庭の桜、隣の犬

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著者 : 角田光代
  • 講談社 (2004年9月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062125895

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庭の桜、隣の犬の感想・レビュー・書評

  • 結婚した夫婦とは、本来は、一緒にいろんなことを決断していって、一緒に何かしらを育んでいくもの。この夫婦は、子供が居なかったり、共に決断することや、共同作業となるものがなかったりして、共に育むものがいつまで経っても見つからず、可もなく不可もないまま、なんとなく宙ぶらりんのまま、結婚生活を送っている。立派に育たなくて虫が湧くだけの厄介な庭の桜の木でもいい、隣の犬のように居ても居なくても、生活に支障のない存在でもいい、それでも「何もない」よりはマシだ。角田さんはそういうことが書きたかったのかな。

  • 子供時代記憶力の良かった房子と宗二の夫婦の話。会社近くに小さなはやを借りた夫。うそつきでイカレタ女レミ(超不快)。実家にべったりな房子。今の生活の喪失感と虚無感を言葉に出来ないもやもやを言葉に出来ないまますすんでいく。結局この夫婦はこの先どうなっていくのか良く分からない終わり方をした。ただ、それが一番おはなしの締めだったと思う。レミ以外は嫌いじゃない。

  • 人生はビジョンか
     
     ビジョンを持つことだよ、といいながら、田所宗二はだらだらとした自分が一番安心している。
     妻の房子は、彼女がナシング坂と呼ぶ道の途中にある木幡さんちの動かない犬に今日も口笛を吹く。
     彼女は、小さいとき記憶力の天才少女ということでテレビに出ていた。いまは、宗二の妻で、夕方になると近くの実家で夕食にするおかずをもらい、宗二の帰宅しない家の中で、ひとり食べ寝る生活をしている。

     ある日宗二が仕事場の近くで部屋を借りたいという。彼女は嫉妬して反対するが、合鍵をもらえるならと許可する。
     なんとなく結婚し、なんとなく家庭を作っているが、夢とか人生計画とか無縁でいる二人はなんとなく似ている。
     平和ボケということかもしれない、が、「私たちって何をやっても結局ゼロだね」という房子の言葉に納得している自分がいる。
     いろんな事に意味を見つけて人生をつくっていくことも、どんなことにも意味をみいだせなくダラダラと過ごしていくことも、そんなに差はないのではにか、というところで、安心できる人が少なくはないだろうと思う。
     でも、日々は過ぎていき、何らかの関わりを外ともちながら、時々自分の生きていることを実感したりするのだ。
    2007-04-18

  • 2015.2.18読了
    変な夫婦。何で結婚したんだろ、この夫婦。だけど、別れられない夫婦なんだろうな。角田さんの読んでいない過去の作品を読むと、やっぱり物足りない。角田さんってどんどん良くなったんだな〜。…偉そうですみません。(図書館)

  • 夫婦の心理が良く描かれているなあと、感心
    浮気がばれて、どろどろ
    なんて展開ではなかったです

  • しょせん「夫婦」といっても、まったく違う親から生まれてまったく違う環境で育った相手。自分はこの人のことどれだけ知っているんだろう、という漠然とした感覚や不安が、日常の小さな出来事に紛れて描かれている。角田さんてやっぱりさすがだと唸りました。

  • 子どものいない30代の夫婦。
    仕事もあり、ローンはあるが親に頭金を出してもらったマンションもあり、一般的で平均的な印象を受ける夫婦だけど、お互いにちょっとズレていて夫婦という実感を持っていない。
    夫は仕事が多忙なのを理由に職場の近くに安アパートを借りてしまう。妻はそんな独りの場所を手にいれた旦那を心配するでもなく、反対に羨ましく思ってしまう。
    夫婦でいることの意味っていったい何なのでしょうね。
    夫婦がともにリアルを素直に感じることができない人間だからか、フワフワした感じがしますが、その親たちは対比するように生活にリアリティを感じます。
    お互いに行き場がなく、夫婦という像に戸惑っている二人はどうなってしまうのか、、、最後までうやむやと終わってしまいます。

    独りの場所がほしいなぁ~と思うことってあるなぁと思います。

  • 30代って怖いかもしれない。

    房子のように、0は0のままという感覚。
    わからなくもないが、わかりたくない。
    あと3年半で30歳になってしまうが、ある程度の想定とこの物語自体を反面教師にしなくちゃいけない。


