つきのふね

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著者 : 森絵都
  • 講談社 (1998年6月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062092098

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つきのふねの感想・レビュー・書評

  • 万引き事件を境に、仲違いをした中学生の主人公とその親友。
    その親友を想い、追いかけていた同級生の男子。
    万引き事件の際に、主人公を助けてくれた男性。
    その4人の、友情と心根のお話。

    軽く読めそうなものを、と思って手に取った本。
    ターゲットは中学生なようでしたが、親世代の私にも違和感なく、さらっと読めました。

    二人の少女の気持ちの行き違い、
    非行もあるので、素直に理解はできませんでしたが、お互いを想えばこその行き違い、多感な年ごろだからこその逃避、なるほどな、という感じでした。

    心を病んでしまった智さん。
    外国にいる友人の手紙の『人より壊れやすい心にうまれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれ持っているもんなんだよ。』という言葉、
    勇気の出る、大切なフレーズだと思います。

    目的としていた、軽く読める本、
    目的達成。
    とても読みやすい文章で、一気読み。

    明るい未来の見える終わり方に、大満足。
    最後の手紙には、泣かされました。

  • 青春期特有の女子同士の人間関係。距離を置きたくても置けない、近寄りたくてもできない、そんなもどかしさが感じられた。

  • [内容]
    自分だけがひとりだと思うなよ!
    死ぬことと生きることについて考えてた。どっちがいいか、どっちがらくか、どっちが正解か。今までずっとそういうこと、考えてきた気がする。

    あたしはちゃんとした高校生になれるのかな。
    ちゃんとした大人になれるのかな。
    ちゃんと生きていけるのかな。

    --

    森絵都さんにハマって二作目。
    常に未来に不安で、自分のことなのに自分がよく見えなくて、不器用にしか生きられない。
    若い子たちは、何が正しくて何が正しくないのかも分からない儘、不安を隠して一生懸命今を生きようとしている。必死に。
    だけど、そんな不器用さを持ったまま不安を抱えながらもがむしゃらに突き進む彼女たちだからこそ、伝えられる思いや言葉があるのではないかな。

  • 1998年夏休み明け、進路調査の不備に放課後担任に呼び出されたさくら。同様に呼び出されていた勝田は、さくらと48日前までは親友だった梨利の追っかけなので梨利と何があったかとしつこい。勝田をふりきり智さんに会いに行ったさくらはアパートから出てバス停でずっと尾行してた勝田に声をかけられた−
    ◆中二病というにはやるせない、スクールカーストやうたかたのごとき女子のグループとも違う。「ノリでやっちゃった」にしてはあまりに深い泥沼を、お互い「相手を裏切った自分」を嫌悪して潰されそうになっていた。 人の心は何をきっかけに弱っていくんだろう、智さんには何があったんだろう。以外と店長が話わかる人で良かった。中学生の中学生なりに真剣な「思いやる気持ち」、「自分だけが一人だと思うなよ!」心からの叫び、親友露木くんも中学生を信じてくれて真摯に向き合ってくれて…。当たるとか当たらないじゃない「呪い」でしかないノストラダムス、確かに2000年じゃ-地球はなんにも変わらず続いているのにマインドコントロールされたよ、こんな中学生にも見抜かれてるのにね。 智さんには 宇宙船より リアルな友人がいるから大丈夫。梨利とさくらもお互い本心を出したから大丈夫。よしよし、みんな よく頑張ったね!って感じ

  • ある事件がきっかけで親友と仲違いしてしまった主人公のさくらは、事件をきっかけに知り合った智の家を頻繁に訪れるようになる。
    「宇宙船を作らなくてはいけない」「彼らにそう言われている」と言いながら、ひたすらに宇宙船の設計図を描く智に普通とは違うものを感じながらも、一緒にいる時間の心地よさに妄言を受け入れてしまうさくら。
    静かな二人の空間に、友人の勝田が乱入したことから、事態は段々と変化していって……。

    主人公のさくら。将来への不安感から非行に走るさくらの親友・梨利。二人の関係を修復しようと奔走する勝田。そして、不自然にどこまでも優しい智。

    どこか不安定な心を抱える四人が、自分と向き合う物語。

    ***

    ちょうど中学生のときに読んで、感動したのを覚えてます。本の作家さんの名前を始めて覚えたのは、森絵都さんでした。
    内容的には、当時世間を騒がせていた非行(万引き・売春など)に走る学生たちの心情について書かれています。ノストラダムスとか、懐かしい。
    この手のお話はたくさんありますが、文章がしっかりしていて読みやすいので十分楽しむことができました。今の学生が読むとどう感じるのかな? ぜひ感想を教えてほしい作品です。

  • 中学生の頃の女友達関係。
    思い込みや誤解などちょっとした事で行き違い。
    素直になれない。だけど気になる。
    若さゆえの危うさもいっぱい。
    最後はファンタジーの要素も感じつつ清々しく読み終えることができました。

  • どこにでもあるような中学生の痴話喧嘩話かと思ったら智さんの出現で思わぬ方向へ。私はノストラダムスの予言ははなっから信じていなかったので、ここまで踊らされる人をみると逆にうらやましい。「人より壊れやすい心にうまれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時にうまれ持ってるもんなんだよ」この言葉に少し救われた。

