13階段

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著者 : 高野和明
  • 講談社 (2001年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062108560

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13階段の感想・レビュー・書評

  • 法という纏が隅々まで張り巡らされている現代社会、いつ犯罪者へと身を変えても 不思議は無い。法が法において裁きを下すなら問題は生じないが、人が法の下に 裁きを行う場合は否か。現代の司法・死刑制度に一考を要するのにこの上ない本。 刑務官と死刑囚相反する対場の心理を詳細に分析し死刑制度の根本を問うが、 それをどの席で捕らえるかで回るメリーゴランドの上では解は定まらない。刑務官の殺人、犯罪者のそれは同一線上の物。誰が真偽の区物をつけ得るか。ミステリーとしても最後のページまで読者を楽しませ乱歩賞の作品の中でも秀逸。

  • 独居房でひとりの男が「死」と直面し震えていた。樹原亮。身の覚えのない罪のために、彼は死刑を処されようとしていた。
    彼の冤罪を晴らすために、弁護士に頼まれ二人の男が動き出す。刑務官の南郷と、傷害致死の罪で仮釈放中の純一。
    彼らはそれぞれの過去と向き合いながら、必死に冤罪の証拠を探し出していく。
    一段ずつ「13階段」を上り始めた樹原を二人は止めることができるのか。

    小説の中に出てきた南郷のセリフが忘れられない。
     "「どうしてあんな馬鹿どもが、次から次に出てくるんだろうな?あんな奴らがいなくなれば、制度があろうがなかろうが、死刑は行なわれなくなるんだ。死刑制度を維持してるのは、国民でも国家でもなく、他人を殺しまくる犯罪者自身なんだ」"
    任務遂行のために死刑を執行しなければならない者の痛烈な叫びだ。
    自分に責任がないのに、正しいことをやりたいだけなのに、人の命を奪わなければならない人がいる。
    当たり前のことさえ理解できず、反省の意を表さない死刑囚のために、彼らは一生罪の意識を背負わなければならないのだ。
    その事実を目の前に叩きつけられて、鈍器で頭を殴られたような気がした。
    ようやく私は理解した。
    死刑を執行する人もまた被害者なのだと。

    罪は罪を呼び、復讐は復讐を呼ぶ。
    この本をただの推理小説として読むのはやめた方が良いだろう。

  • 『ジェノサイド』が面白かったので、いきなり気になりだした作家さん。前を何度も通っているけど入ったことのない店のように、さんざん素通りしていながら、いまさら「こんにちわ」というのはちょっと恥ずかしいが・・。で、読みました。ごめんなさいの意味もこめてデビュー作から。罪や償い、死刑というものを深く考えさせられながら、ズッシリ重いだけでなく、先のよめない展開にドキドキしながら存分に楽しませてもらいました。ほかのも読まねば。

  • ★4.5
    「絶対応報こそ正義である
    絶対応報こそ刑罰の根本義である
    たとえ市民社会が解散し、世界が滅びる
    最後の瞬間においても
    殺人者は処刑されなければならない」

  • 【あらすじ(Amazonより)】

    無実の死刑囚を救い出せ。期限は3ヵ月、報酬は1000万円。喧嘩で人を殺し仮釈放中の青年と、犯罪者の矯正に絶望した刑務官。彼らに持ちかけられた仕事は、記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすことだった。最大級の衝撃を放つデッド・リミット型サスペンス!

  • タイトルからホラー系かなと思いました。
    内容は死刑囚を題材とした興味深い話。
    本筋の冤罪を晴らすミステリーという部分は比較的ライトであったが、
    途中の死刑執行のリアルな描写は頭がかーっと熱くなった。
    きついひとは相当きついんではないかと…。
    ラストの展開は息を呑みました。面白かった。

  • 死刑執行間近! 冤罪の可能性がある死刑囚を救うことはできるのか...!? 巨額の賞金がかかった依頼を受け、調査を始めたのは異色のコンビ。自分が手を下した死刑に苦悩する元刑務官と、刑期を終え出所したばかりの殺人犯のふたりだ。死刑制度に対するそれぞれの思いを抱え、ふたりは困難極まる証拠探しを始める...。
    第47回江戸川乱歩賞受賞作。

