日暮らし 上

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062127363

感想・レビュー・書評

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  • 似顔絵殺人事件。舞台は江戸時代でもストーリーは現代かな?

  • 『ぼんくら』に続く、井筒平四郎第2弾。湊屋の囲われ者となって田舎暮らしをしていた葵は佐吉の実母であるが、ある日尋ねて行った佐吉は、絞殺されたばかりの葵を発見し、下手人にされてしまう。佐吉を信じる平四郎たちは真実を突き止めるべく調べを続ける。壊された鉄瓶長屋から幸兵衛長屋に移って煮売り屋を続けるお徳とその周囲の人々や、湊屋の内情など、様々に絡み合う関わりを紐解きながら探っていくのだが、今回も弓の助(13歳)は大活躍である。三太郎との仲良しぶりも微笑ましい。幻術使いなども出てきて、なかなか派手な仕掛けも見せる。楽しめる時代小説。

  • 江戸時代ミステリー。
    江戸下町の長屋で連続する事件を同心井筒平四郎と美少年・弓之助が解決していく。
    怠けもの同心・井筒平四郎、美少年の弓之助のほか、同心・黒豆、茂七の手下・政五郎、何でも記憶できるおでこ、差配人・佐吉と伝書鳩の官九郎など、個性豊かな人達が登場してきて、どう解決していくか楽しさ一杯でした。
    今回は、佐吉に関係する話。湊屋、葵などが登場。
    最後には心が温かくなりました。

  • 『ぼんくら』に続くシリーズ2冊目。

  • とても面白かった。短編連作のかたちの本で、短編が好きな私にはとても読みやすかった。とはいえ、読みごたえがかなりあるので、軽い読書には向かないかもしれない。
    まだ読んでいなかったのだが、これは「ぼんくら」という前作に続く物語らしく、端々にその名残が出てきていた。
    というか、続き物だった。不覚だった。
    しかしまあ、前作を読まなくても楽しんで読めた。前作、それから下巻もはやく読みたい。

  • 平四郎・弓之助コンビ大活躍。
    佐吉にお徳、これまでの常連も出てくるし、
    これまでは姿を現さなかった「葵」も登場。
    新顔弓之助の従姉「おとよ」も参加して、今回もにぎやかです。

    これもNHKで映像化したら楽しいだろうなぁ。

  • 『日暮らし』で中心となるのは、佐吉の実の母親、葵の殺人事件。葵はずっと昔に幼かった自分を捨て、出奔したと聞かされて育った佐吉は、葵を深く恨んでいました。その葵が殺され、現場にいたのが佐吉だった・・・ということですぐさま佐吉がお縄に。その話を聞いた平四郎は佐吉が捕らえられているという番屋に駆け付ける。佐吉を犯人としたまま事件をうやむやにしようとする湊屋の対応を不審に思う平四郎は弓之助や政五郎と共に真犯人を突き止めようと事件を洗い直します。

  • 長屋の新しい差配としてやって来た若者と、次々去っていく店子の不思議を、いい加減男の同心が調べていく。

  • 前作の内容覚えていないことが面白さを三割ほど失わせている気がする。もったいない。

  • おもしろい、隙がないくらい面白いように見えるのだけれど、なにか、あとひとつと言ったところで欠けているような印象。
    ぼんくらの勢いのまま、螺子を巻き直さずに止まるところまでやった、という感じ。
    話の筋はしっかりしているのに、惰性で進んでいるような。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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