ブラフマンの埋葬

著者 :
  • 講談社
3.41
  • (80)
  • (143)
  • (358)
  • (38)
  • (5)
本棚登録 : 990
感想 : 212
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062123426

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 短いのですぐ読了。
    う~ん、ちょっと私としては今一つだったかなあ…。
    最後、レース編み作家が一晩でおくるみを編んだというところはちょっとジンときちゃったけれど、彼女の作品を読んだ時に感じる胸にジワジワくる感覚が、今回はあまりなかった。

  • 綺麗。ものすごく透明感のある文章。
    透き通った文章でなければ表現できないものがたくさんあることを改めて感じる。

    ブラフマン以外に固有名詞は登場せず、僕は僕、娘は娘、碑文彫刻師は碑文彫刻師。その距離感がちょうどいい。

    純粋な人物・感情の裏側に見え隠れする偏愛・狂気。
    僕の愛情を受け止めることができたのは、言葉を持たないブラフマンだけだったんじゃないかと、思ったりした。

  • 温かくて透明、静かに笑みが零れる様なはなし。ブラフマンがかわいい!

  • 僕が飼いはじめたなぞの動物ブラフマン。なんだかわからない生き物であることがこの本のミソだろうか。
    展開の淡々とした作品でほのぼのとときどき、読み、積ん読になってた本。

  • さらっと読んでしまった。ラスト、思い出せない…。

    作品の紹介
    夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。あたたかくて、せつなくて、いとおしい。こころの奥に届く忘れられない物語。

  • 2010年8月13日購入

  • 主人公のそばに寄り添うブラフマンはとてもとてもいとおしい生き物。最初から最後まで穏やかに波打つような静か過ぎる物語は悲しい音楽を聴いているような気分になるね。悲しい最後は唐突な断絶を突きつけられたようで一瞬深くて暗いそのくせ暖かい闇の中に落ちたような気分になった。いやはやしかしブラフマンって・・・結局何の生き物なのかしら?

  • 梨木果歩のエフェンディ滞在録のようになんていうこともない日常を切り取った話なのだが、読ませる。結局ブラフマンが何だったのかはっきりしたことはわからずじまいだった。カワウソなのか?

  • ひたすら娘がにくい!って事実だけを記していたら思うんだろうけど、なんでだかいろいろな感情が交じって理不尽な最後も受け入れられてしまう、そんな不思議。

  • ブラフマンというのはそのまんま、「僕」の持つ「娘」に対する謎の具現化したものだったんだろうか。あまりにも理不尽な最後。だけどとても綺麗。

全212件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小川洋子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×