- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062122894
感想・レビュー・書評
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この参加作家の顔ぶれを見てみてくださいよ、ええ? まったく、垂涎ものの豪華さですぜ。
もともとエロっぽい作家さんもいれば他の作品では肉っぽさをそれほど感じさせなかった作家さんもいるけど、どの方も一流なのは間違いない。エロくてゾッとできて、泣けて笑えて感動できて、そしてやっぱりエロい。北野勇作さんのすっ呆けた気色悪さには笑わせていただきました。 -
20190825
官能小説?アンソロジー。エロティック12幻想より露骨ではないし、それほどに下品でもない。それぞれの得意分野で、エロスをスパイスにしましたという感じ。
津原さんの「淫魔季」目的だったが、うーん、幻想的ではあるが、むしろホラーかも。京極夏彦さんは本当にぶれないが、エロスはない。安孫子武丸さんは、完全なるミステリ。皆川博子さんに至っては、むしろ切なく狂おしい純愛小説であった。 -
豪華作家陣による「エロス」アンソロジー。
皆川博子先生の「柘榴」の艶やかさに酔い、北野勇作先生の「あの穴」になかなかくすぐられ……
が、もう桐野夏生先生の「愛ランド」にすべて持って行かれた感。
なんだこれ!!!
先生、もう本当に勘弁してください……怖いよ!エロスじゃなくて怖すぎる!!
それと個人的には、この作品がトリ?とちょっと納得いかず。 -
官能て突き詰めるとグロテスクになるんやなあと
こわかったー -
作家8人による短編集。
そのいずれにも共通していることは
肉欲に関するテーマである、ということなのだが、
切り口がものの見事にバラバラでそこが面白い。
特に終戦直後のソ連の捕虜収容所における
ある女性の異常を描く山田正紀「愛の嵐」と
マンネリを迎えただらしない男女の醜い企てが
どんでん返しを呼ぶ我孫子武丸「危険な遊び」が
素晴らしい。 -
皆川さんの短編が良かった。甘くないエス。