東大オタク学講座

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著者 : 岡田斗司夫
  • 講談社 (1997年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062082921

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東大オタク学講座の感想・レビュー・書評

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  • 元ガイナックス代表取締役で自称オタキングの岡田さんが東大で開いたオタク論ゼミをまとめたもの

    オタク道に入るための作法を学ぶための本だ


    目次
    光のオタク編
    1講 ゲームクリエイターのアノマリー分析(ゲーム概論)
    2講 日本アニメの思想と根性と美学(アニメ概論)
    3講 エフェクトアニメ進化論(アニメ各論)
    4講 あくなきオタクなまんが読みになる方法(まんが概論)
    5講 民主主義的に正しいスーパーヒーロー(まんがとアメコミ)
    6講 まちがいだらけの現代科学(オカルト概論)
    7講 妄想戦士たちの栄光と影(オカルト各論)
    闇のオタク編
    8講 現代アートの超理論
    9講 ゴミ漁り想像力補完計画
    10講 終わりなき「やおい」の野望
    11講 日本核武装論
    12講 愛と誠の変態講座
    13講 敗られざる「ゴーマニズム宣言」


    本書はまずオタクの定義から入る

    もともとオタクとはある特定の人種、アニメやまんが、ゲームなどにハマっていて紙袋下げている奴を指す言葉ではありません。そういった人々がバックグラウンドとして持っている文化の総体が「オタク」なわけです。この文化に首まで浸ってしまうとだんだん太ってきたり紙袋下げたりするようになるというだけのことであって、何らかの遺伝子を持つ特定の人種が「オタク」になるわけではありません。
    得てして「オタク」と言う言葉には偏見があるが、一般的に考えられている「オタク」という概念は甘いことが次の言葉でわかる。
    さて、ここで一つとても重要な問題として、「オタク」はいったい「ファン」や「マニア」とどう違うのかという点を明らかにしなければなりません。
    「ファン」というのは、対象が好きでたまらないという状態。
    (略)
    だから「エヴァンゲリオンの綾波レイがイイ!」と叫んでいるようなのは、これはオタクではなくて「ファン」なんです。
    これが高じて「マニア」になると、対象そのものよりもそれに対する研究や収集の方にのめり込んでいくようになります。アイドルのコンサートに行っても、ステージの上にいる女の子なんかろくに目もくれず、メモを片手に「ああ、今日はイントロが何秒だった」とか「ここの振り付けがちょっとズレていた」とか、そういうチェックに熱中しているという、つまりはこれが「マニア」ですね。
    (略)
    つまり「ファン」や「マニア」と「オタク」の差は、対象と自分との関係を振り返れるかどうかなんです。
    (略)
    「銀河旋風ブライガー」が好きなら、ただ「ブライガーがいい!」と叫んだりあらゆるアイテムをコレクションしたりするだけでなく、「なぜ「銀河旋風ブライガー」と言う作品が自分にとって素晴らしいのか、特殊なのか」を自分の言葉で語らなければならないのです。当然、これには「好きなだけ」「集めるだけ」とは一線を画した、高度な知性が要求されるでしょう。


    そうオタク道に入るためには生半可な努力ではだめだということ。
    真にオタクの人というのはそのために多くの代償を払い時間とお金をつぎ込み一つの対象を極めているような人物であって、本来は尊敬されてしかるべき存在だと思う。

    実際本書でも触れられているが、日本が世界に誇れる文化というのは食を除いてオタク文化ぐらいでないのかとも思う
    いつしかシェークスピアを知らずにイギリス人と話せないように、ガンダムを知らずに日本人とは話せないという日がくる(かもしれない笑)


    オタクになるのがいかに難しいかをわかったところで実際に本論に移ると、「オタク文化」がいかに奥の深いものかということがわかる
    とりわけ宮崎駿は化け物だということもよくわかった


    アニメ、ゲーム、まんがなどどこから入るかは自分次第なのだが、一つ一つに広大なバックグラウンドがあることは知っておくべきことだろう


    しかし目次にもあるように後半の方にいくとさすがに引いてくる笑
    ゴミ漁り、やおい、変態性研究と実際にこういう人いるんだぐらいの人物が講師として登場してくるのだがまぁこれもオタクの一側面なのだろう


    それぞれの人生の時間は限られている
    したがって、アニメにすべてを費やすもよし、オタクと無縁の人生を歩むもよしだと思うが、なにか一つのことを極めている一っていうのはかっこいいなぁと思った

  • アメリカの超能力研究所をブッ潰した手品師のエピソードのためだけでも買う価値アリ。

  • 【講談社文庫版 2008年 有り】

  • オタキングこと、岡田斗司夫さんの東大での講義をまとめたもの。様々なジャンルにおける“オタク的視点”が垣間見れておもしろかった。96年のものだから、少し古い感はあるかもしれないが、根本は変わってなさそう。

  • オタク文化をガイナックスの元エライ人が語っていましたお。内容は様々で読んでいて面白かった。ガチオタの語るオタクの裏部分が特に面白かったですお。ネタ自体は古いものがあって「なんだろな?」てのもあったけど自分で色々調べてみたりしたのも楽しかったおね。

  • 矢張り開き直った(つまり恥じらいの無い)オタクのケラケラのノリには辟易する。本書では村上隆という輩が平山郁夫大画伯のガイジンバージョン(つまりガイジンを手玉に取るということ)であることを確認する。「東洋「日本」という表象を上手に利用しているという意味で。兵頭二十八の核武装論は興味深いが、氏の学問の根底にある人口抑制原理なるものはオカルトと紙一重という気がする。

  • また岡田斗司夫の本がたくさん読めるとはむかしは思わなかった。

  • 路線を社会学系にずらしてからは正直あまりバリューがあるわけじゃないと思うので追っかけてはいませんが、純粋なオタクだったころの岡田斗司夫がよく読めます。かなり面白いです。

    元々はガイナックス創業メンバーの一人で、日本のアニメ業界を切り開いていった一人といってもいいんじゃないでしょうか。

    岡田斗司夫の本を全てフォローしているわけではないので、これが著作の中で傑作かと言われると自信はないですが、それでも絶対的な評価で行ったら面白い部類に入ります。

    著者はアニメから入ってそこにとどまらず、高まるほどばしりが周辺領域(美術やら哲学やら社会学やらその他諸々)にまで侵食していった人間で、本作は東大で一年間持っていた講座を編集した本であります。毎回関連するゲストが出てきて、取敢えず好きなことを喋りまくっているスタイルのようです。アニメというものを核にしてそこに学術理論やその他背景の知識を援用して解説・分析・評論をするというスタイルが独特で興味深い内容です。単純にオタク学としても突き抜けている人たちの趣味の話は聞いていて生態系ができているのでとても面白いのです。(アニメ→社学という系譜だったから著者に価値があったわけで、そこから社学オンリーになっていくのは正直どうかな、と思うわけです)

    村上隆との共同授業の回はかなり興味を持つ人がいるんじゃないかと思います。

  • 多分ぼくがこの道にすすむきっかけになった本。大学の学問って自由なんだなー、とおぼろげに思った記憶が。

  • オタクの話を聞いてるのが楽しい。体系化するのはそれほど意味が感じられない。なるようになるのを楽しむほうが好きかもしれない。

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東大オタク学講座の作品紹介

噂がウワサを呼び、モグリ殺到。開眼者続出の超人気ゼミ「オタク文化論」傑作選。ゲーム、アニメ、まんが、オカルトから講義はやがて哲学の深みへなだれこむ。岡田"オタキング"斗司夫、向かうところ敵なしの370ページ。

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