五体不満足

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062091541

作品紹介・あらすじ

両手両足がなくたって今日も電動車椅子で走り続ける、早大生・乙武洋匡君の「生きる力」とは。やさしい気持ちが湧いてくる本。

感想・レビュー・書評

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  • 何かを成すのに、四肢が自由かどうかなんて関係ない。

    身体なんて、環境なんて、人の目なんて、
    全部関係なしに、やりたいことにひたむきに、一生懸命に。

  • 発売当時、話題になって読んだのは10代だったけど、
    この年になって読み返すとまた違う印象を受けた。

    生きる上での自己肯定感の大切さよね。
    わたしには全く足りていない。

    まわりの優しさにいちいち感動する。

    **
    市民参加という言葉があるが、俺たちがやっているのは、そんなスタイルじゃない。
    俺たちが場を作って、そこに行政に加わってもらう、
    言わば「行政参加」なのだ。

  • 中学校の朝読の時間に初めて手に取った、私が読書をするきっかけを与えてくれた本。子供ながらのアイデアで生まれた乙ちゃんルールなど周囲のあたたかさを感じる。あとがきにも書いてあったかと思いますが、大人時代になってくるにつれて少し内容がかたくなっていく印象。社会人になった今、改めて読み返すと当時は得られなかった学びを得られそうな予感がしています。

  • 途中流し読み
    強い。曖昧さを受け入れる強さ。生まれつきの性格と両親の環境。

    小学校:ワープロ 水泳、運動会、ケンカ噛む、母待機
    中学校:バスケ部、生徒会、高校で引越し
    高校:アメフト部分析、現役ノー勉浪人
    大学:リサイクル事業

    大学生になるまで障害について考えず
    バリアフリーは「慣れ」の問題 メガネと車椅子
    「障害は個性」くすぐったい
    自分を認め、自分の役割を考える
    障害は関係ない、自称ノー天気、仲良くなり気づいたら障害あったね

  • 子どもの読書感想文用に借りたので、大変遅ればせながらも、読んでみた。
    ご両親のたくましさ、先生やおともだちのあたたかさ、何よりご本人の明るさに、何とも頼もしい気持ちになった。
    なるほど確かに、乙武さんだからこそ語れる言葉がたくさんつまっている1冊でした。

  • 心に残ったフレーズ
    ・子供に本を読んであげないのは、子供の脳の前頭葉(思考・判断などを営む)を切り取る手術をしているのと同じ。
    ・みんなと同じようにすることが出来なければ、その他のことで補えばいい。
    ・「乙武にしかできないこと」があっていいはず。周囲に引け目を感じる時「でも、僕はみんなのためにこれをやってるぞ」と言えるような何かを作ってやりたい。
    ・特徴;他と比べて特に目立つ点(単なる違い)
    ・特長;そのものを特徴づける長所(他とは違う、優れた部分)
    ・多士済々;すぐれた人物が数多くいること。
    ・水滸伝の梁山泊「優れた人物たちが集まる場所」「有志の集合場所」
    ・他人の視線が、身体障がい=身体的特徴を実感させる。
    ・キレイに着飾っているお洒落な障がい者と、普段からジャージで過ごしている障がい者、一般の目に「かわいそう」と映るのはどちらだろう。
    ・乗り物や建物などのハード部分を作り上げるのは人間。その造り手の我々が「どれだけ障がい者、高齢者に対して理解や配慮を持てるか」で、ハードのバリアフリー化はいくらでも進む。では、その理解・配慮はどこから来るか?「慣れ」に注目。
    ・取材者に多くを語るのは、そこに信頼を見出したとき。
    ・自分が数限りないインタビューを受けてきたから「取材される側のことを最も理解しているライター」になれる。真摯に話してくれた内容を誠実に原稿へとまとめる。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99686045

  • たまたま祖母の家にあったので。

    元々この方をあまり好きではなかったのですが、これを読んで改めて苦手だなこの人。と思いました。

    私も障害児を育てる母です。

    目に見える障害のある人は、いい意味でも悪い意味でも気にかけてもらえます。が、目に見えない障害はそうはいきません。それが障害であることすら理解してもらえない訳で…。
    ここでは障害者と一括りにされてますが、身体障害者と表現された方が良いのかなと思いました。

    …乙武さんも言っていますが、性格が悪い人は障害者であろうが健常者であろうが関係ない。私もそう思います。

  • 本書の裏テーマとしては子育てというのがあると思います。
    これは障害者であろうとなかろうと、親や周囲の人間に恵まれるかどうかが本当に大事なんだなと思いました。
    本書には彼の愉快な青春ストーリーが描かれているのですが、ちょっと羨ましいなと思うシーンも多々有りました。もちろん理解できないような苦労もあるのでしょうけど誰だってそうですよね。
    これは障害者一般の話ではなく彼個人の話です。本書を持って障害者云々と一般化するのは違うと思います。マスコミなんかはすぐそれをやりたがるけど。
    もう一つの視点としては障害を持っていたから故に型にはめられることなく彼のキャラクターが生きたのかも知れないということ。一方で障害者という型にははまらなかったことでしょう。
    自分のいい部分も醜い部分も受け入れて、その人らしい生き方をすることが大切なんだと思いました。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。早稲田大学在学中に出版した『五体不満足』(講談社)が600万部のベストセラーに。卒業後はスポーツライターとして活躍。その後、教育に強い関心を抱き、新宿区教育委員会非常勤職員「子どもの生き方パートナー」、杉並区立杉並第四小学校教諭を経て、2013年2月には東京都教育委員に就任。教員時代の経験をもとに書いた初の小説『だいじょうぶ3組』(講談社)は映画化され、自身も出演。現在は、執筆、講演活動のほか、インターネットテレビ「AbemaTV」の報道番組『AbemaPrime』の水曜MCとしても活躍している。『自分を愛する力』、『車輪の上』(以上、講談社)、『ただいま、日本』(扶桑社)、『ヒゲとナプキン』(小学館)など著書多数。

「2021年 『だから、みんなちがっていい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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