トキオ

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著者 : 東野圭吾
  • 講談社 (2002年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062113274

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トキオの感想・レビュー・書評

  • わずか2ヶ月で、23歳のロクでもない父親の心根を変えてしまう
    トキオのひたむきさ!

    414ページにわたる物語のうち、序章を除いた21ページから370ページまで、
    なんと物語の85%を、仕事に就いてもすぐ放り出し、面接に行けば喧嘩をふっかけ
    彼女に金をせびり、うまくいかないことは全て世間のせいにするという
    驚くべきダメダメぶりで過ごす巧実。
    最近読んだ本の主人公の中で、どうしようもなさにかけては飛び抜けた存在です。

    あまりの不甲斐なさに、ひたすらイライラが募るのですが
    時を超えて若き日の父である彼のもとに辿り着き、寄り添い、
    鬱陶しがられても手を差し伸べ続けるトキオがけなげで。。。
    溜まりに溜まったイライラも、いつのまにか霧のように消えてしまいます。

    ほんの一瞬であっても、生きているという実感さえあれば未来はある。
    巧実の再起を見届け、自分の運命を知りながらも
    「生まれてきてよかったと思ってるよ」という言葉をのこして
    トキオが燃えさかるトンネルへとバイクを走らせる時、
    その言葉に込められた幾重もの想いが心に押し寄せてきて、せつなくて。

    残り数ページというところで
    すっかり心を入れ替え、頼りがいのある夫、そして父となった20年後の拓実を
    トキオになり代わって「がんばったね!」と労い、
    「花やしきで待ってるぞ」と、声を合わせて叫びたくなること請け合いです!

  • 素敵な本で良かった~が、感想です。
    難病を患い余命僅かの病室ベッド上のトキオの場面から入り、どんどんと引きずり込まれる、気がつけば一気読み。
    母親家系の遺伝ばかりか、父親にも秘密があり若くして短い生涯を終えようとしている設定に引っ掛かりがあり切なかったが、20年前の自堕落に生きていた若かりし日の拓実の前に現れ、色んな体験を通して意見したりとひとりの大人に立直らせていく、そして両親をも救うという後半の場面には温かい想いに涙した。「明日だけが未来じゃないんだ。それは心の中にある。生まれてきてよかったよ」にホッとさせられた。
    最近は、新刊ばかりに目がいくが10年前のこのような素敵な作品に巡り会え良かった。

  • あぁー!
    こんな東野圭吾さんあったのか!
    いつも本格ミステリーにお世話になってましたが、こんな暖かい話に出会えるなんて。
    読んで良かった!

  • 66.最後は涙がポロポロ…。父子愛というか、父に一生懸命な息子に胸が締め付けられる思いでした。そして、母親の事も助けていただなんて。両親の事が本当に好きなんだなぁと心暖まりました。

  • 図書館にて借りました。
    これ面白かった!

    「自分は未来から来ました、あなたの息子です」
    ・・・と云われたら、100%ドン引き間違いなし(笑)
    でも、見てみたい。
    今の年齢で二十歳の息子を(笑)
    そして大喧嘩したい!

    「生まれてきてくれてありがとう」
    そう将来、云ってあげたい作品。

    「自分で親は選べない。配られたカードで精一杯勝負するしかない。けど、そんな悪い手じゃない。」

    作中のこの言葉が私の中の座右の銘です。

  • 未来からきて,自分の人生の大事な事件を一緒に解決してくれた「トキオ」。自分が結婚して、子供ができたとき「トキオ」と名前をつける。そのトキオは難病でなくなる寸前にあった「花やしき」での再開を促す。

    時空を超える話はいろいろある。
    亡くなる寸前の息子が,自分の過去に助けに行くという閉じた輪は珍しい。
    そこでうまくいっても,やはり自分はそこで亡くなってしまうのだから。

