季節の記憶

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著者 : 保坂和志
  • 講談社 (1996年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062083218

季節の記憶の感想・レビュー・書評

  • 「僕」は幼い息子の圭太と、毎日同じように日々を過ごす。朝は毎日隣の松井さんの妹の美紗ちゃんと3人で、山の方か海の方に散歩に行く。毎日同じような散歩で、家や海や木や鳥などの風景や、3人の会話が淡々と流れていく。忙しいサラリーマンの世界から離れた、時間がゆっくり流れる日々が、目の前に広がってくる。登場する人物はみんな個性的で違っている。でもみんなどこかでつながっている。無理せずに、ゆっくり生きていけばいいんだよ、と肯定させる安心さが漂っている。

  • 独特の価値観とか考え方とか表現がとても好き。猫が出てこなかった。

  • 日常の疑問から哲学の種をそだてたような。

  • やっぱりイイな、保坂さんの小説。
    たいしたことも起きない普通の日々。
    でも何かしらは起きるわけで、
    人との話では、結構深いことを考えたり、
    毎日の散歩は楽しそうだし。

    1997 年 第 33 回 谷崎潤一郎賞受賞作品。
    1997 年 第 25 回 平林たい子文学賞受賞作品。

  •  ふわふわの小説。なんでこの作品に興味を持ったのか記憶がないのがつらいが、ただヤマもオチもなく話が進む。悪い訳じゃないし、変化ない世界は安心感にあふれるのだが、個人的には面白い作品てはなかった。

  • これといって話の山場も落ちも無いのですが、ゆったりとした時間の中で徒然と思考をめぐらしたり、肌身をもって言葉以上の世界を感じていくことが楽しく思えてくる1冊。

  • こんな空気が出せるのってちょっとすごいなぁと思います。なんとも言えず素敵な本。

  • 「ともかく細部がいい。日常の会話の中に
     骨の太い哲学が溶け込んでいる」  池澤夏樹氏
                          (帯より)


    たしかに、池澤氏の言葉のとおり、なんでもない日常の細かな描写はとてもよく描かれていると思う。ゆらゆらと情景が浮かび立つように思える。
    そして、登場人物たちのほとんどが、自分のことを「虎の威」を借りない「狐」として、ちゃんとあるがままに捉えていることにも好感が持てる。
    しかし、以前の保坂作品の際にも書いたように、ときどき地の文があとからあとから繋がっていくのが どうにも好きになれない。
    出発する時に予想していたのと微妙に着地点が変わっていくような気分になるのが、なんだか言い含められているように思えてしまうのだ。
    それが作者の狙いなのだとしたら、何を狙っているのかちょっとわたしには解らない。

    全体のトーンは好きなのだが。

  • 小説というものの見方が変わった一冊。

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