独立自尊: 福沢諭吉の挑戦

著者 :
  • 講談社
4.33
  • (3)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 33
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062105040

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 福沢諭吉の何が凄いのか、と問われると口籠る。慶應大学創設者、脱亜入欧、学問のすゝめを著した人。だから凄いのかというと違う気もするし、まして、お札に顔が載っている人には、物足りない。現代の感覚だとベストセラー作家、インフルエンサーという所だろうか。読後、もう少しだけ輪郭がハッキリするが、ベストセラー作家という印象は変わらない。しかし、あの時代のベストセラーは重みが違うという事だった。

    つまり、インフルエンサーも明治時代には「思想家」であり、西洋かぶれは、先進国の制度導入に大変役立った。「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず」という言葉は有名だが、その言葉だけに限らず、数々の影響を与えた学者だったし、下級武士から随分と学び、挑戦し、日本に尽くした人物だという事が改めて分かった。

  • 福沢諭吉は、偉大だ。

  • 物質的な従属によって得られた尊敬は本当の尊敬ではない。
    →授業料負担システム [M Weber 職業としての学問]
     生徒は物質的に負担をする。その代わり教師への尊敬を強要されない。

    「一身独立して一国独立する」(152)学問のすゝめ
    学問によって出世できる時代になったということは、まことに大きな変化
    個人の自由、平等と、国家の独立が最初から強く結びつけられている

    官位の使い分け
    官は実権のある者で、無為な者は害をなす
    位は形式であって害は生じない

    「独立自尊」(328)
    成人の後も、自ら学問を勤め、知識を開発し、特性を修養する

  • 改めて知る、福沢諭吉の生涯とその意味するところ(独立自尊迎新世紀等)を味わっております。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

国際協力機構(JICA)特別顧問、東京大学名誉教授、立教大学名誉教授

「2023年 『日本陸軍と大陸政策 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北岡伸一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×