- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062091541
作品紹介・あらすじ
両手両足がなくたって今日も電動車椅子で走り続ける、早大生・乙武洋匡君の「生きる力」とは。やさしい気持ちが湧いてくる本。
感想・レビュー・書評
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たまたま祖母の家にあったので。
元々この方をあまり好きではなかったのですが、これを読んで改めて苦手だなこの人。と思いました。
私も障害児を育てる母です。
目に見える障害のある人は、いい意味でも悪い意味でも気にかけてもらえます。が、目に見えない障害はそうはいきません。それが障害であることすら理解してもらえない訳で…。
ここでは障害者と一括りにされてますが、身体障害者と表現された方が良いのかなと思いました。
…乙武さんも言っていますが、性格が悪い人は障害者であろうが健常者であろうが関係ない。私もそう思います。
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中学生の頃に読んだ本です。あの頃はただ手足の無い姿に度肝を抜かれるだけでした。
小さい頃から努力家タイプなのだなと感じました。ただ、努力家の方は他人に同じ力量を求めがちなので、そういう所がトラブルを招くのかもしれません。
同じ障害者として感想を付け加えるのならば、障害者だからといって必ず優遇される訳ではありませんし、郷に従う事も必要です。 -
家にあったため読んでみた本。
親が尊敬している人らしい。
内容自体は子供時代の体験談などに沿って書かれていて、エピソード自体は普通の人間は体験できないものなので面白かった。
ただ、何か刺さるようなものはなかった…。 -
ようやく読めた。
「障害者」を真に理解するためには、障害者としてではなく同じひとりの人間として接して同じ空気を吸って同じ感動を共有するしかないと思う。
乙武さんの場合はまさに周りの人間とそういう壁の無い関係を築き上げてきたんだろう。
たいしたもんです、乙武さん。 -
話題作を読んだのはけっこう後になってから。
明るすぎるとかきれいすぎるという批判を眼にしたのは読み終わってだいぶたってから。
受けいれやすい障害者像を提示せざるを得なかった前世紀が見え隠れしつつ、それだけじゃ終わらせない強かさも併せ持っているのだろうと今は思う。 -
なぜか小学生のときに読んだ本。手足がない人が生きてることにびっくりした。
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チーズダッカルビみたいな一冊。「チーズダッカルビ食べたよー」と報告する為だけに生まれた食べ物で、味そのものは子どもが好きそうなものを重ねただけで実にチープ。なので味に深みがなくすぐに飽きる。
転じて、こんなにすごいんだよ頑張ったよ見てみてー!がちょっと前面に出すぎた、三流出版社に拐かされた勘違い経営者が出しがちな、ページあたりの文字数が少ない自伝を読んでいる気持ちになった。なんだろう。濃いんだけど薄いというか。
結局、他人の人生の中に自分の人生を浮かべる人は、いつもなにかと自分を比べて一喜一憂、乱高下激しく、いつも苦しそうな顔をしている。人と比べてできないことが多いんだから尚のこと、障害者がそうなりがちなのはわかる。そこを乙武さんは拾って、自分が世間に対して出来ることを突き詰めていくことに幸せはあると、そういう意図じゃないかと理解をしている。
派生して、障害者がもっとおしゃれに気を配るべきってのはとても納得した。確かにそうだ。ファッションを楽しめる人は、人の目を気にしているのではなく、逆に自らがこうありたいと自己実現できている人だと思うので。目立ちたくない人ほどそれは逆に世間の目を気にしているんじゃないか。障害者ってみんな地味じゃん。それはつまりそういうことなんだろう。
あと、走ったメートル数に始まり、部活の成績、学歴、海外経験、団体の運営経験がつらつら延々と書いてあって、人事採用担当も苦笑いって感じの内容が続くんだけど、就活生と乙武さんの心理は深いところでどこか似ていると思う。自分を良く見せよう、だと語弊があるので「こんなことが自分にはできますよ」に近いか。
「障害をハンディキャップと捉えずに個性として捉える」と言っておきながら、ハンディキャップがあってもここまで出来ますよに結局は終始してしまっているあたり、血気盛んな学生さんだなって印象が拭えない。成功例だけでなく失敗例や辛かったことを元にして、1つの出来事を深掘りしてでもいいから、もっと深層心理的なものを人生の中から引き出して見せて欲しかった。それだって乙武さんにしかできないことじゃないのか。
あと、ハンディキャップがあっても美女と不倫できた成功体験も別添資料で履歴書に載せとけ。その件知ってたうえに今これ読んで思うけど、この人絶対「こんな自分でも◯◯できました」への執着が強すぎて、倫理とか道徳とか軽視するタイプだわ。これコンプレックス強い人によくあるやつだから、間違いなく乙武さんは障害に対するコンプレックスを真からは克服していないと思うよ。 -
障害は不便だが不幸ではない。
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小学生の頃に読んだ本。
なんて強いんだこの人は!
と思ったのを覚えている。
物言いがきつくて
あまり人としてすきになれるとは思えないのだけど、彼の強さには尊敬を覚える。差別されてしまっている人の代表として、代弁してくれているのだと思う。
こんなにも強くならなくていいように、偏見無しできもちを汲めるように、対等に過ごせるように、
わたしには何ができるのだろう、と考えた作品だった。 -
彼が周りから信頼され、多くを与えてきたことがわかる一冊。