秒速10センチの越冬

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著者 : 岡崎祥久
  • 講談社 (1997年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062089678

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秒速10センチの越冬の感想・レビュー・書評

  • 主人公のやさぐれてるキャラクターが良かった

  • ラストがかっこいい。詩のようだ。

    さらば! 長かった冬の日々よ。さらば、冬の妖精悪鬼どもよ。もう二度とまみえることはあるまい。(ないといいな。)おれは喜んでお前たちを置き去りにしよう。お前たちとかかずりあった日々を昔の語り草としよう。さらば、おれはもはや別人だ。お前たちの愚弄に甘んじていたのも過去のこと。お前たちの勝手なる日々は去ったのだ。新しき季節の中にお前たちは影を落とせぬのだ。去るがいい。お前たちにふさわしい冬へとおめおめ退くがいい。次なる受難者がお前たちに挑もうと冬のとばくちに立っているのが見えるだろう? さあ、行って存分にいたぶるがいい。おれにまとわりついてももはや無駄だ。とうとう俺を打ちのめせなかったお前たちの落胆をせめてもの餞別に、おれは新しい日々に踏み出そう。祝福だ。さあ、もういい。おれは十分に語った。ここらが潮時だ。さようなら。

    ……そうそう、今でも流れているはずのあのラインに、せめて祝福のおこぼれを!

  • 他の奴らがどうなろうと知ったことじゃないが、自分は特別だと高を括っていた。だけど、実際のところ、おれに似た奴はゴロゴロしていた。フリーターの生活と労働を通して、敗北者としての自分と他者の関係をシニカルに描く。
    う〜ん、僕のような人には身に沁みます・・・

  • 不本意な労働にも生活のために従事する。「くそったれ」とつぶやきながらも働かなければならないのが現実。ある意味せつなさを含んでいるような気もする。傑作。

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秒速10センチの越冬はこんな本です

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