ウォーターマン

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 95
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062130042

感想・レビュー・書評

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  • 表紙が、きれいで思わず手にとってしまった本。

    短編集で、読みやすいのですが、最後の仕掛けには驚きました。



    内容紹介
    Love like a water
    「お父さん、いつか、私にサーフィンを教えて」
    八島千波、27歳。母が逝った夏、その浜辺で出会えないはずの人々に出会った。
    『天国の本屋』の著者が海を舞台に、<響きあう生>を描く
    ウォーターマンは海とともに生きている。海にもっとも近い伝説のサーファーにして守人。海を愛し、海を愛する人を愛する、父親のような存在。海辺に住む子供たちはみんな憧れる。いつかウォーターマンと呼ばれるような人間になりたいと思う。

  • 『天国の本屋』シリーズのコンビ作家の作品。夏ということで久々に読んでみた。7つの短篇と1つの中篇で、すべて水とともに生きた人たちのお話。ほとんどサーフィンにかかわる人のお話なので、この季節にはホントぴったり。サーフィンなんかやったことない(というかここ数年海になんか行ってない)けど、すごく読みやすい。

    この作品を初めて読んだときには、やられた感がすごかった。一つ一つの短篇はお話として成立しているにもかかわらず、最後の中篇につながるとは・・・。構成力に脱帽。だからこのコンビはやめられない。

    ところどころに出てくる、田中渉の挿絵。水彩画でそれはもう見事というしかないほど、キレイ。この絵のために、本を買ってもいい。こんな絵を描いてみたい。

    それにシンプルな表紙も大好き。

  • ちょっと泣いちゃった。海に行きたくなります。それもものすごく綺麗な海に。

  • 「難しく考えちゃだめよ。想いがそこにあるのなら、それをそのままに受け入れればいいのよ」

    好きだーーーー!!!と叫びたくなるほど暖かくて優しい物語たち。
    海、というかハワイの海と、その波に乗る人たち。
    最初は、短編かしらと思ったら最後にきれいに1つになる。
    心がぽっとなって、涙がはらはら零れる。

    この人たちの書く「死」はいつも優しくて、心にすとんと入ってくるから不思議だ。
    本当に悲しいんだけれど、本当に暖かい。そこが好きなのです。

    思いつまされる言葉もちらほらあって、もっと素直に生きなくては、と。

    【5/25読了・初読・市立図書館】

  • 図書館にて。
    サーフィンには全く興味がないし、海辺に住んでもいないので
    サーフィンって楽しいんだろうなあと思いつつ
    縁がないよと縁遠い気持ちで読んだ。
    おとぎ話という感じ。
    この人たちの本は何冊か読んだけれど、
    どれも私にとってはいまいちで、
    やっぱりこれもそんな感じだった。残念。

  • 「お父さん、いつか、私にサーフィンを教えて」
    浜辺で会えないはずの人々に会える奇跡の話。
    感動です。

  • マリンスポーツとか南の島とかに全く興味がないので、松久作品の中でも読むのを後回しにしていたのですが……すごく良かったっ。読まず嫌いはダメですね(苦笑) 先の7つの短編がラストの1編にきれいに繋がる、素敵なひとつの物語でした。

  • 「待つ、そして逆らわず」

  • 短編集だと思ってたけど・・・。ラストがこんな仕掛けだったとわね。悲しい話だけど、優しいお話。

  • one of the most favourite booksな1冊。天国の本屋シリーズの著者による7つの短編&1つの中編、8つのお話で成り立っているこのウォーターマン。
    7つの短編はひとつひとつ、タイトル通り海を愛するウォーターマンたちが繰り広げるそれぞれのお話。それが最後の千の波ですべてつながる・・・。
    目の前に真っ青な海が広がり、心を癒してくれる、ハワイの海のような1冊。

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著者プロフィール

1968年生まれ。作家。著書に『男の出産』『マリコはたいへん!』など。またコンビ作家「松久 淳+田中 渉」として、映画化もされた『天国の本屋』シリーズ、『ラブコメ』シリーズなどがある。オフィシャルサイトhttp://www.matsuhisa.com/

「2013年 『男のミカタ2 酒の席で説教はやめてください』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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