13階段

  • 1051人登録
  • 3.88評価
    • (161)
    • (241)
    • (206)
    • (12)
    • (1)
  • 192レビュー
著者 : 高野和明
  • 講談社 (2001年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062108560

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

13階段の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 法という纏が隅々まで張り巡らされている現代社会、いつ犯罪者へと身を変えても 不思議は無い。法が法において裁きを下すなら問題は生じないが、人が法の下に 裁きを行う場合は否か。現代の司法・死刑制度に一考を要するのにこの上ない本。 刑務官と死刑囚相反する対場の心理を詳細に分析し死刑制度の根本を問うが、 それをどの席で捕らえるかで回るメリーゴランドの上では解は定まらない。刑務官の殺人、犯罪者のそれは同一線上の物。誰が真偽の区物をつけ得るか。ミステリーとしても最後のページまで読者を楽しませ乱歩賞の作品の中でも秀逸。

  • 独居房でひとりの男が「死」と直面し震えていた。樹原亮。身の覚えのない罪のために、彼は死刑を処されようとしていた。
    彼の冤罪を晴らすために、弁護士に頼まれ二人の男が動き出す。刑務官の南郷と、傷害致死の罪で仮釈放中の純一。
    彼らはそれぞれの過去と向き合いながら、必死に冤罪の証拠を探し出していく。
    一段ずつ「13階段」を上り始めた樹原を二人は止めることができるのか。

    小説の中に出てきた南郷のセリフが忘れられない。
     "「どうしてあんな馬鹿どもが、次から次に出てくるんだろうな?あんな奴らがいなくなれば、制度があろうがなかろうが、死刑は行なわれなくなるんだ。死刑制度を維持してるのは、国民でも国家でもなく、他人を殺しまくる犯罪者自身なんだ」"
    任務遂行のために死刑を執行しなければならない者の痛烈な叫びだ。
    自分に責任がないのに、正しいことをやりたいだけなのに、人の命を奪わなければならない人がいる。
    当たり前のことさえ理解できず、反省の意を表さない死刑囚のために、彼らは一生罪の意識を背負わなければならないのだ。
    その事実を目の前に叩きつけられて、鈍器で頭を殴られたような気がした。
    ようやく私は理解した。
    死刑を執行する人もまた被害者なのだと。

    罪は罪を呼び、復讐は復讐を呼ぶ。
    この本をただの推理小説として読むのはやめた方が良いだろう。

  • 『ジェノサイド』が面白かったので、いきなり気になりだした作家さん。前を何度も通っているけど入ったことのない店のように、さんざん素通りしていながら、いまさら「こんにちわ」というのはちょっと恥ずかしいが・・。で、読みました。ごめんなさいの意味もこめてデビュー作から。罪や償い、死刑というものを深く考えさせられながら、ズッシリ重いだけでなく、先のよめない展開にドキドキしながら存分に楽しませてもらいました。ほかのも読まねば。

  • ★4.5
    「絶対応報こそ正義である
    絶対応報こそ刑罰の根本義である
    たとえ市民社会が解散し、世界が滅びる
    最後の瞬間においても
    殺人者は処刑されなければならない」

  • 【あらすじ(Amazonより)】

    無実の死刑囚を救い出せ。期限は3ヵ月、報酬は1000万円。喧嘩で人を殺し仮釈放中の青年と、犯罪者の矯正に絶望した刑務官。彼らに持ちかけられた仕事は、記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすことだった。最大級の衝撃を放つデッド・リミット型サスペンス!

  • タイトルからホラー系かなと思いました。
    内容は死刑囚を題材とした興味深い話。
    本筋の冤罪を晴らすミステリーという部分は比較的ライトであったが、
    途中の死刑執行のリアルな描写は頭がかーっと熱くなった。
    きついひとは相当きついんではないかと…。
    ラストの展開は息を呑みました。面白かった。

  • 死刑執行間近! 冤罪の可能性がある死刑囚を救うことはできるのか...!? 巨額の賞金がかかった依頼を受け、調査を始めたのは異色のコンビ。自分が手を下した死刑に苦悩する元刑務官と、刑期を終え出所したばかりの殺人犯のふたりだ。死刑制度に対するそれぞれの思いを抱え、ふたりは困難極まる証拠探しを始める...。
    第47回江戸川乱歩賞受賞作。

  • ストーリーはちょっと無理があるかなと思いますが、娯楽小説としては楽しめました。
    そして、死刑制度についてよく分かると同時に考えさせられました。

  • 2時間サスペンスを見ているかのようなテンポの良さで一気に読めました。

    「本はまず最後の結末を見てからパラパラと適当に読む」という変わった読み方をする伯母に、「この本だけは必ず最初から読んでみて!」と薦めて以来、家に来るたび「何か面白い本ない?」と必ず聞くほど本好きになった作品です。

    久しぶりの読書や、普段本はあまり読まないけれど、何か読んでみたいなと思っている人には、オススメです!
    きっと他にも本が読みたくなるはず!

  • テーマは十分重いのに、作者の序文では、エンターテイメントと言い切ってるのが、意外。
    実際、久しぶりに出会った会心作でした。

全192件中 1 - 10件を表示

13階段に関連するまとめ

13階段を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

13階段の作品紹介

無実の死刑因を救い出せ。期限は3ヵ月、報酬は1000万円。喧嘩で人を殺し仮釈放中の青年と、犯罪者の矯正に絶望した刑務官。彼らに持ちかけられた仕事は、記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすことだった。最大級の衝撃を放つデッド・リミット型サスペンス!第47回江戸川乱歩賞受賞作。

ツイートする