- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062129206
感想・レビュー・書評
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リストカットを含む自傷する人たちの声。
リストカット=自殺未遂者、と思っていた私は大きな間違いに気が付きました。
生きるために、自傷する。
看護師の女性は、人が一日に抜いていい血液の最大限の量を注射器で自ら抜く。
貧血気味になってはじめて「生きている」と実感するとか。
自傷もリストカットだけだと思っていましたが、火傷も髪の毛を抜くのも、まつげを抜くのも、血を抜くのもひっくるめて自傷。
ちょっとした人のSOSを感じ取れる人間になりたい。 -
読み進めるのが辛かった。
開いては閉じ開いては閉じして、
すぐ読めそうな本を未だに読めないでいる。
人によって自傷する原因はみんな違う。
本当はなんでリスカしてるかなんて本人にもわからない
…分かってたらとっくに言葉にして相談できてる。
小国さんのような記者、私は好きです。 -
これまで「認識はできるが、きっと理解はできないのだろう」と思っていた。
リスカは私の認識以上に普遍的な通過儀礼となっているらしい。
認識と見守りならば、私にもできるかも知れない。 -
筆者が数人の自傷行為(身体を切る、過量服薬など)をくり返す少女に
取材をしながらかかわってきたエピソードを時系列に並べつつ
合間合間に筆者の自傷行為について思うところを書いてある。
特に専門的でなく、かといって筆者が自傷行為の経験者だからと
むやみに自傷行為者よりの視点に偏ることもない文章だった。
読みやすいが、知識を増やしたいとか仲間を見つけたいとか
そういう目的に適う本ではない。
むしろ周囲に自傷をしている子どもがいる大人への啓蒙本のようだった。
詳しく自傷行為の手法を書いているところもあり、そこは読むのがつらかった。 -
これは、小国綾子がリストカッターの少女たちを実際に取材して書いた本である。
リストカットは、今となっては一種の社会現象となっている。
リストカットと一口にいっても、原因・理由はかなり広範囲で、これといったものはないも同然である。
本書は、リストカッターたちの心の叫びが綴られていた。
元自傷者であった僕も共感する部分が少しあった。
それは、心の痛みに気づいて欲しい、ということだ。
つまり、自分で自分の心を癒せずに、他人に癒して欲しいのである。
これは、典型的な他者依存の形だ。
他者依存は実際他者と深い関わりをもつと、共依存をもたらす可能性がある。
これは危険なのである。
自分で自分に傷をつけ、他人に心の痛みをアピールすると言う行為は卑怯だと今の僕は思う。
過去と手首の傷痕は消えないけれど、今の僕は自分で自分を癒せる強さがあるから、生きていけるんだ。 -
2007/10 読。
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自分が変わる
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タイトルを見て、何か引っかかるものを感じた方は是非。リストカットは単なる自殺行為じゃないんだってことを理解してください。