- Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062120753
作品紹介・あらすじ
ヴィジュアル系バンドに魂を奪われ、追っかけの世界に入った北海道の中学生・えり、ノリコ、ユキ。音楽は少女たちに、学校とは違う「もう一つの世界」を見せてくれた。親や学校との軋轢、思春期のとまどい、恋、そしてセックス-。90年代・バンドの世界を舞台に傷つき、それでも夢中に生きる三人の少女の成長を描き出した、自伝的「ガールズ・ノヴェル」。渾身の書き下ろし大作。
感想・レビュー・書評
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{内容紹介}
199X年、北海道。ビジュアル系バンドの追っかけ=バンギャルをしている主人公のえりと、その友達・ノリコ、ユキ。はじめて見た「ZEX」のライブに度肝を抜かれて以来、三人はバンギャルの世界に入った。中学生の三人は、毎日ライブハウスの前にたむろし、バンドマンが出てくるのを待つ日々を過ごしていいる。しかし、ロックとともに過ごす時間の輝きとはうらはらに、親や学校、クラスメイトとの軋轢のなかで葛藤し続けてもいる。
思春期の思い、セックスへの好奇心、そしてバンドメンバーへの憧れを胸に、傷つき、それでも夢中に生きながら成長していく三人。その三人がビジュアル系バンドに魂を奪われ、追っかけの世界に入った北海道の中学生・えり、ノリコ、ユキ。音楽は少女たちに、学校とは違う「もう一つの世界」を見せてくれた。
親や学校との軋轢、思春期のとまどい、恋、そしてセックス―。90年代・バンドの世界を舞台に傷つき、それでも夢中に生きる三人の少女の成長を描き出した、
雨宮処凛が自らの体験を元に、思春期の思い、葛藤、喜びを希望の物語として昇華した超大作・書き下ろし作品です。
いまや世界的に注目されているビジュアル・バンドのシーンを舞台に、女の子青春小説として、ビジュアルバンド゙とファンの生態を知る読み物としてもまとまっています。
家族や学校に居場所が無くて自分自身でいられる場所で生きられることを、自分自身しか出来ないことを探していた焦燥感と熱い情熱を持て余していたカッコ悪くも熱いあの頃を思い出し勇気を貰いました。
ダニー・ボイル監督の「トレインスポッティング」を思い出しました。
「どうせどんな生き方しても人は死ぬんだから、だったら自分のやりたいことやって燃え尽きたいよね」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
雨宮さん初読。実話……なのか?おっかけのドキドキ感とかすごく
伝わってきた -
こういう若い人の読む小説ってあんまり読んだことがなかった。これを読んで少し小説に目覚めた感じする。共感しまくって楽しかった。狸小路とか出てきたのも面白い(⌒▽⌒)東京に行った時の大はしゃぎも、わかるなーって感じだった
黒い小物ばかり持って口紅ひいて学校にきてたクラスのあの女の子は、こういう生活だったんだなー、って初めてしれて良かった。 -
著者の社会的活動が世間的に認知されている(と思う)ので
頭の固い人だと思われるかもしれませんが、本書を読むと「ああ、純粋な人なんだな」と思えてきます。
とりあえず著者がゴスロリファッションを着続ける(意図的であろうとも)ルーツ的裏付けはバッチリ堪能できます! -
ヴィジュアル系バンドに魂を奪われ、追っかけの世界に入った中学生・えり。音楽は彼女たちに、学校とは違う「もうひとつの世界」を見せてくれた。
お、重い。
さすがV系を扱っているだけあって、厭世的な雰囲気はこれでもか、というほど出ていますし、そのせいか少女たちの純粋さが際立って見えます。
バンギャルたちの複雑さ、繊細さが描かれています。 -
ある意味誰よりも純粋な物語の中の彼女たち。下巻早く読も。
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読みやすい
バンドの追っかけの女の子たちのお話 -
バンギャでない人が読んでも痛いだけのお話かなぁ…
お話というか、…お話ではないかも
ただ、当時のバンギャ事情がかなり赤裸々だから、
そういうことを知りたいなら、面白い。
バンギャもどきが言うのもなんですが、若干痛くて引いたりしつつ…
でも、そこそこ楽しみながら読めました。
共感するとこはあんま無かったけど…やはり私はバンギャでは無いようです。
上下巻とも既読。 -
分厚いから持ち歩きたくなかったのもあるけど、
お家で一気読みしてしまった。
最初は安っぽい話だろうと思ってたのに…スンマセン。
ハマった時のエネルギーってすごい。
今はもぅ出来ない。
さぁて、図書館に下巻は置いてあるのだろうか? -
まずは上巻。
バンギャルこと、バンドギャルの話。
少女達の青春小説のバンギャver.と言う感じ。
バンドに青春を懸ける追っかけストーリー。
……まぁこんな追っかけストーリーって言うほど
軽いもんじゃない気もするけど
バンギャルじゃない人が読んだら軽いかも。
それこそ「必死なだけの追っかけストーリー」って思うかも。
内容はかなりリアル、そしてバンドマン・バンギャルそれぞれの
酸いも甘いも全て書いてある。
バンドマンに夢見てる人はあんまり読むのをオススメしませんが…。
わたしはこの小説ほど深いところまでバンギャしてないので
若干『うわぁ~…』って所もあるけど
基本的に、気持ちとかはすごい分かるし共感もできる。
自分でもたまに我に帰って
「何なんだろう?」って思う程の必死さ。
そんなこと分かりながらそれでも
みんなバンギャやってるんだね、やっぱり、
……とこれを読んで思った。これぞバンギャル。笑
でもバンギャルじゃなければ味わえない気分や
経験できない事もいっぱいあるんだよね。
今から下巻読みます。