エリカ 奇跡のいのち
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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
死を直感した両親が、列車から一縷の望みを託して、強制収容所行きの列車の窓から我が子を投げ出した。多くを語らない絵本から、その思いが滲み出す...
戦争を勉強した後の6年生に読みました。(10分)時間短縮のため、出会いのところは省略して説明だけ少ししました。あとがきも少し抜き出して読みました。
戦争中の1シーン。「アンネの日記」や「夜と霧」といった作品に心打たれた大人は、こどもとこの作品で。
ルース・バンダー・ジー:著 柳田邦男:訳
<あらすじ>
第二次世界大戦中、ユダヤ人を乗せた貨物列車が強制収容所へと向かう。その貨物列車に乗せられていた母親は、自分の赤ちゃんを「生」の道へ送り出す。
<ひとこと>
赤ちゃんを貨物列車から投げたときの、母親の気持ちとは。貨物列車に乗っていれば確実に「死」がある。貨物列車から投げ出されても生きていないかもしれない。でも少しの「生」への望みに母親はかける。とてもとてもつらかっただろうな。子どもを手放したくない・・・・、でも死なせたくない・・・・。
なぜこんな思いをしなくてはいけないんだろう。
もう少し子どもが大きくなったら、一緒に読んで考えたいと思う。
2004年発表。 2005年第10回 日本絵本賞・翻訳絵本賞受賞作。 お母さまは、 自分は『死』に向かいながら、 わたしを『生』に向かって投げたのです 第二次世界対戦中のドイツで 奇跡的に生き延びた ひとりの女性エリカを描いた 実話に基づく絵本です。 とにかく写真と見間違うほどの 緻密でリアリティある絵に圧倒されました。 モノトーンで統一された絵に ユダヤ人を表すバッジの... 続きを読む »
6年生に、こういう本もたまにはいいかなと思って読み聞かせてみました。 どうかな、ちゃんと受け止めてくれるかな、と不安に思いながら読みました。 案の定、読み終わった時はシーンとしていて、いつもの「質問!」みたいな元気な声がありませんでした。 戦争の本、というだけで、読むのをためらうことがあります。 クラスの雰囲気や先生の考え方がわからずに読みに行くので、 反応が読めないせいもあります。... 続きを読む »
アウシュビッツへ連れて行かれるぎゅうぎゅう詰めの列車の中で、ユダヤ人の夫婦が小さな命を助けるために速度の落ちた時を見計らって赤ん坊を小さな窓から外の草地へ放り出します。たまたまそれを見ていた心ある人が赤ん坊をひろいあげて、その子はエリカと名付けられてある家で家族同様に育てられます。どんな思いでこのユダヤ人の夫婦は、走る列車から赤ん坊を投げたのでしょう。命を絶たれた600万人ものユダヤ人1人一人にこうした悲しくつらいドラマがあるかと思うと、胸が痛いです。
1944年、ナチス占領下のヨーロッパ。死の収容所へ向かって走る貨車の中から、外へ投げ出された赤ん坊。誰かが幼い娘を救ってくれるかもしれないという可能性にかけた、母親の必死の行動でした。その赤ん坊は奇跡的に助けられて生きのびます。生きのびた女性自らが語る実話。
「死」へ向かって走る列車の窓から母親は赤ん坊を放り投げた
「生」に向かって。
第二次世界大戦下のユダヤ人大量虐殺
そのありさまを、その悲惨さを、
描いた作品は数多くある。
しかし、この作品は、極限の状況下で、ニンゲンが、殊に「母親」が
選択しうる究極なまでに気高い行いを描いた。
生き残る可能性を本能的に選び取り、とっさにわが子を「投げた」母親。
母の愛、母の勇気、というよりはむしろ、もっと根源的なもの、
「生き物としての生への執着」のような
あるいは「種を守ろうとするメスの本能」のような、
生き物の強さが感じられて強く心を打たれる。
そして、その子は生き延びた。
まさに
奇跡のいのち。
実話にもとづいた絵本です。
本を読み終わったとき、考えたり、感想を思いつくことが出来なかった。エリカ。一体どのような気持ちでこの話をしたのだろう。これは実話だろうか。一つ一つの言葉や、出来事の後ろに、とても大きなものがあるような気がした。圧倒させられた。エリカが良い結婚ができてよかったと思った。
なんて美しい命への賛歌の絵本だろう。
ナチスによるユダヤ人大虐殺という人類にとって最も愚かな殺人行為の残虐さと歴史を、こんなにも美しい文章で表現することができるなんて、と泣きそうな思いで読みました。そして私自身も想像しました。
おそろしい戦争のことを、
そしてそれが再び起こらないための何かを。
この本は絵本で柳田邦男さんの翻訳です。最近ではニュースで親の幼児虐待や少年犯罪が取りざたされています。赤ちゃんポストなども設置されたりしています。それはそれで意味があることと思います。私はこの本の中で『お母さまは、じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのです。』のところで涙が出て止まりませんでした。自分は死ぬせめて我が子は・・・。というギリギリの決断だったんでしょう。最近は自分は遊びたい子供は二の次といった考えが見られます。ぜひ若いお母さんに読んでほしいです。もちろん子供さんに読み聞かせながら・・・。

文 ルース・バンダー・ジー
絵 ロベルト・インノチェンティ
訳 柳田邦男
出版 講談社
第二次世界大戦。
ヨーロッパで、ユダヤ人たちは・・・。
表紙を、
見た...