    東野圭吾の運動家的な楽観的な性格と,
    人には直接見せない悲観的な性格とが、
    うまく混ぜ合わさったお話だと思った。

    「トキオ」という本と「時生」という本を同時に図書館で予約していた。あいうえお順に本を借りていたからだ。借りるまで、同じ本だと思わなかった。
    最初に「トキオ」を読んだ。「時生」と書いて「トキオ」と読むことがわかって,あ,同じ本なのだと見比べた。

  • 冒頭に登場する宮本と、とても同一人物とは思えなかった拓実が、トキオと出会う事で、大切なものに気づき成長していく。

    この世に産んでくれて、ありがとう。

    自分はそんな風に考えた事があるだろうか。

    息子に、今、出来るかぎりの事をしてやれているだろうか。

    感動とともに、そんな思いになりました。

  • たくみのだめ男ぶりに途中読むのが疲れたが、読み進めるうちに感動が溢れてきました。トキオはずっと三浦春馬くんで読んでました。たくみは香川輝彦さん。涙が溢れた唯一の作品。

  • 昔の東野圭吾の小説はおもしろかった。この小説もおもしろい。グレゴリウス症候群(架空の遺伝病で脳神経が死滅していき、若くして死んでしまう)の時生(トキオ)が、死を迎える時に過去へ飛び、父親と母親を導く・・・という話。

  • 【 #トキオ 読了】
    僕の中の『東野圭吾最高傑作』が塗り変わりました。
    シンプルに言います。
    『トキオ、最高です。』
    .
    基本的にレビューを書く時は内容に触れないようにして来ましたが、
    本当にオススメなので僕なりに物語の導入を書いてみます。
    .
    主人公の宮本拓実と妻・麗子の間には、
    『時生(トキオ)』という一人息子がいる。
    中学生までは元気にすくすくと育ったが、
    高校入学する頃に生まれつきの難病が発症。
    その後、入院する事になるが回復する兆しが見えぬまま、病気はどんどんと進行していく。
    やがて意識もなくなり、生命維持装置だけで命を繋ぐ状態に。
    そして、今夜。
    医師からおそらくトキオの最後だろうと告げられた。
    覚悟を決めた拓実は麗子にこう話始める。
    「ずっと昔、俺はトキオに会ってるんだ。
    アイツはこれから、23歳の俺に会いに行くはずなんだ、、、。」
    .
    愛が満ち溢れたSF感動物語だと思います。
    僕は最後の一行で涙腺崩壊しました。
    久しぶりに泣いた、、、。
    #東野圭吾

  • 図書館で借りた。
    ちょっと話が突飛すぎた。
    東野圭吾の家族愛らしいはなしだったけど、結局、ドラマチックにしようとして、ちょっと、分解してしまった感じがある。

  •  トキオ=時を生きる、という題名の意味がトキオが登場した時点でわかり、また、宿命の連鎖というか、どちらがはじまりなのか?わからないだろうなって思いました。
     途中、トキオの父親となる拓実があまりのも我慢が出来ず、自分の今の状態を生まれのせいにしているのに腹が立った。
    それを見させられている、子供のトキオは本当にやるせなかったと思う。
     でも、最後に命がけで千鶴を助け、実の親の気持ちを知る中で、どんどん良く変化していく様子は嬉しかった。
     実の息子によって、自分や自分の未来を変えて貰えて、拓実は幸せだったと思う。
     そして、生まれた時から長く生きられない病気であっても、埋めれてきて幸せだったって思える時生も幸せだったと思う。

  • ★★★☆☆トキオ→謎の遺伝病を発症し、生死を彷徨う。死後、過去の父親に会いに行き、導く。拓実→トキオの父親。過去、自分を捨てた実の母親を恨む。元恋人の千鶴を取り返すべくトキオとともに追いかける。千鶴→拓実の元恋人。急に拓実前から姿を消す。とても複雑ではあるが物語に引き込まれる。内容も分厚い。千鶴を追いながらも、拓実の両親へも近づいていく。交わらないものが交わっていくところがうまい。読み応えのある一冊。

