網野善彦対談集「日本」をめぐって

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062110235

作品紹介・あらすじ

新しい問いかけ。6人の論客との白熱対談。

感想・レビュー・書評

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  • 成田龍一との対談もままおもしろいですが、ハイライトはやはり小熊英二との対談の部分でしょうか。対談者というよりインタビュアで分析者の小熊が網野前後の歴史学界のコンテクストを紹介しつつ、ズバズバと質問していく。それに対して回答者も丁寧に返していく。結果的に読む側にとっては二重においしい感じです。(戦後〜現代歴史学界のひとつの様相を見るとともに、網野の見解も知れるということで。)

  • 「日本」の歴史の見直し。
    国民国家が近代の産物だという主張に対して反対意見もある。

    ・農村中心史観、土地制度史観、生産中心主義への批判。縄文時代から交易はあった。着飾りたいのは人の本能。

    ・歴史は物語とは違う。真実など頭からわからないときめこむ立場こそ傲慢の極み。

  • 小熊さん…(苦笑)。でも小熊対談が網野さんの姿勢を一番際立たせているかもしれない。

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著者プロフィール

1928年、山梨県生まれ。1950年、東京大学文学部史学科卒業。日本常民文化研究所研究員、東京都立北園高校教諭、名古屋大学助教授、神奈川大学短期大学部教授を経て、神奈川大学経済学部特任教授。専攻、日本中世史、日本海民史。2004年、死去。主な著書:『中世荘園の様相』(塙書房、1966)、『蒙古襲来』(小学館、1974)、『無縁・公界・楽』(平凡社、1978)、『中世東寺と東寺領荘園』(東京大学出版会、1978)、『日本中世の民衆像』(岩波新書、1980)、『東と西の語る日本の歴史』(そしえて、1982)、『日本中世の非農業民と天皇』(岩波書店、1984)、『中世再考』(日本エディタースクール出版部、1986)、『異形の王権』(平凡社、1986)、『日本論の視座』(小学館、1990)、『日本中世土地制度史の研究』(塙書房、1991)、『日本社会再考』(小学館、1994)、『中世の非人と遊女』(明石書店、1994)。

「2013年 『悪党と海賊 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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