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みんなの感想・レビュー・書評
「月神・・・」シリーズの500年後の外伝。
モノとか、いのちとか、大切にしなくてはいけないと
わが身を振り返って反省
ポイシュマがオオモノヌシとなって500年以上の歳月が過ぎたころ。
ポイシュマの血脈の末裔として、またたぐいまれなる才能を内包して生まれたものの、どうしようもなく捻くれた子供に育ってしまったサザレヒコは、自身の犯した罪を贖うため、ムラを追放される。
物語の序盤はサザレヒコの性格の歪みっぷりに嫌悪感ばかりが湧きあがりページを繰る手が遅々として進まなかったけれど、サザレヒコの口から懺悔と感謝の言葉が自然とあふれたときから、物語は一気に盛り上がりを見せる。
他の命をいただいて、此の命は繋がっていける。
現代の私たちが、すぐに忘れてしまうこと。
耳と、胸が痛い。
東逸子さんの挿絵が、月神シリーズの中では、一番多く感じられて、
それだけでも、やっぱり読んで良かったな、と思えるのだった。
番外編の位置づけながら、個人的にシリーズ中一番好きな巻。
忘れないこと、語り継ぐことはかくも難しいのだと思い知らされます。
たつみや章さんの本は中学生だった頃に良く読んでいた。こちらのシリーズは特に好きだった。…が、しかし。時を経た今では記憶が風化し、どんな内容だったかは残念ながら朧げにしか覚えていない。ただ言えるのは、なんとなく「この本を中学生時代に読んでて良かったなー」と思える何かがある、と思う。
目に見えないものを信じるのは難しいよね。
それでも感謝の気持ちを忘れないで。
自分の見えるものすべてが世界のすべてではないのだから。
2010.6 再読。
シリーズ中、この巻を1番再読している。サザレヒコは最初はどうしようもない子どもだったけれど、本当に成長した。ポイシュマが伝説になってしまい、アテルイやワカヒコが語られるだけの人になってしまったのは少しさびしくもある。
『月神の統べる森で』から続いた四部作の外伝。
この物語の舞台は四部作の時代から五百数十年後。感謝を知らないひねくれた少年が、様々な経験を通してたくましく成長していく姿が描かれています。
物語を読み進めていくほど、自分の中に何か大切な気持ちが降り積もっていく感じがします。現代の子供たちに読んで欲しい一冊。
一人の男の子が、冒険により、本来の自分に目覚めていく物語。分かりやすくて、いいかも!
月神シリーズから500年経った時代。人々は、ポイシュマの本当の物語を忘れ、カムイへの正しい祀りを忘れてしまった……(悲しいね)。
罪と追放、無力な一人旅、導師としてのヌシ(ポイシュマ)、助けてくれる温泉のカムイや山のカムイ、オロチの悪しきモノとの戦い、本来の力を取り戻し、帰還。
なんか、理想的な物語だなー!
序章 ちびのサザレヒコ
第一章 奪われたもの
第二章 いらだち
第三章 罪と嘘
第四章 追放
第五章 ひとりぼっち
第六章 ヌシ
第七章 告発
第八章 ヌシの教え
第九章 十夜物語
第十章 独り旅
第十一章 白いオロチ
第十二章 闘い
第十三章 美しきシクイルケ
第十四章 償い
第十五章 帰還
終章 「星のしるし」のユカラ
本編の番外編ということですが、本編より内容が充実していて面白かったです。
愚かなことも善いことも、長い歳月によって人類は忘れてしまいます。
しかしそれを語り継いでいかないと、また愚行を繰り返すだけ。
そのようなことをしっかりとこの本は教えてくれました。
二人の少年たちが運命を生き抜き、二つの文明の交錯が平和に解決されてから500年、その物語は所々で綻びが生まれ、すべてのものを尊ぶ気持ち、感謝の気持ち、信じる気持ちが忘れられかけてきたとき、運命を背負った少年が生まれた。
彼の進むべき運命はシクイルケとつながっている。
はっきり言ってしまいます。
この本は、ハリーポッターやダレン・シャンと肩を並べるくらい面白いです!
縄文だとかそういう古い舞台なのですが、本当に面白い。お勧めです。
月神の民シリーズの外伝。ポイシュマ達の時代から五百数十年が経ち…感謝を忘れ我侭に育つポイシュマの末裔サザレヒコ。彼が神聖な場所で犯した過ちを償うため、彼は一人旅に出される…。 一番印象に強いのは彼がはじめて狩りをし命を食べ(殺し)たシーンでしょうか。食物を食べて生きているのは私達も同じ。この本を読んで食べ物のありがたみを感じたというか、敬虔な気持ちになりました。
古代ファンタジーシリーズの外伝です。 縄文時代から弥生時代へ、神代から人の代へ移るはざまに生きた少年少女が主人公のこのシリーズ。 はっきりとした文献など残っていない時代、けれど確かに存在していたことがわかる時代…… そのゆらいだ感覚が物語に奥行きを感じさせるのかもしれませんね。 東逸子さんのイラストも素敵です。 舞台は本編より500年以上たっております。 カムイへの畏怖や感謝の気持... 続きを読む »

現代の日本では「自分が生きるということ」、「生きるために食事をしているということ」、「食料を得るために他の生物を殺すということ」が1つの連環にあることを忘れがちで、「生きること」は「生きがいを得ること...






