言論統制列島 誰もいわなかった右翼と左翼

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062129770

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた本。

    新右翼と言われる鈴木邦男と今まで全然知らなかった斉藤貴男と森達也の対談本。

    過激だ過激だと書いてあるが、わたしには対して過激だとは思わなかったのは、既に鈴木邦男の本が読んでいたし、こういう類のことはしょっちゅう考えて口に出しているからだと思う。

    が、わたしは特にマスコミに所属し口にしているわけではない。あくまでも「家族の中」や「仲間内」で話している程度だ。おそらくこのことをマスコミを通して言うことは、とても勇気がいることなんだろう。

    あとがきの森氏の言葉。

    「強い人だけが戦うわけじゃない。戦う人だけが強いわけじゃない」

    表紙や中の写真はちとセンス悪いな、と思ったけどね(笑)こういう「世間に殴り込みを掛ける」体裁にしなければ売れないのかな。

  • 三人(いや鈴木を除く二人か?)の著作を別々に読む手間が省ける、という意味では便利な本。それなりに主張のエッセンスがまとまっている。それは反面鼎談としての化学反応が希薄、という意味でもある。お互いの主張が離れている点についても、そこはあえて議論をぶつけ合っていない、そんな印象を受けた。特に鈴木邦男、後半はかなり黙っている。

  • 鈴木邦男氏の話では、故・赤尾敏(都知事選によく出てたよね)は日韓友好のために竹島なんかダイナマイトで爆破して、ないものにしちゃえと言っていたらしい(笑)
    天皇制、君が代、憲法九条、二世議員、少子化、優生思想等々・・・「誰も言わなかった右翼と左翼」という副題がついているけど、この本はもう右とか左とかを超えちゃってる感じ。

  • っま、個人的にはちょっと難しかったですが、7年前の本ですが決して色あせてません。今でも遅くありません。

    話題は小泉内閣のころの話が多いのですが、これからの民主政権にもいえる話題も多く。とりあえず読んでください。そして参院選にってところですね。

    ちょっと、小難しい用語が多いですが・・・・・・wwwww

  • 再読本。
    ぱっと見、左翼の本だけど、国を良くするためと思うことは同じだから、右だ左のレッテルは無意味だと思う。なんてことを書けないような世の中。
    鈴木さんが語っているように、あいつは右翼だから、あいつは左翼だから潰せというのは民主主義ではないという意見に集約される感じ。
    自分たちと違う意見の人こそ発言の場を与えること、そうした余裕が世の中からどんどん狭められてきていることは確実に実感できることが、不気味だし嫌だと思う。

  • 言ったら めんどくさいから とりあえず 黙っておこうか って事が 毎日 たくさんあるものね

  • よくこんなに濃いおっさんを揃えたものだ(笑

    よくいえば個人個人の意見がすごぃ、悪く言えばまとまってない。。。。

    いや、でももう少し勉強して出直してくる!

  • 強烈な3人に惹かれて購入。右も左もわからなかった昔があった。そしてそんな頃にぴったりの入門書でもあった。

  • 実をいうと、森達也さんは映画『A2』以来知っていたけれど、鈴木邦男さんと、斎藤貴男さんの存在を知ったのは、この本が最初。 そんな自分がお奨めなんて何を言っているんだ? と言う気持ちもあるのですが、是非一人でも多くの人に読んでもらいたい本です。
    あとがきにあたるのかな?「国家を離脱せよ」で、鈴木 邦男さん、 斎藤 貴男さん 森 達也さんそれぞれが、この対談について書いているスペースがあります。
    立ち読みででも(なんていっても、街中の小さな本屋には置いていなさそうですが……)ちらりと見てほしいな。
    そして、興味を引かれるところがある人は、本編もかなり面白く読むことができると思います。
    ですが、本当にこの本を手にとって欲しいのは、この項を読んで、何言ってるんだ? こいつらは。 わけわかんねー! なんて思う人にこそ手にとってもらいたい。
    そんな本です。

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著者プロフィール

森 達也(もり・たつや)
1956年、広島県呉市生まれ。映画監督、作家。テレビ番組制作会社を経て独立。98年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。佐村河内守のゴーストライター問題を追った16年の映画『FAKE』、東京新聞の記者・望月衣塑子を密着取材した19年の映画『i-新聞記者ドキュメント-』が話題に。10年に刊行した『A3』で講談社ノンフィクション賞。著書に、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『ご臨終メディア』(集英社)、『死刑』(朝日出版社)、『東京スタンピード』(毎日新聞社)、『マジョガリガリ』(エフエム東京)、『神さまってなに?』(河出書房新社)、『虐殺のスイッチ』(出版芸術社)、『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』(ミツイパブリッシング)、『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』(講談社現代新書)、『千代田区一番一号のラビリンス』(現代書館)、『増補版 悪役レスラーは笑う』(岩波現代文庫)など多数。

「2023年 『あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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