考えてる今だからこそわかる部分があった。

    p.s.
    正直、わがままなさゆきには終始イライラした
    ま、でも15歳だからしゃーないな、、

  • 森絵都さんの「リズム」の続編「ゴールド・フィッシュ」。
    児童文学の範疇に入れられる作品かもしれませんが、個人的に作品の雰囲気がとても好きです。
    「リズム」もそうですが短い話なので、小学校5.6年生から中学生くらいの読書への入り口に良い作品だと思います。

  • 短い作品だった。買おうとは思わないかな。森絵都らしさがまだ完成されてない感じ。

  • リズム(https://booklog.jp/users/skmt1988/archives/1/4043791062 )の続編。

    さゆきは十五歳。中学三年生になっていた。しばらく口を聞いていなかった幼馴染のテツはずいぶんと大人っぽくなった。
    新宿で頑張っていた真ちゃんの夢は破れてしまったらしい。中卒の真ちゃんに世間は厳しい。おじさんも弱っている。
    さゆきは真ちゃんへの想いを封じ込めるように周囲が心配するほど勉強に没頭する。
    高校受験、中学卒業。それぞれの進路を決める季節。
    大きな夢じゃなくていい。ちいさなやりたいことを見つけるさつき。将来を語るテツ。一度破れた夢をもう一度追いかける真ちゃん。

    --------------------------------------

    将来、お魚屋さんを継いで”楽しいお魚屋さん”にしたいと考えてるテツ。彼の未来予想図に描かれてるお魚屋さんの女将さんは、さゆきだったんじゃないかな、と思った。10年後、実際にそうなってもおかしくない。ヒューッ! 若さが爆発しそうだ!!
    十五歳の春! 全方位可能性が広がってるぜ!!!
    羨ましい!!!!!!未来は俺らの手の中!!!!!

  • 『リズム』から二年後,さゆきも高校受験生となった。でも,真ちゃんの様子が変だ。さゆきはぽっかりあいた穴を埋めるように勉強・勉強にあけくれる。勉強するといろんなことを考えずにすむ。そんな痛烈なことばが胸をさす。本来ならば,世の中のことが見えるようにするために勉強するのに受験勉強は・・・。
    さゆきは真ちゃんの夢を応援していた。でも,やっと気づく。自分の夢を追いかけることが生きることだと。弱虫だったテッちゃんの夢がいい。夢にかっこいいもかっこ悪いもない。その人らしいのが一番かっこいい。

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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