半落ち

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著者 : 横山秀夫
  • 講談社 (2002年9月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062114394

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半落ちの感想・レビュー・書評

  • 病気の妻を殺してから自首するまでの空白の二日間。彼はいったいどこで何をしていたのか。犯行を自供しながらも頑なにその理由を語らない元警部。取調官、検察官、新聞記者、裁判官、弁護士、刑務官がそれぞれの立場からその謎を追う。 彼にあと1年生きようと思わせた理由は何なのか。それを知った時、なんとも切なく、そして胸があつくなりました。

  • 最後はじーんと来ます。
    人は絆によって、生かされている。

  • 逮捕され、裁判になり、刑務所に入っても半落ちのまま。誰も正義を貫けないまま話が進んでしまうところに現代日本の病理を感じました。警察、新聞記者、検察などを書かせたら作者の右に出る者はいないのではないか、と思ってしまいます。この作品の核心である「ある点」にケチをつけた直木賞選考委員の某作家には、「事実がそんなに偉いのか」と言いたいです。作品の面白さが全てであることは、この作品が売れて、多くの人に愛されていることが証明していると思います。

  • 学生の時、何となく母の本棚から拝借して読んだ本です。

    確か初の横山作品だった気がします。
    この本をきっかけに、横山さんにハマっていったんだよなぁー。

    私にとって、ひとつの思い出の本。

  • 〈内容〉「人間五十年」―請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。全面的に容疑を認めているが、犯行後二日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか。感涙の犯罪ミステリー。

  • 心地よい読後感−「死なせない」「この男を死なせてなるものか」
    シンプルで力強い文章に引っ張られて一気に読めた。被疑者の「余白」の部分を解明しようとする男たちのそれぞれの思いと、組織の圧力、それに屈する男たちの無念と執念。命を奪うと同時に命を守ろうとする男・・・作者の正義感が伝わってくる傑作。

  • タイトルどおり、なかなか落ちなくてもどかしかった。
    ラストはなるほどー。
    いろんな人の生きる意味を問いつつ、警察の内部をちくちくしつつ、面白かった。
    空白の2日間については勿体つけすぎ?
    いいラストなのに拍子抜け感も否めない。

  • 現職警官の妻殺しから物語が始まる。謎として残る妻を殺害したあとの空白の2日間。なぜ彼は2日間さ迷い、死ではなくいきることを選んだのか。全てを明らかにするラストは謎が解ける心地好さの中に、生きることを選んだ彼の強い意思と切なさを感じる。是非一読いただきたい作品。

  • とても面白かった。引き込まれた。謎が最後に解ける。現代の諸問題を盛り込み(認知症の介護など)、刑事事件にかかわる人達の様々な視点から物語が紡ぎ出されている。この作品が直木賞を取れなかったのは、ちょっとおかしい。十分直木賞に相応しい面白い作品だと思った。

  • 64より読みやすい
    そして、心にぐっとくる作品でした
    最後の最後にちゃんと謎が解けて今回はすっきり♪

  • 現職の警察官が妻を殺害後に自首。
    犯行は認めるが、殺害後の空白の2日間については語らず。
    その2日間、彼はどこで何をしていたのか。
    著者が直木賞と決別した問題作。
    超硬派そして社会派であり、男たちの職務に対する
    情熱と葛藤が描かれる。
    ラストは、さーっと波が引いていくような
    美しさがあり感涙。
    著者の作品を読むたびに、現実世界での
    凶悪事件にも様々な理由があるのでは
    と考えさせられる。

  • 組織に身を置くと、上からの圧力に身を委ねざるを得ないことや、同僚やライバルの妬み嫉み、ある時は策略に足をすくわれることもある。何が大事なのか、初心を見失うことも、理想や誇りを忘れてしまわなければやっていけないこともある。
    それぞれの章の主人公の気持ちに、自分の様々な内面を重ね合わせて一気に読み進められる内容だった。

  • 若干期待外れ。 
    ラストの展開が強引な印象。
    それから、あんな特別な措置が出来るものだろうか? 

