五体不満足

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062091541

感想・レビュー・書評

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  • 「表紙がすべて」というべきか。むかし『ヘレン・ケラー自伝』を読んだときにも思ったが、身体に障害があってものし上がる人はのしあがる、のしあがる人はそれだけ活発な《魂》を持っているらしい。もちろん幸運もある、一番の幸運は現代の日本に生まれたこと、多くの読者をもてたこと。ハンディキャップという語は「能力が優位なものが競争を公平にするために(社会で『生きがい』を得るためにとも言える)負荷を受けることも意味するから彼にふさわしい。《健常人》(そんなもの居るのか?サザエさん並に架空の存在)も努力していない訳ではないが

  • 昔読んだ本

  •  文庫の「完全版」とやらも出ているが、1998年度版を20余年ぶりに読み返す。正確には、1999年2月の19刷版でだ。19刷!? 当時、どんだけベストセラーだったか伺いしれる(600万部売れたとか)。

     読みなおしてみても、ご両親の対応のすばらしさ、本人の驚くほどのポジティブシンキングぶりが素晴らしい。
     出産後の対面で、「かわいそう」ではなく「かわいい」と発したお母さんの愛は、彼の一生を光の射すほうへと導いた最高のひと言だ。
     
     手前味噌ながら、うちの母親も「かわいそう」という言葉は使わないと公言していたことを、当時も、そのクダリを読んで思い出していた。

     思い出したと言えば、乙武家では、両親を「父」「母」と呼ばせるとある。本書を読んだ後だったからか、自分の息子にも「チチ」と呼ばせてたなあ(いや、いまだにか)。

     近年は、義手義足の装着に挑んで『四肢奮迅』なる著もものしていたっけ。読んでみるかな~。

  • <閲覧スタッフより>

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    所在記号:289.1||OTH
    資料番号:20046243
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  • <閲覧スタッフより>
    作者の乙武さんは先天性四肢欠損という、生まれつき手足がないという障害を持っています。しかしこの本は決してその障害を嘆くような内容ではありません。むしろ、「自分はこうやって生きている」と胸を張るようなその内容と文体は、いまだに読み手が尽きない要因の一つなのでしょう。
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    所在記号:289.1||OTH
    資料番号:20046243
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  • 僕自身も十代の頃は難病を患っていて自室に引きこもっていた
    でも、それは外に出ない学校に行かない理由を難病に押し付けてただけ、だと今では思う
    自分も含めて人を信じれずに逃げていた
    出来る事なら、この本を読んで感じた事をあの頃の僕に届けたい

  • [展示]平成のベストセラー本特集:1999(平成11)年ベストセラー1位(トーハン調べ)

  • 20年近く前にベストセラーになった本。以前から読んでみようかとは思っていたが、子供のいじめ、自殺などのニュースを見て、この人の学校生活が気になりふと手にとって見た。「慣れ」の問題。共感できた。子供のうちに、まだ障害者に対するバリアをもっていないうちに接するのがいいと思った。眼鏡と車椅子の話を子供としていた内容にはグッと来た。その通りだと思った。
    私はあまり本を読まないが、障害者について書いてある本といえば障害者を持つ親が書くイメージを持つが、この本は本人が書いている所がいいと思った。幼稚園児の時はガキ大将的、小中高と「いじめ」なるものには無関係でいわゆる障害者に求められそうな「いい子ちゃん」でもなく、運動部(!)にも所属して、充実した学生時代を送られていたようだ。
    お母様のいい意味であっけらかんとした性格と、恩師の方々のお陰であると思った。クラスメイトにも恵まれていたとは思うが、恩師の力によるものがすごく大きいと思う。
    「いじめ」が起こるクラスは教師が作っていると思う。クラス内にある空気づくりは物凄く大事だと思う。他の教師が「かわいそう」と言って車椅子禁止を反対していたが、将来一人で生きることを考えて敢えて愛情ある厳しさを乙武君に与えていた。あぁ。そんな教師に出会いたかった。。
    それにしても教育委員会は相変わらずだよな。とは思った。
    今でも完全ではないが、だいぶバリアフリー化されてきた。どこかで読んだが、乙武さんの影響が少なからずあったようだ。
    ほとぼりが冷めたところで政界に挑戦して欲しいと思った。
    「他人を認める心の原点は、自分を大切にすることだ。」
    この言葉。心に留めておきたい。

  • "ボクの特長は、手足がないことだ"
    先天性四肢切断という障害を抱えて産まれた乙武さんは、みんなと同じことができなくても、自分のできる形、自分なりのゴールを作って楽しんできた。
    読めばとことん前向きになれる作品。【中央館/289.1/OT】

  • 毎日健康で過ごせることがどれだけ幸せか、感謝すべきことなのか、改めて痛感することができました。乙武さんの強い芯、前向きで明るい人柄に惹かれました。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。早稲田大学在学中に出版した『五体不満足』(講談社)が600万部のベストセラーに。卒業後はスポーツライターとして活躍。その後、教育に強い関心を抱き、新宿区教育委員会非常勤職員「子どもの生き方パートナー」、杉並区立杉並第四小学校教諭を経て、2013年2月には東京都教育委員に就任。教員時代の経験をもとに書いた初の小説『だいじょうぶ3組』(講談社)は映画化され、自身も出演。現在は、執筆、講演活動のほか、インターネットテレビ「AbemaTV」の報道番組『AbemaPrime』の水曜MCとしても活躍している。『自分を愛する力』、『車輪の上』(以上、講談社)、『ただいま、日本』(扶桑社)、『ヒゲとナプキン』(小学館)など著書多数。

「2021年 『だから、みんなちがっていい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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