日暮らし 上

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著者 : 宮部みゆき
  • 講談社 (2004年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062127363

日暮らし 上の感想・レビュー・書評

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  • 上中下巻読み通しての感想。
    「ぼんくら」から一年の時を経た物語。
    平四郎と弓之助たちに、再び周囲の人々を巻き込む事件が起こる。
    すべての事件の根は過去にある。
    結局、人は過去の責任や負い目や過ちのつけを、どこかで清算しなくちゃいけないんだなと。
    このシリーズの何が一番の魅力なのか。
    それは登場人物たちがとても個性的で、生きていくことに懸命で、優しくて、共感したり応援したりしながら読み進められるところだと思う。
    心が常に真っ白な人間なんていない。
    どこかで迷ったり、疑ったり、自棄になったり、負の感情に押し流されそうになることだってある。
    それでも踏みとどまれるのは、人の優しさやあったかさを知っているからじゃないだろうか。
    騒動の決着がついたとき、弓之助が平四郎のひと言に怒ったこと。
    すごく納得した。佐吉だけは、絶対に本当の真実だけを見せなくちゃならない。語らなくちゃならない。
    優しそうにみえる行いも、真に相手のことを思えばけっして優しさなんかじゃないことを教えられた。

    それにしても、闇に落ちた人間の怖さははかりしれない。
    底なし沼のような闇に取りこまれてしまった人間と、何があってもお天道様の下で懸命に生きようとする人間の対比が、悲しくもありたのもしくも感じた物語だった。

  • 「ぼんくら」の後の話。「ぼんくら」は鉄瓶長屋を中心に回っていた話だが、今回は、もう少し広い江戸の町民の話。
    前回より、ほのぼのとした感じ。登場人物に愛着がわいてきていることもあり、さくさく読めた。

  • (2017-05-10L)

  • 前作を読まずに本作から読んでしまったので、最初は人物像や舞台背景がちんぷんかんぷんであった。 序盤は一つ一つ独立した短編であったが、後半にかけて内容が互いに絡まってくるのがいい。 前作を読んだらもっと深みが出たのかもしれないが、これはこれで楽しめた。 徳子さんのお惣菜を食べてみたい。

  • 短編連作。
    前にあった鉄瓶長屋から話は続いて、今度は佐吉とか湊屋なんかが絡んだお話が続いていく感じ。
    初めはただの短編かと思っていたら、話はどんどん繋がっていって、葵まででてきた。

  • やっとTVのぼんくら2に追いついた。本の方は1作目のぼんくらよりもずいぶんと読みやすい感じ。下巻が楽しみです。

  • 『ぼんくら』の続き。

     最後に焼け跡に立つ葵が続きを予感させたが、今回は、その葵が殺された謎を中心に展開される。
     その前に短編が4つ。おでこが自分はここにいてもいいのかと悩み、平四郎に「似顔絵扇子」事件で自分の役割を確認させられる話。葵の子どもの佐吉と妻のお恵の話。葵の生活とそこに女中として入ったお六の話。「子盗り鬼」の噂話がくっつく。そして、煮売屋お徳の側にこしてきて、安売り商売をはじめたおみねの話と、弓之助の親戚のおとよの「好き」という思いについて。
     これらはそれだけでも十分面白いが、そのあとの本編に重要なヒントを与えている。

     さて、あいかわらず、平四郎のひょうひょうとした姿勢が心地よい。そして、弓之助の賢さも相変わらずで、ついでにおねしょも。
     誰が葵を殺したのか。最初に何十年ぶりかに母親に思い切って会いに行った佐吉が現場にいて、下手人として逮捕されたことから、平四郎が乗り出す。
     湊屋の内情が明らかにされる中で、謎は深まるばかりだが…。葵の亡骸の部屋には良い匂いがしていた、という佐吉の証言が決めてとなり、弓之助のおつむりが動き出した。
     最後、また平四郎がぎっくり腰になってしまうのだが、ぜひ、また彼らの生活の中に浸らせてもらいたいと思った。
    2007-06-06

  • 江戸の女性のように粋になりたい。
    そう思わされるような話がちらほら。
    おもしろかった!

  • 読んだと思っていたらまだ読んでなかった!
    そうとも知らずおまえさんは読んでたわー
    ドラマのぼんくらを見ていたので、つながりがとっても分かりやすかったです。
    お六の話があってからの最後にショック。
    下巻早く読みたいです。

  • 「ぼんくら」の続編。前作で登場した人物たちのサイドストーリーで終わるのか思っていたら表題作に入ると、この物語のキイマンとも言える葵が殺されてしまった、そして物語は再び平四郎の関わるメインストーリーへと戻っていくようである、謎を残したまま下巻へ続く、これはもう止められんわ。

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本当のことなんて、どこにあるんだよ?江戸町民のまっとうな日暮らしを翻弄する、大店の「お家の事情」。ぼんくら同心・井筒平四郎と、超美形少年・弓之助が、「封印された因縁」を、いよいよ解きほぐす。

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