    個人的には好みではない一冊となった。

  • サラッと一気に読める本です
    最後まで犯人が別人であって欲しいと思えたり、それぞれの章の人物の物語にも入り込むのが自然に出来る作品でした
    ラスト、それぞれの優しさと綺麗な心に涙しました

    横山秀夫さんの他の作品も読んでみたいです

  • 結末がちょっと。

  • 再読。
    他の横山作品と比較するとかなり弱いかな、設定が。
    梶を守るという行為にそれぞれの立場での必要悪が決定的な形で見えてこないところが本作の最大の欠点かな。だからただ梶の思惑だけが奇妙に浮き上がっているだけという感あり、推理ものとしても高揚感に欠けるきらいありです。
    さておき本作を巡る直木賞選考の推移はちょっと酷いかなという印象あり。まぁ詳細に知っている訳ではないから本来は厳に発言を慎むべき何だろうけど、選考委員約2名の発言は正直作家とは思えんですな。推理小説=現実に即していないといけないという固定観念然り、その固定観念から発する読者の見下し方といい、これでは駄目ですよ。典型的な既得権益の新参者に対する潰し行為そのものですな。作品の質そのものに切り込んで「評論」しないと、ほんとに。

  • 面白い!と、まあまあ…半分ずつ。
    オチは、そんなもんだろうと思う。が実際を考えると感慨深い。最後は目頭が…。職務と人間味の葛藤は辛いですよね。しかし、この本を読んでヒントを得たようなきがします!とても参考になりました!

  • 空白の2日間に何かが隠されている事は分かってからも、それが何なのかは最後まで予想が付かなかった。

    最後の最後に謎が晴れてたとたん、余韻すら残すことなく終わりを迎える。

    人との繋がり、そして、自分(人間)の存在価値について考える機会を与えてくれた。

  • オチがいまいち共感出来ない。
    理由それ?
    先に確認出来たんじゃ、と思うし、
    他にもあげられるものあるんだからその年齢に縛られる必要ないようにも思う。

  • 最後の数ページまで予想のつかないお話だった。一人の警察官の、そして父親の行きる意味を問うた作品。

  • 前に読んだけど、内容忘れていたので再読。
    警察、検察、記者、弁護士、裁判官、刑務官それぞれの視点から語られる一人の男のお話。主役である梶聡一郎の心情・視点が一切描かれていないっていうのも、どんどん引き込まれる要因かも。読み手としては、読み進めながら梶は何を思うのか、何を守りたいのか、誰のために生きているのか、想像するしかない。梶に関わる全ての人が、翻弄されて引き込まれていくのが分かる。とても優しいお話でした。最初の志木さんの章が一番男臭くて横山さんぽいなあと。どこの世界にも、組織にも、圧力や黒い影やグレーな部分があって、腹が立っても、そこの世界の人間である以上、それ以上進むことの許されない現実。もどかしさ。人間の、男たちの、ひとつの戦いをみている感覚でした。

  • mixiにレビューしました

  • とにかく面白かった。ラストも心温まる内容でホントに読んでよかったです。 直木賞の選考委員の北方謙三さんが、この小説中で重要な鍵となる要素について関係機関に問い合わせたところ「現実ではありえない」と回答を得て現実味に欠けると批判(林真理子さんもそれを聞いて批判)したそうですが、絶対にありえないと断言できるところなんて、どのページ探してもなかったです。法律や専門的なことはよくわかりませんが、話ができすぎているというのと現実ではありえないっていうのは違いますからねー。この二人の嫉妬でしょうね。

  • 途中でなんとなく真相の予想がついてしまった。
    警察・検察・裁判所・マスコミなどそれぞれの立場や内部事情の描写、登場人物の心理描写はさすが読ませるなと思った。

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半落ちの作品紹介

「人間五十年」-請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。全面的に容疑を認めているが、犯行後二日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか。感涙の犯罪ミステリー。

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