  • 今の時代、誰もが心病んでいるけどそれをどう受け止めるかが大事なのだと感じる作品

  • あたたかみのあるお話し。
    わかりやすい言葉で読みやすく、作品に込められたメッセージも受け取りやすいかと思います。

    智という登場人物が魅力的です。この物語の不思議な部分を象っているのは智でしょう。
    親友との関係には感動しました。

    ラストで胸を打たれます。


    ノストラダムスの大予言と宇宙船というSFファンタジーなスパイスが香るのも良い。

    でも、さくらと梨利に共感できなかったのは、彼女達が私と真逆のタイプの中学生であったこと、更にはどちらかといえば当時苦手としていた女子のタイプであるためか…。

    さくらが智を誘うところは白けてしまいました。
    この本の出版された頃、私は中学生だったから彼女達と同世代なはずなのに、どうも違和感を拭えません。

    個人的には途中からファンタジーではないと気が付きつつも、本当の「つきのふね」が月夜から降りてこないか期待しながら読んでいました。

  • 好みの問題だと思う。
    わたしの評価はこれ。
    援交、いじめ、非行、自殺とかいう現代社会の問題に焦点を当てた話が得意じゃないから。だって、このテーマだと全部おんなじような話になっちゃう。みんなどこか心を病んでいて、家族は必要じゃなくて、友達と遊んでいても孤独感からは逃れられなくて・・・っていう。大人たちが言う「いまどきの若い子達は・・・」の典型。あぁイヤになる。

    ただ、そんなわたしでも最初の1行はちょっとそそられた。これが、この本を最後まで読んだ理由。

  • 中一の時に図書室にあった森絵都の本はほとんど制覇したが、この話が
    一番面白かった、気がする。他の本はあまり印象に残っていないので多分そういうことなのだろう。夕食を食べ終わり、リビングのソファで夢中で最後まで読みきった記憶がある。お父さんに話し掛けられたけれど、それどころじゃないってことで
    無視したんだったな。

  • 中学の時に森絵都さんに出会ってから、変わらず一番の作品。
    上手く生きられなくて、壊れてしまっても、仲間に助けられて生き続ける。
    大人になること、生きてゆくことが不安な人に、読んでほしい。

  • 小学生の頃読んで衝撃だった。「すごいものを読んでしまった」と思ったのが忘れられない。

  • 初森絵都さん。優しい文章で、女性らしい作品。

  • いまいち共感できるところがなかった。

  • ―壊れやすい心たち―

    森絵都さんの『つきのふね』
    うるうるしながら一気に読んでしまった…!
    一言言うならば、中学生の時に出会いたかった一冊…!
    私的に梨利が一番好き(*´∇`*)
    勝田くんはさ、
    きちんと自分と向き合おうとして
    ちゃんと考えて
    それを実行に移せるだけの行動力のある子で
    ついでに正義感も強い子で
    ちょっと恐いとこもあるけど(笑)
    銀のバレット持って
    『どきな』
    って来たシーンとか、水城小に向かう途中の
    『やべ。ひとり足んない』
    のとことか
    かっこよかったぞ!
    梨利の飾らない登場シーンも好きで。
    んなこと言い出したらへび店長も露木さんも智さんも好きだけどっ
    『小さくてもとうといもの』
    それが智さんの描く宇宙船だったり
    勝田くんの古文書の月の船だったり
    さくらや梨利、勝田くん自身だったり
    あの手紙だったり
    ポストカードだったり
    チェロだったり
    トランペットだったり
    銀のバレットだったり。
    まあ人によってそれぞれで
    いいんじゃないかな?

  • 中学1年生のさくら・梨利・勝田の3人が心の壊れかけた青年を助けるお話。

    時は1999年。ノストラダムスの大予言に揺れる中学生のさくら。
    遊びでやっていた万引きで捕まった時に親友・梨利との関係が壊れ、その後梨利は非行の度合いをエスカレートさせていく。
    梨利のストーカーを自認する勝田君とさくらは梨利に戻ってきて欲しくてモヤモヤした気持ちを智さんのアパートで過ごすことで紛らわしている。
    でもその智さんも、地球にいる全ての人間を乗せることの出来る宇宙船を作り脱出しなければ人類は滅亡してしまうという思いに心を壊している。

    最後の手紙にはヤラレタ!って感じの涙が出ましたがやっぱり基本的には中学生が読めば面白いジュブナイル以上では無かったです。
    「カラフル」がすごく良かったので森絵都を次々と読んでみているのですがアレ程の当たりにはまだ出会えてません。

    でも中学生が読めば楽しい読書になることは確かです。
    中学生の特に女の子にお薦め。
    表紙絵も桜沢エリカで女の子好みです。

  • めちゃくちゃなのにスピード感がある。
    一生懸命さが清々しい。

    みんなそれぞれが苦しい。それを立ち直させるのは仲間の存在。
    颯爽としてるのに光っていました。

  • 児童書だね。中学生の青春。こういうのは推薦図書には選ばれないのかな。感想文を書きやすそう。

  • ミルクコーヒーが好きで真似してます。こんな青春体験してみたかった!

  • 1999年、ノストラダムスの予言では地球は滅びる。その直前小説。・・・中学生のさくらは、親友・梨利と最近つるんでいない。面白おかしく過ごしてきたはずなのに、女子グループでエスカレートしてきた万引き(ノルマがある)に、さくらはついていけなくなったのだ。
    ひょんな事から知り合った智さんは、来るべき地球の危機のために、人類みんなを乗せる宇宙船を設計している。智さんの心の病気に気付きながらも、さくらは、心地よく過ごせる智さんの部屋を訪れる。
    親友・梨利のグループは、ドラッグ、援助交際にも手を染めるようになっていき・・・。
    私たちは、ちゃんとした大人になれるのだろうか。
    思春期の不安な時を、ちょうど世紀末にむかえた少年少女たちの物語。
    2000年が来てしまうと、やはり若干、色あせるかんじ。

  • やさしい感じの物語でした。
    誰でもちょっとみちをはずしてしまう。
    それを、また元に戻そうと、誰かが、誰かの心のオアシスになる。
    小さいけれど、とうといもの。

  • すこしドロドロとした青春小説。

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