- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062129077
作品紹介・あらすじ
イチローよりも速く一〇〇〇本安打を達成した男の、歓喜と絶望の間を揺れ動く魂の記録。戦争のさなか、少年は野球に出会った!「神の域に行った」伝説の打者の真実。合気打法とは何か!?30年の沈黙を破る力作。
感想・レビュー・書評
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面白かった。
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合気道の凄さを知った。
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若手の頃に空気銃でガマガエルを撃ち殺して鬱憤を晴らしていたり、ベテランになってからも家でコーラの瓶をバットで粉々にしたりと、榎本の人間臭いところに好感が持てた。
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マイナス思考の榎本が合気道の稽古に通い「神の域」に達するまでの過程が面白い。臍下丹田に気を沈めて脱力のスイッチが入ると、下半身が落ち着き、バットの振りが鋭くなる…この説明しずらい事象を高岡英夫や末續慎吾らへの取材を通じて立体的に叙述している。
この本は、身体と心についてのマニュアルでもある。臍下丹田と脱力についての記述は、スポーツを志していない人間にとっても意義がある部分。日本古来の合気道が、現在の最先端のスポーツ科学と通じていることが興味深い。先般受講したピラティスのワークショップを思い出した。 -
不器用な野球人の不器用な人生。しかし真髄に到達できたのは不器用さ故なのかも。彼の取り組んだ臍下丹田への意識は再認識する必要があると思います。中途半端なデータの検証による科学、医学よりも意味はあると。
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求道者ではあったが、スター性は持っていなかったようだ。
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2005年刊行。伝説のスラッガー榎本喜八氏の本、というだけでもポイントが高い。あえて言うなら2005年に出す意義というか、プラスαが欲しかった。結局のところ、この本はネット上に見られる伝説の寄せ集めにしか見えず、新事実は無かったのが残念。にしても、榎本喜八氏の生き様は文句なしにカッコいい。