ゴッホ殺人事件 上

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 76
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062112710

作品紹介・あらすじ

パリで美術品修復家をしている加納由梨子の母が東京で死に、貸金庫にドイツ語で書かれたリストが遺された。「ヴィンセント」の文字はゴッホと関係があるのか。パリに戻った由梨子のもとへ、オルセー美術館のゴッホ研究者がたずねてきた。貸金庫に遺された謎のリスト。ゴッホ研究者たちが追う喪われた名作とは。

感想・レビュー・書評

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  • ナチス・ドイツが掠奪したゴッホの絵画50余点の捜索を巡り、ゴッホ自殺説を覆す殺人事件が絡まった波乱万丈のアート謀略小説です。ゴッホが自分の腹をピストルで撃ったとされる1890年7月27日から死亡するまでの2日間の謎 (オーヴェ-ルの自殺現場が不明、使用したピストルが行方不明、即死を免れ徒歩で宿に戻り、ガッシュ医師の診察を受けたゴッホは、弟テオへの連絡を頑なに拒否したことなど) を追う緊迫感のあふれるスト-リ-展開に圧倒されます。ゴッホと×××のピストルの奪い合いによる暴発事故かも?急ぎ下巻へGo!

  • 下巻にて。

  • 感想は下巻。

  • 塔馬双太郎シリーズ、と言って良いものか…
    とりあえず上巻には出てきません(苦笑)。
    パリ在住の美術品修復家・加納由梨子を中心に話が進んでいきます。
    かのゴッホが自殺ではなく誰かに殺された、という仮説を
    追いかけているうちに、母の死と、オランダ人とのハーフだった
    亡き父の過去をも疑うことになった由梨子。

    影に日向にうろうろするモサド諜報員が、なかなかイイ味出してます。


    【収録内容】
     プロローグ
     第一章 復活
     第二章 曲折
     第三章 殺人
     第四章 暗闇

  • ゴッホの絵画を巡って起こる殺人と、そしてゴッホの死に隠された真相を暴く、という、一冊で二度おいしい作品。個人的には、「ゴッホは自殺だったのか」の検証が面白かったなあ。歴史ミステリっぽくも読めるかも。
    ゴッホを知らない人はまあいないだろうけれど、そのバックグラウンドまで詳しく知っている人はなかなかいないかな。私もそうなので、「そうか、そんな裏があったのかー!」と信じて完全に騙されていたり(笑)。いや、でもこれが真相でもおかしくないんだよね?
    あと、ちらりと出ていた「日本人の美術館好きな習性」にはなんだか納得。「有名なものなら見ておかないと損」っての、たしかにあるよなあ。でもたぶん、間違ってるんだよね。

  • ゴッホについての様々な謎について語られつつ、次々に事件が起こる。一度読み始めたら止まらずに一気に読ませる面白さがありますね。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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