    結婚したときにでも読み返してみようかな。

  • 房子と宗二

    仕事を理由に部屋を借りた宗二と、いつからかすれ違う日々。

    なにをしてもゼロになってしまうから、なにかそれらしいことをやってみせても、宗二とだと、やっぱりゼロになってしまう。

    幼い頃天才少女といわれた房子の感覚とビジョンで生きる宗二。

    似た者同士で、ちょっと変で、憎めない夫婦。

    和田レミがこわいwww
    こういう人いるよねまじで。

    感覚的な話。こういう話好きだわー。

  • 薄ら寒いような、似たもの夫婦の話。
    ここまで、お互いに対する温度がないとこわさすら感じる

    面白くないわけではないが、自分が何故この本を最後まで読めたのかが謎

  • よくわかんなかったな、

  • よくわかんなかった。
    夫婦のお話を描いた長編小説だったけど。結局そーちゃんは世間一般で言うダメな夫なんだろうなってことしか、わからなかった。

  • 夫婦っていろいろ難しい。
    似たもの同士だから分かり合えることもあれば、似ているからこそわからないこともあるんだなぁと。

    少し昔の作品だからか、最近の角田光代の書くものとは少し趣向が違う気がする。
    夫婦ものは未婚の私にはまだ早いのかもな……。

  • 2012年4月3日

    装幀・装画/山口昌弘

  • 結局夫がなんで部屋を借りたのか、よくわかんなかった…

    いまいち感情移入できず読了。

  • 夫婦ってなんだろう?
    愛でも嫉妬でもない、
    何かもっと厄介なものを抱えて、
    私たちはどこへ向かうのだろう?

    「さんね~んおどってぇー、ひゃくねーんわーらーう、
    小声でうたいながら、右手に持った洋服屋の紙袋と、左手のスーパーのビニール袋をふりまわすようにして、駅へと続くゆるい坂道を田所房子はくだる。」

  • 私の評価基準
    ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
    ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
    ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
    ☆☆ 普通 時間があれば
    ☆ つまらない もしくは趣味が合わない

    2011.9.3読了

    こういう作品を評価するのは、苦手だ。好きじゃない本は、あまり好きじゃないとかは、すぐわかるのだけれど。

    文章は巧みで、読みやすく、すうーっと読めてしまいます。で、何か起きるような気がして、どんどん読んじゃうんだけど、さほどのことは起きません。

    既婚のある程度の年齢の者なら何となく、薄っすらと感じるではなく感じているというか、漂っているような気分を見事に描いていると思います。

    でも、こういう感じって、こういう風に書かれて、初めてイメージされたりするんだよね。
    そういう、ほっといても良いようなことまで、書かなければならないのは、創作する人の性なんでしょうか。

  • 幼い頃は天才少女と言われるくらい記憶力がよかった田所房子と宗二の夫婦を中心に夫婦のありかたはどうであるべきか?職場近くに部屋を借りた宗二はそこに逃げ込むように家庭から逃避、房子は実家に通い頼りきっている。人間関係が希薄で白けきった夫婦、本当には共感できないなぁ!

  • 家のローンを返すために忙しいから会社の近くに部屋を借りるのは本末転倒だと泣きながら不倫の疑惑は口にできない妻。
    人生はビジョンであると言いながらそのビジョンが現在見いだせない夫。
    夫のことを非難していた母から離婚に反対されたり夫の不倫相手と言い合ったり夫の母の再婚に入れ込んでみながらえーとこの小説は結局なんなんですかね、だから私はこういう話を表現する感性を持たない。

  • 日常的な生活の延長にある家族や夫婦のつながりを改めて感じさせてくれる。感情のすれ違いなどが、さりげなく描かれる。

  • 夫婦である前に男と女。そして他人と他人。
    長い間一緒にいても、相手のことをどこまでわかっているのか疑わしい瞬間に出会うことはよくある。
    こんな感情を味わっている夫婦って山のようにいるのだろうな。

  • 3時間足らずで読了。

    時々思うことがある。
    親子はもちろん血縁。子どもたち同士ももちろん血縁。
    だけど、夫婦は他人だ。どこまでいっても、何十年連れ添っても、私たち家族の中で、唯一、夫婦だけが他人同士。

    親子や兄妹は、どうあがいても何があっても、切っても切れない血縁があるけれど、夫婦は紙切れ一枚の契約者同士なだけで、なんの血縁もない。それまで別々の暮らしをしてきた他人同士が、ある時から暮らしを共にするのだから、一筋縄でいくはずがないのだ。

    恋愛と結婚は違う。延長線上にあるかもしれないが、恋愛関係に「なる」ことはできても、夫婦は「なる」だけではだめだ。「する」努力をしなければ。
    お互いが常に夫婦として努力をすること、それは同じ家に住むことだったり、一緒に食事をすることだったり、相手の家族と付き合うことだったり、夫婦として始めた瞬間から、習慣のようについてまわる小さなことの積み重ね。
    夫婦になるということは、夢でも幻想でもない。毎日の生活そのもので、ひとつひとついちいち疑問を持たず、ノルマのようにこなすことが、夫婦をすることの大事な要素の一つなのだ。

    つまらないと思うかもしれないが、でも、本当だ。その繰り返しの中で、安心感や満足感、幸福感を感じる、それが夫婦なのだ。

    そんな私の漠とした思いを覗かれていたような作品だったと思う。
    結婚生活をしたことがないと、ピンと来ないかもね。

  •  世の中の夫婦、家族であたりまえのように起こっている「ごたごた」が、飾り気なしにそのままが、描かれている。本の中にはすんなり入れて、文章もリアルで読みやすいが、読んで得した気分にはならなかった。

     私は、本の中では現実とは違う世界を見つけて癒しや励みにしたいほうなので、こういうドロッとした話はちょっとニガテ...。

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