天声美語

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062101813

感想・レビュー・書評

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  • 何故か精神的に疲れていると時に読みたくなる美輪明宏の本。この本はいつもの「霊視」とか「前世」だの書いてなくて意外な気がした。京都駅を「巨大なジェラルミンの下駄箱」と評していて思わず吹き出した。ワタシもあれはないと思うので、映画「ゴジラ」で京都駅がCGで粉々に破壊された時胸がスッとしたもの。

  • 美とは、生活とは、「生きるために活かすこと」。
    ぶれることなく、個が個であるため、といいますか。
    いわゆるスピリチュアル的な話ではなく、
    人間、美輪明宏の思想を、美意識というものを通じて
    知ることのできる、入門書な感じがした。

  • 「心霊相談」「天声美語」「正負の法則」
    私は美輪さんの本でこの3冊が一番印象的です。
    もちろん全部読んだわけじゃないし、これ以後は美輪さんの本を読まなくなりましたので、もっと良い本が出ているかもしれませんけど。
    この本は美輪さんの生活や考え方の具体的なところが紹介されていたと思います。
    毎日の生活、どんなものを見て、聞いて、身に着けるか、そういうことの繰り返しはとても大切なんだな~と改めて思えました。

  • 美輪さんって遠いとおーい上流の上流にいて
    (ちょっとスピリチュアルな笑)
    別世界の人だと思ってたのであまり本は読んだこともなく。
    確かに所々に出るエピソードは私には縁遠い雰囲気だったけど、
    思いのほか寄る嗜好や考えは共感できるものだった。

    たとえば、ファッション1つにしても
    大量生産の無個性やシンプル・ファッションを厭い、
    「個」を確立することの大切さ、華奢な装飾を好む。
    私も同じような格好が溢れる流行モノより、
    「個性的」と笑われようが自分の芯を震わすものを着たい。

    舞台・物語にしても辛口でクールなものを厭い、
    インテリたちが軟弱だ、幼稚だと小馬鹿にする
    リリシズムやロマンティシズムを良しとする。
    私も"つくりもの"っぽいファンタスティックさのほうが
    枯れたリアルよりもずっと好き。

    ひとづきあいはべったりじゃなく、つかずはなれず。
    私もそちらの方が相手への愛も思いやりも感じる。

    風潮を故意に作るメディアへの嫌悪。
    私もテレビから隠避してる(笑)

    詩や小説から美しい言葉を学ぶ。
    他にも映画・美術・舞台・音楽偏らず、
    素晴らしい文化はまんべんなく享受する。
    ここらへんの姿勢は憧れるし、目指したい。
    文化面での好奇心の強さと幅広さはもっと延ばしたい。

    終盤スピリチュアルなお話があってそれは
    はいはいと受け入れられなかったし、
    忌むものに対して「悪口」と言っていい位の汚い言葉もあったけれど、
    基本的にこんなふうに生きたら確かに麗人、と納得。

    結構つきささる一言。
    日本人は周囲を気にして素直に感動を表せない。
    哀しきかな素敵な本・舞台・絵・建築を見て得た感動は
    ブログに書けても恥ずかしくて人には話せないのに、
    場を盛り上げる俗っぽい笑い話ばかり飛び出す私です。

  • 古典を読まなきゃ。部屋をかたづけて、無機質な色はひかえる。

  • 真の教養人とは、精神世界の知識や修行も自己のものにしている。
    自分の中で許せるものだけを信じていけば、たしかな美意識が育っていく。

  • 美輪さま・・!!!

    背筋が伸びます。美しく生きよう、部屋の整理整頓から始めよう・・。

  • やっぱり世の中、「美」です。

  • 美しい物に囲まれていれば、その雰囲気がその人の物になる。
    心を豊かにするには文化が必要という。
    説得力あります!

  • 図書館の返却コーナーで異彩を放っていたので読んでみたが、
    美輪明宏という人物の面白さが伝わってくる本だった。
    内容的には女性向けであり、女性は常に美を意識して自分を磨き続けなければならないと
    これでもかっていうほど強く勧めている。
    自分は男だけども本書を参考にして少しは自分を磨きたい。

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著者プロフィール

長崎に生まれ、小学校の頃から声楽を習い16歳でプロの歌手としてデビューし、1957年「メケメケ」、1966年「ヨイトマケの唄」が大ヒット。
ファッション革命と美貌で衝撃を与える。
俳優としては、寺山修司の「演劇実験室◎天井棧敷」の「青森県のせむし男」「毛皮のマリー」、三島由紀夫に熱望された「黒蜥蜴」をはじめ、ジャン・コクトー作「双頭の鷲」、デュマ・フィス原作「椿姫」、エディット・ピアフの生涯を描いた「愛の讃歌」など数々の当たり役を持つ。
作家としても、衝撃の自伝「紫の履歴書」(水書房)をはじめ、「人生ノート」(パルコ出版)など数多くのベストセラーがあり、テレビや映画も、宮崎駿監督によるアニメーション映画「もののけ姫」「ハウルの動く城」への声優としての参加、「ありえへん∞世界」(テレビ東京系)にもレギュラー出演中など枚挙にいとまがない。
2012年から四年連続の出場となったNHK「紅白歌合戦」では、「ヨイトマケの唄」や日本語バージョンの「愛の讃歌」で大晦日のお茶の間を圧倒した。

「2021年 『新装版 天声美語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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