八月の砲声―ノモンハンと辻政信

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著者 : 津本陽
  • 講談社 (2005年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062129299

八月の砲声―ノモンハンと辻政信の感想・レビュー・書評

  • 第一疑問。
     2004年に書き始められたこの作品の、参考文献リストに旧ソビエト・ロシア側の文献が一つもないことの意味はなにか。
     国境紛争の戦争のことを65年後に書く上で『敵』の資料を読まないというのは基本的な誤りだと考える。
     日本軍が『敵』のことを十分調査しなかったことを敗北の原因としている著者が、『敵』の調査を紛争の65年後にしないことの矛盾に気がついていないとは、辻政信以上の傲慢だと感じる。こんな人間が65年前にいたとして、何をなしえたのか?!

    第二疑問
     ノモンハンとは、日本陸軍の問題であるより前に、国境問題だという認識がない。
      
     モンゴル・遊牧民族にとっての国境とはどういうものなのかと言う点。
     ソ連・モンゴルと日本・満州という国々にとっての国境とは、何が問題なのかという基本的な設問。

     ノモンハン事件が現地の人々からすれば、どう見られるかという想像力の欠如。
     
     あくまで、日本人の問題として、辻を65年後に批判して何がでてくるのか? もっとうまく戦争をすべきだったという結論をもつ65年後の読者に著者は何がいえるのか?
     

    引用 ノモンハン事件 Wikipedia
      http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6


    引用 内容紹介
    無条件降伏から60年。もはや戦後ではなく戦前である。無知、妄信、無定見、無責任。太平洋戦争の過ちが凝縮されているノモンハン事件を識ることで視えてきた、いまここにある危機。
    あの時、日本はいかにして誤ったのか。
    根源を辿り、未来の標となる渾身の歴史長編。
    陸軍を代表する俊秀を集めた関東軍参謀たちが、なぜ非現実的としかいいようのない戦いかたをして、二万に近い将兵を潰滅させたのか。<本文より>

    引用 批判文 下天は夢か! 「引用」 と 「盗用」 の硲(はざま)。
      http://homepage2.nifty.com/ijn-2600/tsumotoyou.html

  • 2013年8月23日

    装幀/坂川栄治+田中久子(坂川事務所)

  • 戦闘場面の描写が多いのだが、人物が多く、複雑なのと、軍隊の組織を知らないためか、あまりよく理解できなかった。
    しかし、戦争の悲惨さと司令部の愚かさは、よく分かった。
    辻政信のような存在は、どこの組織にもいるが
    まさしく組織を危うくさせるような存在だと認識した。
    軍隊と言う組織を危うくさせ、さらには日本と言う国家そのものを危うくさせたのだ。
    戦前の日本は、このノモンハン事件と言う大失態によって何も学ばなかったのだろうか?

  • 帯に記してあった、「無条件降伏から60年 もはや戦後でなく戦前である」に心惹かれました。 今の極東の安全保障のあり方、今起こっている哨戒艇事件に通じる物もある、そして軍部や政府の過信 そして現場の過信 関東軍の精神論 これは怖いと思った。

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八月の砲声―ノモンハンと辻政信の作品紹介

無条件降伏から60年。もはや戦後ではなく戦前である。無知、妄信、無定見、無責任。太平洋戦争の過ちが凝縮されているノモンハン事件を識ることで視えてきた、いまここにある危機。

八月の砲声―ノモンハンと辻政信はこんな本です

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