ウロボロスの基礎論

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062078696

感想・レビュー・書評

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  • ウロボロス二作目。再読。うんこのところしか記憶にない。京大ミステリ研勢を中心とする作家の所蔵書籍にまつわるうんこ事件と、黒死館ばりの読みにくい名前の登場人物がいっぱいの連続殺人を、謎の天使と謎の女が繋ぐ相変わらずも難解なメタミステリ。虚無への供物の中井英夫が出てきたり、登場人物も増えてスケールが大きいがいかんせん長い。ペダンティックな部分は多少読み飛ばすしかない。

  • 再読。メインを張る事件の一つがう○こという時点で脱力物なんだけれどもう一つの事件は普通にミステリしてるので、その落差というか温度差が色んな意味で凄い。かと思えば超ひも理論の話が出たりミステリ評論の話が出たりで意識をどこに持っていけばいいのかわからなかったけど、そのしっちゃかめっちゃかっぷりがこのシリーズの持ち味だよなぁ。

著者プロフィール

竹本健治:
一九五四年兵庫県生れ。佐賀県在住。中井英夫の推薦を受け、大学在学中に『匣の中の失楽』を探偵小説専門誌「幻影城」上で連載。デビュー作となった同書は三大奇書になぞらえ「第四の奇書」と呼ばれた。
ミステリ・SF・ホラーと作風は幅広く、代表作には『囲碁殺人事件』『将棋殺人事件』『トランプ殺人事件』の「ゲーム三部作」をはじめとする天才囲碁棋士・牧場智久を探偵役としたシリーズや、自身を含む実在の作家たちが登場するメタ小説「ウロボロス」シリーズなどがある。近著に大作『闇に用いる力学』。

「2022年 『竹本健治・選 変格ミステリ傑作選【戦後篇Ⅰ】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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