お米は生きている

  • 講談社
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本棚登録 : 54
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062075589

作品紹介・あらすじ

わたしはこれから日本人とお米との、長いつきあいの歴史についてお話ししていきます。それというのも、いま日本は、外国からお米を輸入するようになり、水田がつぶされ、農業をする人がどんどんへっています。「これでようだろうか」と心配する人もすくなくありません。わたしたちにとって、お米とはいったい何だったか、ということを、みんなで考えてみる必要があるからです。──(本文より)

産経児童出版文化賞大賞/青少年読書感想文全国コンクール課題図書

感想・レビュー・書評

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  •  森林は緑のダムと言われるが、同様に水田もダム。川の水も、地下水も、湖も水も、森林と水田の贈り物。更に突き詰めると、お米(水を使う)を作るために、木を植えて森林を作る。山奥で水田を見つけたら、「ああ、人が住んでいるな」「その人たちが森林を守ってくれているんだな」と。日本人が米作りをやめたなら、山はくずれ、緑は減り、地下水は枯れ、川の水もなくなる。めだかやとんぼともお別れ。地盤沈下や大雨のたびに洪水になったり・・・。富山和子「自然と人間 お米は生きている」、1995.5発行。

  • お米が日本人の中に溶け込んでいて、大切なものなのかがよくわかりました。
    稲作をないがしろにしている現代にもっと問題意識をもたなくてはいけないとも思いました。

  • お米が日本人の生活にどれだけ寄与してきたかについて書かれた本。
    子ども向けに書かれているため、なにもかもお米に結び付けすぎでは?とも感じた。
    お米と治水、祭り、古墳、森とのつながりについてかかれ、最後は日本の自給率の低さについて問題提起している。
    また、お米の栄養分やお米の伝播、加工品についても触れられており稲作の入門には良い本。
    「日本の米」(中公新書)も読んでみたい。

  • ★★★★★
    「米」が育んできた日本の土壌・文明・歴史。
    日本人にとって米とは。
    現在、災害や輸出入の環境、食生活の変化などで、お米を取り巻く状況が激変しています。
    今、もう一度読み返し、噛みしめたい、一冊です。
    (まっきー)

  • 意外なんですが
    すごく面白い本でした。

    でもこれ読んで泣くひとはあんまりいなそう‥(笑)

    米と日本の関係がわかりやすくかいてある。
    水田つくるの大変だったんだな〜

    昔からの途方もな大勢のひとたちの苦労や熱意やがんばりに
    なんだか感動してしまいました。

    日本の自給率の低さとか
    農家のひとの報われなさとか(報われないからやめるひとが多い‥んだよね?)
    このままじゃ超マズイじゃん!

    農家の嫁になろうかな‥

  • 請求記号: 616 ト
    資料番号:020216644

  • お米について主に歴史から
    その必要性について勉強できる本。

    写真は白黒だが、お米の、水田のすばらしさが伝わってくる。
    お米をもっと大切に食べよう。
    と思うきっかけになる1冊。


    『日本の米』『水の文化史』も読んでみようと思う。

  • 長年、水田研究をしている富山先生の著作です。
    とても良い本です。

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著者プロフィール

●著者/富山和子(とみやま・かずこ)
群馬県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。立正大学名誉教授。日本福祉大学客員教授。評論家。主な著書に『日本の米』『水と緑と土』(中公新書)『水の文化史』『水の旅』(中公文庫)がある。児童向けには、『川は生きている』『道は生きている』『森は生きている』『お米は生きている』『海は生きている』『びわ湖』(以上すべて講談社)がある。『海は生きている』は、青少年読書感想文全国コンクール課題図書にも選ばれた。川、道、森、お米、海と続く、「生きている」シリーズは、日本の自然と人々の営みをわかりやすく説いた児童向けノンフィクション作品としてロングセラーとなっている。

「2017年 『海は生きている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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