  • ストーリーはちょっと無理があるかなと思いますが、娯楽小説としては楽しめました。
    そして、死刑制度についてよく分かると同時に考えさせられました。

  • 2時間サスペンスを見ているかのようなテンポの良さで一気に読めました。

    「本はまず最後の結末を見てからパラパラと適当に読む」という変わった読み方をする伯母に、「この本だけは必ず最初から読んでみて!」と薦めて以来、家に来るたび「何か面白い本ない?」と必ず聞くほど本好きになった作品です。

    久しぶりの読書や、普段本はあまり読まないけれど、何か読んでみたいなと思っている人には、オススメです!
    きっと他にも本が読みたくなるはず!

  • テーマは十分重いのに、作者の序文では、エンターテイメントと言い切ってるのが、意外。
    実際、久しぶりに出会った会心作でした。

  • 読み終わるのが惜しいと感じる作品です。高野和明さんの小説は本当にいろいろなことを考えさせてくれます。

  • ややありえない設定だと思いながらも、だんだん引き込まれ、中盤に目が離せない大きな山がくる

    後半は、事件の真相が二転三転とよく練られていると感じる

    人に人は裁けるものなのか
    報復の連鎖、死刑制度のあり方と考えさせられる作品

  • 江戸川乱歩賞受賞作に興味があるときにランチで行ったお店に置いてあったので読みきりました。昼には重い小説だった…

    とある死刑囚を冤罪だと信じている人がいて、その人の依頼で冤罪を晴らすために事件の調査をしていく。期限は死刑執行まで。
    死刑判決を出す人、死刑の執行をする人、刑務官や死刑囚の視点から死刑というものが描かれている。死刑という制度によって救われる人はいるのかなぁ、と考えさせられた。

    読後感は複雑な気持ちというか、やりきれなさとか、色々考える…。すごく引き込まれる小説だった。

  • 「6時間後に君は死ぬ」で著者に興味を持ったので読んで見た。ストーリーは練りに練られていて一気に読まされた。ラストの謎解きはその意外な展開に驚いたが、ちょっと読後感はスッキリしない感もある。でもミステリ作品としての完成度はなかなか高いと思う。

  • 依頼主は推理できたけど真犯人が唐突だなーと思った。主人公の彼女が救われなくて辛かった。

  • 内容は期待通りの重厚な作品で、どんどん物語に吸い込まれていって非常に面白かったですね!
    ある死刑囚の冤罪を晴らすべく、刑務官と元服役囚の2人がある匿名の依頼人からの依頼に基づいて調査をし、やがて真相を突き止めていくストーリーです。単なる真犯人探しという内容ではなく、死刑制度そのものに対する問いかけや元服役囚の起こした事件やその関係者が複雑に絡み合って、やがて全容が明らかになると驚きの事実が判明することになります。
    登場人物それぞれの人間ドラマも非常にきめ細やかに描かれていて内容に深みを与えています。
    事件そのものの真実というより人間ドラマの要素が強い内容に、東野圭吾作品と相通ずるものを感じました。この作品はかなりのお薦めの一冊だと思います。

