蛍火

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著者 : 蜂谷涼
  • 講談社 (2004年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062124362

蛍火の感想・レビュー・書評

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  • 長屋に住む人々や、染み抜きを通して知り合った人との交流が主人公の過去を和らげてくれるのかな、と。
    ただ、最終章の「ドーユー」さんのお話は、斜め読みどころか飛ばし読み。ごめんなさい。

  • 始まりは市井の女たちの物語、やがて明治維新の傷痕を描き出す。
    北海道に、ただ『墓』とだけ彫られた会津移民の墓標があると、何かで読んだのを思い出しました。
    どんな境遇にあろうと、どんなにわだかまるものがあろうと、ひとは皆、尺取虫のように進んでいくしかない。思いがけず重かったけれど、色々残る作品でした。

  • 消せない過去、日々の溜息が、布目にからみつく。北の街の夕暮れどきに、「ちぎり屋」と「染み抜き屋」の灯がともる。芸妓から成島屋の御内儀に納まった紫乃が持ち込んだ、男物の紋付羽織。結び雁金の紋所は、かつての恋が、紫乃の心に染みになって残っていると告げているように、つるには思えた。「こういう染みって、素人でも抜けるものですか」紫乃の言葉に、つるの胸の底で赤黒い炎が大きく揺れた。身の裡のほとぼりを鎮めるために、つるは一人、おもんの「ちぎり屋」の暖簾をくぐった―「徳壺」より。他の収録作「星月夜」「十色の虹」「花魁鴨」「蛍火」。

  • 09/09/20 ほんの少し重いが、面白味はその数倍。

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蛍火の作品紹介

消せない過去、日々の溜息が、布目にからみつく。北の街の夕暮れどきに、「ちぎり屋」と「染み抜き屋」の灯がともる。芸妓から成島屋の御内儀に納まった紫乃が持ち込んだ、男物の紋付羽織。結び雁金の紋所は、かつての恋が、紫乃の心に染みになって残っていると告げているように、つるには思えた。「こういう染みって、素人でも抜けるものですか」紫乃の言葉に、つるの胸の底で赤黒い炎が大きく揺れた。身の裡のほとぼりを鎮めるために、つるは一人、おもんの「ちぎり屋」の暖簾をくぐった-「徳壺」より。他の収録作「星月夜」「十色の虹」「花魁鴨」「蛍火」。

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