- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062096850
感想・レビュー・書評
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主人公は元金融 今は教師。
生徒の家の会社の工場のトラブルに関わっていく話だったけど 金融 マネーロンダリング 地域貨幣とかの展開になっていって ちょっと 難しかったです。
こういうのが好きな人には面白いと思います。
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金融小説が確立したころの池井戸の作品。新しい作品のほうが私は好きだ。
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架空通貨だった。
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いつもの爽快感はあまりなかった。
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M1(エム・ワン)
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池井戸潤のデビュー第二作。地方の閉鎖された町に独自の紙幣が流通しているという設定。その謎を解き明かしていくお得意の金融小説。文庫本では、「架空通貨」に改題されて発売されたが、今でも色あせることはない。
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池井戸潤得意の金融サスペンス。舞台はちょっと大がかりで一つの街まるごと。社債、特に私募債の仕組みがらみで、割と詳細な金融取引の手続き、それと海外の企業も絡んだマネーロンダリングに乗っかったストーリーだから、ややその辺はくどさというか、少々マニアックに寄りすぎかもという気もしないでもない。ストーリーそのものだから、端折りようもないところだが。六法全書の引用など苦心の跡も見られる。あとは、登場人物の人間相関図というか、その辺の普通の小説的な部分だが、うーん、正直ちょっとその、マニアックな部分がやや読み手にとっては重たく感じられる部分、入り込みにくい、という気にさせられた。キーパーソンの加藤祥子など、なかなか魅力的なキャラに書かれてるとは思うのだが。あえて言えば、ちょっとけちをつけることになるが、まず主人公の辛島が、学校の先生という設定、元凄腕金融マンなのに、っていうのがなんだかなじまないというか。それから、準主役の女子高生、黒島麻紀が、ちょっと女子高生らしく感じられないというか。他の池井戸作品に登場する大人の女性キャラを無理に高校生の型にはめているというか。
全体的にはスリリングで、ハラハラドキドキ、次の展開は?おーなるほど、とページをめくらせ続ける、池井戸潤らしいうまさを楽しめる作品で、面白かった。