- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062103893
感想・レビュー・書評
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江戸川乱歩賞受賞作
連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた…
2000年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私としては 非常に面白かった
単なる殺人事件のミステリーというよりは
海堂尊氏の医学ミステリーの分野に属するような
詳細の脳の仕組み 動作との連動性などの部分が作品を際立たせていたように思える
続編があるのだろうか
期待してしまう -
映画化され話題になってたので読んでみた。謎に満ちた鈴木一郎を少しづつベールから剥がし紹介し、次号へ続く。鈴木一郎と精神科医の女医と刑事の3人だけで薄く話が進むので、あっさり物足りない印象。爆弾犯とかもっと人物を掘り下げて欲しかったなー!
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映画のトレーラーが面白そうだったから。
実際面白かった。面白かったけど何も解決してない気がする。
豪華なプロローグという感じ。 -
映画化ということで読んだ。テンポが良かった。設定がアメコミぽいか?
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2が見てみたい
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指し手の顔(上)(下)を読み終えてから読み直す。脳男3に期待。
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謎の男、鈴木
最初の登場シーンから謎めいて
先が気になってすぐ読んでしまった
事件と鈴木の関係
そもそも鈴木とは何ものなのか?
なかなか興味をそそられる話で面白かった
ただ、鈴木は何故そんな事件を(行動)を起こしたのか?
私は今ひとつわからなかった
そして今後どうなるか?
続編を予感させられる感じだったが
そういう意味では私的には満足感は少したらなかった -
映画もできてちょっと話題の脳男。
宮部作品のように、少し虚構のヒーローを作って話を紡ぐ感じだが、登場人物も少ないし(ちょっと人物が薄っぺらいのが難点だが)、非常に読みやすい。一気に半日で読めるほど軽快でアップテンポなお話。
主人公『脳男』にどれだけ感情移入できるかでこの作品の評価も変わるのかもしれないけれど、淡々とした感じとラストに見せる苦悩っぽい部分がなかなか良い。主人公は福井晴敏作品に出てくるような(つまり如月ね)強さとクールさと弱さがある。ここんところが魅力だけれど、少しばかりエピソードというか、説明が不足気味かな。
うまく行けば続編の出てきそうな感じで、それはそれで楽しみなんだが、そのときには警察官だけでなく、ヒーローと文中では美人としか表現されない東大医学部の女医さんがもう少しイメージできる描写がほしいな。
もっとも、作者さんは最近にしては珍しく最初のページに「どどん!」と写真が掲載されているから、イメージ(というか実物・・・失礼!)はばっちりなんだけれど。