- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062130042
感想・レビュー・書評
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表紙が、きれいで思わず手にとってしまった本。
短編集で、読みやすいのですが、最後の仕掛けには驚きました。
内容紹介
Love like a water
「お父さん、いつか、私にサーフィンを教えて」
八島千波、27歳。母が逝った夏、その浜辺で出会えないはずの人々に出会った。
『天国の本屋』の著者が海を舞台に、<響きあう生>を描く
ウォーターマンは海とともに生きている。海にもっとも近い伝説のサーファーにして守人。海を愛し、海を愛する人を愛する、父親のような存在。海辺に住む子供たちはみんな憧れる。いつかウォーターマンと呼ばれるような人間になりたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『天国の本屋』シリーズのコンビ作家の作品。夏ということで久々に読んでみた。7つの短篇と1つの中篇で、すべて水とともに生きた人たちのお話。ほとんどサーフィンにかかわる人のお話なので、この季節にはホントぴったり。サーフィンなんかやったことない(というかここ数年海になんか行ってない)けど、すごく読みやすい。
この作品を初めて読んだときには、やられた感がすごかった。一つ一つの短篇はお話として成立しているにもかかわらず、最後の中篇につながるとは・・・。構成力に脱帽。だからこのコンビはやめられない。
ところどころに出てくる、田中渉の挿絵。水彩画でそれはもう見事というしかないほど、キレイ。この絵のために、本を買ってもいい。こんな絵を描いてみたい。
それにシンプルな表紙も大好き。 -
ちょっと泣いちゃった。海に行きたくなります。それもものすごく綺麗な海に。
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「難しく考えちゃだめよ。想いがそこにあるのなら、それをそのままに受け入れればいいのよ」
好きだーーーー!!!と叫びたくなるほど暖かくて優しい物語たち。
海、というかハワイの海と、その波に乗る人たち。
最初は、短編かしらと思ったら最後にきれいに1つになる。
心がぽっとなって、涙がはらはら零れる。
この人たちの書く「死」はいつも優しくて、心にすとんと入ってくるから不思議だ。
本当に悲しいんだけれど、本当に暖かい。そこが好きなのです。
思いつまされる言葉もちらほらあって、もっと素直に生きなくては、と。
【5/25読了・初読・市立図書館】 -
図書館にて。
サーフィンには全く興味がないし、海辺に住んでもいないので
サーフィンって楽しいんだろうなあと思いつつ
縁がないよと縁遠い気持ちで読んだ。
おとぎ話という感じ。
この人たちの本は何冊か読んだけれど、
どれも私にとってはいまいちで、
やっぱりこれもそんな感じだった。残念。 -
「お父さん、いつか、私にサーフィンを教えて」
浜辺で会えないはずの人々に会える奇跡の話。
感動です。 -
マリンスポーツとか南の島とかに全く興味がないので、松久作品の中でも読むのを後回しにしていたのですが……すごく良かったっ。読まず嫌いはダメですね(苦笑) 先の7つの短編がラストの1編にきれいに繋がる、素敵なひとつの物語でした。
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「待つ、そして逆らわず」
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短編集だと思ってたけど・・・。ラストがこんな仕掛けだったとわね。悲しい話だけど、優しいお話。
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one of the most favourite booksな1冊。天国の本屋シリーズの著者による7つの短編&1つの中編、8つのお話で成り立っているこのウォーターマン。
7つの短編はひとつひとつ、タイトル通り海を愛するウォーターマンたちが繰り広げるそれぞれのお話。それが最後の千の波ですべてつながる・・・。
目の前に真っ青な海が広がり、心を癒してくれる、ハワイの海のような1冊。