- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062108607
感想・レビュー・書評
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ボスニア紛争の中で要人らとメディアの関係にスポットを当てた本。扇動。
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ウクライナとロシアの戦争が継続している今、読むことで新たな側面を知ることができる本として有益だと思う。
実際、ロシアの言い分としては、病院や教会を爆撃したのはうちのミサイルじゃないと言い続けているし。
日本人は勧善懲悪、盛者必衰、因果応報を信じているから、ロビー活動とか強烈にプッシュしている印象はないけれどPAが必要である、ということがリアルにわかった。 -
●まずPR企業という存在を初めて知った。PR企業は、顧客を支持する世論を作り上げる。ボスニアとセルビアの明暗を分けたのは、PR企業の有無だった。
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アメリカにはPublic Relation(PR)という世論を操作する会社が存在する。その活動例としてボスニア・ヘルチェゴビナ紛争への国連介入による空爆劇をドキュメンタリーとして書いている。まず外見のよりヘルチェゴビナ外相を広告塔とし、逆にセルビアのミロシェビッチ大統領を悪役にしたてあげ、キャッチコピーとして民族浄化、強制収容所などの言葉でアメリカのマスメディアの関心をひき、欧米社会を見方につける巧みな演出がされた結果、空爆が実行された。戦争までも仕掛ける職業があるのだ。
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市場って知らないところでコントロールされていることが戦争でもあるって怖いと思いました。
情報を見極める目を持つべきですね。 -
メディアの力の強大さを感じられた。
ほんとメディアリテラシーって大事だねっと。
でも、事実が述べられてるだけで作者の考察が半ページしかないとこが残念。 -
ボスニア紛争について大学の時に勉強してわかっていた気になっていたけど、全然理解していないことがわかった。ボスニア戦争では、だれが悪者で被害者なのかが、わかりにくい。まあ戦争自体、悪者も被害者もないと思うんだけど。
それが一つのPR会社によって世論が動かされ、国が動き、国連まで扇動してしまう力をもっている事実。
圧倒的スケールで描かれています。PR戦術の巧みさが耳の奥までじわりじわりと伝わってくる。 -
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