アジアロード

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 74
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062087612

作品紹介・あらすじ

小林紀晴、一年にわたる新たなる旅。修行僧、娼婦、難民、学生、女優、老人、蛇頭、旅人…。今を生きるアジアの日間たちの声と汗。写真の力、言葉の力。

感想・レビュー・書評

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  • 90年代後半のアジアの空気がグッと伝わってくる一冊でした。

    自身、90年代後半、2週間ほどタイを旅歩いているのですが、旅自体はたわいのないものながら、そこで受けた異文化の刺激、視野の広がりは強烈で、心の中に今もしっかり残ってる。

    現在2020年前、通常変化に加えてグローバル化の大波で、街は90年代からは著しく変わっているのだろうか。でもそれはそれで、そこを訪れた際には、昔は得られなかったであろう、今だからこそ得られる新しい刺激が必ずある。

    日本を抜け出して世界へ...!

  • 帯コピー
     
     小林紀晴、 一年にわたる新たなる旅。
     修業僧、娼婦、難民、学生、女優、老人、蛇頭、旅人.....。
     今を生きるアジアの人間たちの声と汗。

     写真の力、 言葉の力。

    あとがき

     僕がアジアを旅するのは目の前の街や、国を理解したいためでもないし、結論がほしいためでもない。 ただ自分が「いいじゃん」と思えるかっこよさや、 いかした何かをファインダーの中におさめたい。

    感想
     Vientaiane ヴィエンチャン、 ラオスの「首都」がおもしろかったです。

     「人を旅する」時、 歴史へのまなざしの深さが旅のおもしろさにつながると思うのですがどうでしょう。 歴史を引きずっていない感性も直観もないそして他者もいないという当たり前のことに気づきながら、理解力を育てる地味な努力と対話より、 修業者・サドゥーの断言と予言に魅入られる青年の本。 
     アジアを旅する日本人の写真という自閉症的場所からアジアの人にやっと焦点をあわせた写真と文章。  焦燥と破綻。 風景がやっと
    とれるようになった。

     2013年、48歳の小林さんは今どこに?
    http://www.asahicamera.net/info/blog/detail.php?idx=258
     

     

  • 市図書館。

    以前より気になっていた写真家さん。

    アジアの旅行記は何て言っても「空気感」を感じさせる記述がキモ。気温・臭い・湿度・喧噪など、行った事がある人がその文章を読み、感覚をフラッシュバックさせる事が出来るか。

  • アジアの匂いにつつまれる一冊
    深い一冊
    出会えた事に感謝したくなる一冊である。

  • そろそろまた旅の用意をしなくてはならない。

  • 未読

  • アジアで生きる人達を写真を通して
    風景・人物像・匂いまでわかるようにあっさりした文章で書いています。アジア人って、人間味溢れる人種なんだなと実感し、その世界を垣間見たい(旅がしてみたい)という欲望が溢れる本です。

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著者プロフィール

1968年長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。新聞社カメラマンを経て1991年独立。アジアを多く旅して作品を制作する。また近年は日本国内の祭祀、自らの故郷である諏訪地域などを撮影している。紀行、ノンフィクション、小説なども執筆。近著に『まばゆい残像』『孵化する夜の啼き声』『深い沈黙』など。1997年『DAYS ASIA』で日本写真協会新人賞、2013年『遠くから来た舟』で第22回林忠彦賞を受賞。2021年に初監督映画作品『トオイと正人』で国際ニューヨーク映画祭、南京国際映画祭入賞。東京工芸大学芸術学部写真学科教授。

「2021年 『深い沈黙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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