老人のための残酷童話

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 139
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062117548

感想・レビュー・書評

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  • 『大人のための〜』が面白かったのでこれも読んだよ。大人のほーのほどインパクトはなかったけどこれも面白かった。
    図書館のはなんであんなに平和やったんやろな。えげつないこと話してるのに解釈がほとんど入らんから淡々としてて面白いんだよな。
    あと女性がみんな怖い。

  • 鬼に変貌していく老婆を捨てた息子と、その嫁の意外な末路とは……。「姥捨山(うばすてやま)」や、織女(おりひめ)と牽牛(けんぎゅう)の「天の川」といった、有名な昔話をベースにしながらも、独特の解釈で綴られた10の物語。大ベストセラー『大人のための残酷童話』の著者が、性欲や物欲、羞恥心といった、人間の奥底にひそむ感情を見事に描きだす(アマゾン紹介文)

    「ですます」調の優しい語り掛けに皮肉めいたお話の数々。
    肉体的な残酷(グロテクス)さは少なく、精神的なそれを感じました。
    代表作をもう少し読んでみたいと思います。

  • 多分初倉橋由美子。
    職場にこれしかなかったのでとりあえずこれを借りてみた。
    主人公が全部老人というだけで、「ための」というのもどうだろう……。
    全10編ですが、ありていに言えばどれもエログロで、たまにちょっと意味がよくわからなかったり、設定に突っ込みたくなったりしました。
    1編目が「ある老人の図書館」で、なかなか図書館の在り様が新しいなと思ったら、2003年発行だったのでちょっと肩透かし。80~90年代で書いたのであれば先を見越した皮肉ですごいなと思ったのですが。

    この人と皆川博子さんはなんだか気になるけどいまいち手に取りにくいのですよね……。

    装画 / パウル・クレー「アド・マルギネム」
    装丁 / 菊地 信義

  • いいですね〜。老いてのドロドロだからこそ、怖いほど深い。面白かったです。

  • タイトルから読み取れる残酷さはなかったし、怖くもない、ただ結構シュールな短編集。

    第一話の図書館の老人のように散りたいかも…と本気で思った今の私はお疲れなのかしら{(-_-)}

  • 毎日図書館に通う老人。
    山里に住む醜いおばあさん。
    子供を欲しがるおばあさん。
    いつまでも歳をとらないおばあさん・・・。
    そんな老人たちの終焉を描いた短編集。

    ナンセンスでシュールな本です。
    クセがあるので、万人に好まれる本じゃないと思います。
    ただ単にバカバカしいかと言えば、結構深いものが秘められていたりもします。
    読み物としてそれなりに楽しんで読みました。
    最初の「ある老人の図書館」は、図書館の構造が面白くて、こんな図書館に私も通いたいなと思いました。
    そしてこの老人のように死ねたらいいなとも思いました。

  • (「MARC」データベースより)
    あまりにも恐ろしい結末。それは…。現代文学の語り部・倉橋由美子が贈る老人のための童話集。「ある老人の図書館」「姥捨山異聞」「子を欲しがる老女」など、全10篇。

  • 老人を主人公にしたエログロ御伽噺…という感じでした。結構えげつない。
    最初の「ある老人の図書館」の図書館に行ってみたいと思いました。
    「地獄めぐり」が面白かったです。ラストのブラック感がいい…

  • グロ&エロ&残酷です。

    倉橋さんの作品の中でも、まとまりがあり、秀逸だと思います。

    短編で読みやすい!

  • 本当に老人になってからは読みたくないな。
    いたたまれない。

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著者プロフィール

1935年高知県生まれ。大学在学中に『パルタイ』でデビュー、翌年女流文学賞を受賞。62年田村俊子賞、78年に 『アマノン国往還記』で泉鏡花文学賞を受賞。2005年6月逝去。

「2012年 『完本 酔郷譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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