  • 東野圭吾さんのは、少々読みましたが、これも、過去に戻ったり、違う人の体に入ったり、なんだなあ、と思いました。

  • 宮本拓実はトキオに会って変わった。
    トキオ本当にありがとう。

  • 初めて読んだ。

    東野圭吾さん

    途中ですごく熱いトコロがあったので、そこはちょっと…でも、凄く良かったし、何せ読みやすい。

    読書初心者でも読破できました。

  • うーーーん。面白かったし、時に感動はするんだけどな、、、拓実のダメっぷりが、子供に出会うことで、そんなに改善されるか~?と思えてしまった。
    -----------------------------------
    男は父親になっていく。「彼」との出会いによって。1979年、浅草。時を超えた奇跡の物語。俺は、あんたの息子なんだよ、宮本拓実さん。未来から来たんだ。あと何年かしたら、あんたも結婚して子供を作る。その子にあんたはトキオという名前をつける。その子は十七歳の時、ある事情で過去に戻る。それが俺なんだよ。

  • 父親の過去に戻るという、ファンタジーですが、父親の出生の謎や彼女の失踪と次々事件がおきて一機に完読

  • 資料番号:010567592
    請求記号:F/ヒガシ

  • 明日だけが未来じゃない。
    最初のほうは、ダメな生活を送る主人公にイライラします。その反面、自分も何かにつまづいた時に現実逃避の気持ちで大きな夢を語ったりしたくなるので、痛い気持ちもあります。
    一人の青年との出会いが主人公の行動を変えていきますが、それが自分の息子というファンタジーな設定。
    でも自分が道を間違えそうになった時、自分の子どもが正しい方向に導いてくれるのは憧れます。
    明日だけが未来じゃない、色んな意味をとれるとても深い言葉に思えます。
    そして、最後の一行ですべてがつながり涙が止まりませんでした。大事にしていきたい作品です。

  • 時を飛ぶトキオ
     タイムスリップものが好きだ。
     直木賞をとったばかりの東野圭吾の4年前の長編タイムスリップ物。
     不治の病で、死んでいく息子。その息子と、昔会っていた。会っていたばかりではなく、自分の人生に大きな影響を与えていた。
     宮本拓実は23歳だった。地道に働くことは嫌だった。一発当てようと思っていた。恋人がいた。名前は早瀬千鶴。看護婦志望だったが、スナックに勤めている。
     突然現れたトキオと名乗る20才の男は拓実の家に居候することになる。そして、千鶴の失踪から、拓実とトキオの冒険が始まる。それは、拓実の過去を明らかにする時間でもあった。
     拓実は1歳の時、実の親に捨てられた。そう思っていた。それが、彼の姿勢を常にねじれたものにしていた。それが、この冒険の中で変わっていく。
     トキオは今正に死の直前にある彼の息子だったのだ。彼は死んで、拓実の23歳の時代に旅立った。
    タイムスリップ特有のスリリングさを感じないのは、主人公の宮本拓実のねじれ方が自分にとって、違和感があること、トキオが人の体を借りて、拓実の前に現れるという設定に乗り切れないからだと思う。
     不治の病ー死ー再生というテーマと、自分が嫌悪していた出生の真実を見つけるというテーマがクロスしているのだが、話が作られすぎている感じがする。タイムスリップということが、かなり現実離れしているので、作られすぎている設定は全体をくどくしてしまう。

  • はじめて東野系を読んだ。

  • 過去に読んだ本。

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トキオの作品紹介

男は父親になっていく。「彼」との出会いによって。1979年、浅草。時を超えた奇跡の物語。俺は、あんたの息子なんだよ、宮本拓実さん。未来から来たんだ。あと何年かしたら、あんたも結婚して子供を作る。その子にあんたはトキオという名前をつける。その子は十七歳の時、ある事情で過去に戻る。それが俺なんだよ。

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