- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062087599
感想・レビュー・書評
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あの世界的ポップミュージックスター・ジョンが妻ケイコと息子ジュニアとお盆を軽井沢で過ごしていたときのお話。
ジョンは重度の便秘に悩みつつ、過去に犯した自分の過ちが、トラウマとなって悪夢にうなされる。
ケイコの勧めで心療内科にかかり、知らぬ間に催眠療法を受けていたが、クリニックの帰りに森の中で不思議な体験をする。
お盆という日本古来の風習と、ジョンの日本的な一面が相まって、不思議な雰囲気を醸し出す。
所々に事実と重なる部分が織り交ぜられ、ビートルズファンにはたまらないことでしょう。
でも、この小説はなんというジャンルになるんだろ?
2010年 読んだ本 記念すべき100冊目の作品となりました。 -
病は気から
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ジョンレノンのファンじゃないけど、イメージがわいて楽しく読めた、不思議な感覚の本やった
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まったく覚えてない。
主人公はジョンレノンらしい。でも印象に残らない作品。 -
ジョンレノンをモデルにしたアーティストが軽井沢で過ごす、ひと夏の物語。
冒頭から中盤にかけて、便秘の話が続くので、ナンセンス小説かと思いきや、中盤から今までの伏線を見事にラストに向けて一気呵成てきに集約していく。
しかも、主人公が自分の内面を語ることのセリフが非常にいい!
『人は何を隠して生きているのだろう。みせかけの笑顔の奥に、何を封じこめて毎日を送っているのだろう。のぞかれたくない胸の内。見ないふりをしている真実。「しあわせ?」と聞かれれば嘘でも「しあわせ」と人は答える。それはまるで、そうありたいための自己暗示のようなものだ。』
最初の1/3は退屈かもしれませんが、中盤以降は人の心を深く揺さぶる感動がありますので、かなりおススメです。
奥田英朗さんは、デビュー作から才能を開花させてたのだなと、感心しました。
浅田次郎さんは、この作品を絶賛していたようですね。 -
西表島などを舞台とした作品です。
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あのジョンの話のフィクションなんだけど、奥さんはヨーコじゃないのか?
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途中まで自分をジョン・レノンだと思い込んでる人の話かと思ってた。
精神科医が出てくると伊良部を連想してしまったけど
全然真面目な人だった。残念。
盛り上がりに欠けるけど上手くまとまってる。 -
『そうだな、許すとか許さないとか、そういう問題じゃなくて…そう、ぼくは運命に優しくなることを知ったんだ』