結婚帝国 女の岐れ道

  • 88人登録
  • 3.46評価
    • (4)
    • (11)
    • (26)
    • (0)
    • (0)
  • 12レビュー
  • 講談社 (2004年5月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062124133

結婚帝国 女の岐れ道の感想・レビュー・書評

  • 私はちょうど最近、竹田青嗣の「ニーチェ入門」を読んだところだったから、竹田青嗣の話がけっこう出てきて面白かった。
     
    竹田青嗣が「家庭を持つと、自分という単位が妻とか子どもに広がる」「家族が自己アイデンティティに重なる」と雑誌の対談で言っていたのを信田さよ子が見つけて、上野千鶴子と「あまりに通俗的」「古い男だね」と言っていた。
    竹田青嗣じゃない人の書いたニーチェの本も読んでみようかなと思った。

  • 目覚めよ女たち、手遅れにならないうちに!「非正規雇用・非婚の30代女」は親のストックを食いつぶし、少子高齢社会の巨大不良債権となる。「そんなこともわからない度し難いオヤジ社会」の病理を斬る!

    --------------------
    当然のように目の前に横たわる女性性とか社会観とかをばっさばっさと切り倒していくような感覚。読んでいて凄く面白い!
    これは、世の女性に限らず男性にも読んで卒倒して頂きたいw

  • 言うなればフェミニズムの理論と実践の対談。読みやすかった。

  • ▼選択肢を作る仕事

    『結局、人は、多様な選択肢の中で、自分に一番つごうのいい理論を選び取るものですから』『理論て、そういうものじゃないですか』『そういうものです。理論家の役割は、その選択肢を増やすことですから』『というふうにおっしゃる学者は、少ないでしょ』『学者の中には、理論はメ正しいか間違っているか、どちらかだと言う人もいるようですが、理論はつごうがいいか、つごうが悪いか、どちらかだと思うんで。問題はだれにつごうがよいか、ですけどね』(上野千鶴子×信田さよ子:著 / 結婚帝国女の岐れ道 / P245)

    『だって真理とかいうじゃないですか』『あの方たち、真理がお好きですねえ。“真理”や“正しさ”が、結局はだれかのつごうを隠蔽していることに無自覚なだけでしょう』(上野千鶴子×信田さよ子:著 / 結婚帝国女の岐れ道 / P246)

    とくにこの言葉はなんか、色んな私の回路のいくつかがバチッと繋がったような感覚を受けた言葉。靴屋にはたくさんのデザインやサイズの靴が並んでいる。種類が多ければ多いほど選ぶ自由度は高くなるし、より自分にふさわしいと思える靴が選べる。しかし、靴のデザインやサイズの種類が少なければ少ないほど、靴の選択は妥協するしかなくなる。数少ないアイテムの中で、『一番マシそうなものを選ぶ』。なんかデザインはいまいち気に入らないし、サイズも微妙に合ってないので、靴擦れもする。痛いし履き心地も悪い。今の社会でメジャーな『理論』『概念』『枠』『分類』『道徳』にフィットしきれない人が、世の中にはたくさんいて、何かしらみんなそれぞれにその中に収まりきれない居心地の悪さや不条理を抱えていたりする。自分の好みや足の大きさにフィットする靴があると街を歩くことが楽しく&快適ことがあるように、自分にフィットする理論があると人は楽しく&快適に生きられることがある。理論はひとつではなくて、自分にフィットするもの、都合のよいものをチョイスする。

    『家庭』『学校』『男女恋愛』『男らしさ』『女らしさ』『戸籍』『人種』『国』『会社』『夫婦』などの社会が枠のなかに、世界中の人を振り分けた時、それに振り分けられないひとがいる。その枠に仕方なく居ることで苦しんでいるひとがいる。その枠に入っていないことで社会的に『カウント』すらされていないひと。その枠にフィットしない自分は、価値のない人間だと思うひとがいる。『家庭がメチャクチャだった』『何故他の家のような幸せな家庭になれないのか』『家に居場所が無い』という劣等感や孤独感を抱えて育ってきたひと。『学校でいじめに遭うから、学校をやめた。人間として失格だ』と思うこども。『日本人と韓国の混血で自分は一体何人なのか、どこに故郷を感じればよいのか』と悩む在日のひと。住む場所が無く、移民難民と言われている定住地を持たないひと。

    ある学者は『現在の学校のカタチはここ35年くらいに出来たにしかすぎない。たかだか35年の規範に入れなかったからといって人間失格なんてバカバカしい。』という。ある学者は『家庭は必然ではない。家庭がなくとも子は育つ』という。ある学者は『人は定住することだけが本来の姿ではない。移動しながら暮らすことも、メジャーであった。暮らす人だけでは何も見えない。動く人、暮らす人を同列で、全体を見なければ、今までもこれからも見えない』という。

    そうやって、今までの枠や理論や思い込みを一度カーンと打ち壊して、新たな理論や枠や居場所を模索し再構築していく。『真実』とか『正しさ』をベースに、今までのことを否定するのではなく、今までの選択肢に新しい選択肢を加えて行く仕事。学者ってそんな仕事らしい(…と勝手に思った)。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    ... 続きを読む

  • 勉強になった部分。
    ・(女向けのサービス産業は)女の風俗(64頁)
    ・「本当のわたし」踏みつぶしてやりたい言葉、男に選ばれるという存在証明(70頁)
    ・権力とは状況の定義権である。(初出どこ?167頁)
    ・指導教官というものはポジションとして加害性を持つ(244頁)
    ・(理論というのは正しいか間違っているかのどちらかではなく)「つごうがいいか、つごうが悪いか、どちらかだ」(245頁)
    ・「真理」や「正しさ」が、結局はだれかのつごうを隠蔽していることに無自覚なだけ。(246頁)
    ・欠乏があることは、恥でもなんでもない。それをよそから満たすスキルがあればそれで十分。(265-頁)

  • おもしろかった。
    上野千鶴子の本は読んでみたいと思って、図書館で借りてきたりするのだけれど、どうも読みこなせないというハードルの高さを感じていたのですけれど、対談だと読みやすいわね。
    でも、上野さんにも信田さんにもしかられているような気分にさせられる本でした(苦笑)
    でもためになります。本当に。
    結婚の価値の高さをわかりやすく怖く解説しているという感じです。
    あと、わからないことを「わからない」とはっきり言うというのが潔いとホントに思う。
    そして、女同士の話の広がりはどんな話でもどんな場でも変わらないと思う。
    いろんな方向に繋いでいって、広がっていって、興味の赴くままって。

  • 信田さよこさんは、名前は聞いたことがあるが、読んだことがなかった人。
    やわらかいタイプのようで、現実に即した感覚で話されているような感じで、理想論だけでない、感じがするのがよかった。

  • カウンセラーと教授という立場が明確にあらわされた表現の本だっちう感じ

  • 原宿カウンセリングセンターを運営する信田さよ子と上野千鶴子の対談。かなり心理学寄りの内容。

全12件中 1 - 12件を表示

結婚帝国 女の岐れ道を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

結婚帝国 女の岐れ道を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする