夜の神話

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著者 : たつみや章
制作 : かなり 泰三 
  • 講談社 (1993年7月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062065306

夜の神話の感想・レビュー・書評

  • 小6のマサミチは、突然のいなかへの引っ越しに不満を抱き、心を閉ざす。一学期の終業式の帰り道、神社で彼は、運命の出会いをしてしまう。姿形を変えた彼が見ていく世界とは。
    父の懸命な姿。兄のように慕う父の部下。彼らが命をとして守ろうとしたもの。
    複雑な問題を少年の視点から訴えかける力作。

  • 20年以上前の児童文学です。ファンタジーですが、ストーリーの中心に原発の事故が大きく係わってきます。子ども向けの読みやすい文章から、現代の原発問題をもっと身近に感じかれるのでは。 (MK 職員)

  • 都会から田舎に住むことになった主人公。田舎暮らしに飽き飽きしてた彼はあるひカエルを自転車で引き殺してしまい…そのせいで天の神様から罰を受けてから始まって原電の事故を神様と一緒に何とか収めようとするまで発展する。20年前の作品なのに、作業員の被ばくまで取り扱っているのがすごい。色んな意味で怖い話だった。

  • 中学の時大好きだったたつみや章さん。再読。

  • 再読。
    前回読んだ時より原発問題が深刻になった今、まさみち君の成長物語といった視点より原発への提言が強調されて感じられた。でもツクヨミさまとか家神のヨネハラさんとか人間のような感情があって素敵です。

  • 命の大切さや原発について考えさせられる本です。読んだ後はいろいろなことを頑張りたくなります!

    熊本学園大学:(さた)

  • 稲荷山戦記が好きだったので、同じ著者のものをと手に取りました。内容はあんまり覚えていなくて。再読したいです。

  • 児童書だからと侮るなかれ、これは大人にこそ読んで欲しい物語だと思います。人は忘れる生き物だけど、だからこそ本や写真、映像などで忘れない努力をしなければいけないんじゃないかな、と。
    原子力は目に見えないからこそ怖くて、でも目に見えないから関心のない人にはその怖さがわからない。その点、青い炎の描写はとてもわかりやすくてよかったです。

    それにしても…たつみやさんが女性だったことにはびっくりした…。

  • 子供向けファンタジーで書かれているけれど、大人にも読んで欲しい。
    なぜなら、テーマは原子力の危なさや人の欲だから。
    主人公のマサミチが田舎に引っ越したばかりの頃の、都下っ子の心理がよく書かれていて、彼が変わって行く様子が子供らしい視点で描かれているところに共感できる。

    ツクヨミ様や月ウサギが作ったまんじゅう食べて、生き物の声が聞いてみたいな。

  • 木々や虫・動物などの声に耳を傾けていたら、こんなことには・・・

  • 原子力って、まだ人間が手を出してはいけない領域だったのかな…ファンタジーなのに、現代に警鐘を鳴らす作品。もう10年以上前の、児童文学です。今だからこそ、たくさんの人に読んでほしい。

  • 大人のためのファンタジー。原発事故のすごさ、不条理さが伝わる物語。

  • 小学生の時に読んでいて、すっかり内容を忘れてた。久しぶりに手に取ったら、とてもタイムリーな「原子力発電と自然」をテーマにした作品だった。被爆、自然への影響、進歩する技術を使いこなせない能力…3.11以降、考えさせられているテーマ。約20年前から言われているのに、何も変わっていないんだな、って思わされた。

  • 最近の原発の話から思い出して、小学生の時に読んだのを十数年ぶりくらいに再読。
    昔読んだときはいまいちわからなかったけど、今読むと、まさに福島で起こったようなことが本の中の出来事として書かれていることに驚く。
    現実はもっと悪い形だったけど。
    改めて読んでみて、神様とかでてくるようなファンタジーだけど、原発の描写はリアルで、やっぱり単純な児童書とは思えなかった。
    人間がコントロールできない技術は使うべきじゃないというのが心に残った。

  • 読んだのは小学生の時だと思うけど、今でも好き。
    かわいいけど切ない。

  • 小学生の頃、神話や民間伝承に嵌った時期があり、その頃に触れた作品。震災後、「原子力発電所」とは何か、どのように付き合うかを突き付けられた今読むべき。児童書と侮ると怖い。

  • 1993年に描かれた本書は、原子力発電所の臨界事故を扱っています。テーマは人間の欲。ファンタジーと現実の世界が混ざっていますが、子どもにとっても考えるきっかけになるのではないでしょうか?

  • どうして今この本を読んでいるんだろう?

  • 小学校の時に図書館で借りて読んだ。先日古本屋でふと見つけて手に取ってみて、そういえばこれは原子力発電についての本だったなあと思い出し、買ってみた。

    わかりやすい文章でポップに綴られていく、自然と神様と原子力の物語。
    1993年の本だけど、必要なことがぜんぶ書いてある!
    昔のおぼろげな記憶と子供の時に頭の中に浮かんだ鮮烈なイメージが断片的に蘇って、不思議な感動に出会った。
    この本をずっと昔に読んだ自分と、再び読もうと思った自分が心の深層の方でつながっている気がして、泣きそうになった。

    今こそ小学生はこの本を手に取って欲しい。

  • 東京からど田舎に引っ越してきたマサミチ(小6)。ふと寄り道したお宮で、白い袴姿の青年に呼び止められる。その青年は夜のお方様をも呼ばれる、ツクヨミ様。ひょんなことで食べてしまったサトリまんじゅうのおかげで、マサミチはネコのコトラや虫や木の言葉が分かるようになる。
    しかし、パパが技術者として働く原子力発電所では恐ろしい事が起こっていた。原子力は人には早すぎる力だったのでは?人は自然を守り、共存できるのか?

  • 随分昔(自分が児童書を読んでいたような時期)に読んだ本で、再読もしていないのだけど今の日本にはあってるかなー、と思うので本棚に登録。

    随分昔に読んだのに、私の記憶にはずっとこの本が残っていて、「原発は恐いものだ」という印象をずっと植え付けられていたのでやっぱり心に残る本だったんだと思います。

  • 小学生の頃に本棚で発掘し、読んだ本。この頃浮き彫りになる原発問題に、この作品を思い出した。18年も前の作品だが、既に原発への答えは出されている。テーマの重さと裏腹に、読了後のすっきり感が良い。

  • 今回の福島原発事故を予見していたかのような作品。

    あわや原子炉がメルトダウンしてしまうのを、主人公の少年が月の神や家霊の力を借りてなんとか食い止めるお話。

    身の丈に合わない「欲」を抱いてしまったばかりに、自然も、自分たちの危険をも省みない人間たちを原発をモチーフに警告する作品。1993年だから、もう20年近くも前なのに、このころからすでにその危険性を感じ、訴えていた人がいた、そしてそのことを知らずに今まできてしまったその事実をよく反省すべきだと思う。20年もあれば、社会システムのほとんどは変えることができただろうになぁ。

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