  • 再読(多分3度め)。

    死刑執行人であった南郷さんの苦悩が読んでて辛かった。

    あとラスト部分のどんでん返しには相変わらず驚かされました。

  • 殺人犯、死刑囚
    更生
    冤罪を晴らす

  • 犯罪被害者の感情と加害者の受ける刑罰のギャップが大きほど苦しむのは被害者側ですが、法で裁かれない自らの過ちに苦しむ人は少ないと感じました。

    つまり、結局人は他人に裁かれるのであって、真の自律や自戒に至るには相当な修行が必要だということでしょうか。

    作者の密な刑場描写と刑務官の一挙手一投足が受刑者の感情に直結し、リアルな死刑執行の現場を想像させられました。

    ボクは死刑廃止論者ではないので、本書に込められたであろうメッセージを深く感じることはできませんでしたが、推理小説としては大変面白く読めました。

  • かなり前に反町隆史と山崎努出演の映画を観たが、その原作は初めて読んだ。
    殺人、死刑執行により人を死に至らしめた2人がある死刑囚の再審請求のため証拠探しに携わるが、その過程で死刑や制度としての死刑、司法制度などについて悩んで行く。
    ラストは決してハッピーエンドではないし、そもそもこの問題は明確な答えなど出しようもない。
    私自身、若いときは理想論的に死刑制度に反対していたが、結婚し、子供ができ守ものが増えた今、考え直してみると答えが出せなくなっている。
    いずれの考えを持つにせよ、死刑というものについて考えてみることができる良書であるし、もちろんストーリーも面白いのでオススメです。

  • 高野和明作品初読。
    ドラマとか映画を見てるようなスピーディかつ先の読みづらい展開でとても面白かった(*´∀`*)
    純一は辛い人生を歩んできたし、これからも辛い人生を歩まざるを得ないんだろうな。。。

  • 図書館にて借りました。

    少年犯罪、死刑制度、更生、再犯の是非と解く一冊。
    退職間近の刑務官と、元服役者のコンビが死刑囚の冤罪を晴らせるか?

    最近、少年犯罪の手記や題材にした小説をよく読むのですが、死刑制度について執行する側からの視線は新鮮でした。

    「死刑制度を維持してるのは、国民でも国家でもなく、他人を殺しまくる犯罪者自身なんだ」引用より

    加害者も人間であり、被害者も人間であり、裁く側、執行する側もまた人間である。
    死刑は確かに恐ろしい、この世からひとりの人間が消えるのだから。
    しかし、誰かがやらなければいけない。

    この苦悩が非常に臨場感豊かに書かれているので、私も死刑制度について考え込んでしまいました。

    話は進み、謎がひとつ、またひとつと解かれていくたびに単なる推理小説のクライマックスの高揚感ではなく奇妙な予感を感じていましたが、最後の刑務官に宛てた手紙を読んでなんとも云えない気持ちになりました。

    「更生」てなんでしょう。しかし被害者の素行や素性を知れば、死んでしまえば白紙にしてしまえるものでもない。
    それでも、親にはたったひとりの大切な息子。
    加害者にもたったひとりの大切な息子。

    今まで読んだ少年犯罪の中で一番、リアルでした。

  • 最後までよんで、安心したが男としては同調したいと私はおもった。
    これが武士の世界であれば(前によんだのが壬生義士伝)

    かなりスリルのある内容。フィクションと社会的問題を含んだ小説。
    日本の死刑制度の問題点をあげるなど、
    現実的に本当に重い問題とフィクションを上手くつなげている作品。
    死刑を判決する人間、死刑を執行する人間、
    そして死刑される人間などの視点の描写によって
    問題点をあげている。
    そんなことを気にしない人間が人を殺す…しかしながら
    そんな事をする背景もある…

    ストーリーの面白さもあったが、普通に生活している人は
    深く考える機会を与えてくれる作品。

    東野圭吾の「手紙」が可愛く思える。
    死刑に対して、賛成とか反対とか。。

    死刑は一人の人間の命を奪うのだ。
    それを執行する立場の人間のことなど、考えた事もない。
    ニュースや新聞を見て、残虐な犯罪を知り、被害者の極刑を
    望むという言葉を聞き、単純にそのとおりだと感じて
    いたが誰かが執行しているのです…良識をもった人であれば...

    何回かニュースをみて今頃に死刑や無期懲役…それには政治家が関与していて
    やはりいまの政治家は信用には値しないのかなと、社会的な問題を投げかけてくれる小説でした。

    いやー正月から重い作品読みました。
    2014.1.2読破

  • 面白かったです。どう展開して行くのか、ドキドキしながら読み進めることが出来ました。

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