幸せになる成功知能HQ: 日本人の脳の進化の秘密

著者 :
  • 講談社
3.44
  • (2)
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 31
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062130912

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • HQを上げるには→右脳を使う、股関節を重要にする。何気に、澤口さんの公務員批判が凄い。

  • 06120

  • 社会的、人間的な知的能力をHQと定義している。

    HQの能力を高めるには、幼少期の環境が大きく影響する。
    人の心を推測できる能力を持つ人間は、社会で相手のことを思いやり、社会全体が健全なものとなるように、一人一人努力して行く必要がある。

    昨今の環境で育ったおかげで、HQが低い人が多いため、身勝手な犯罪が増えつつある。

    HQを高める教育が必要である。

  • HQは、自我・・・Humanity Quotient
    脳内細胞系(自分の脳内活動をモニターしつつ適切に操作するシステム)
    電車で化粧するギャルをHQ低下のモデルに挙げているけど、
    歩きタバコする中年親父の方がもっとひどく下劣で有害だわ。

    <b>へぇPoint</b>
    ``愛\'\'は明治時代の造語
    キリスト教伝来により、当てはまる言葉がないため``神の御大切``と表していた。

    <b>へぇPoint</b>
    650万年前は、チンパンジーだったのだからまっすぐ立てなくて当たり前って
    今度のバレエレッスンで言い訳しよう!そうしよう!

    <b>へぇPoint</b>
    HQ(前頭野連合の一部)が崩れると知性と獣性のバランスが崩れる。

    <b>へぇPoint</b>
    セロトニンが少ないと母親は、自分の子供を可愛いと思えない。
    セロトニン不足は、心配性や不安神経症に結びつく

    <b>へぇPoint</b>
    著者は、HQがさほど高くない。脳研究者は自分の劣っている脳機能を研究したがるという
    「定説」がある。

    <b>へぇPoint</b>
    HQ(大人)・・・しっかりとした目的を持ち社会的規範と自分の置かれた状況に応じて適切な判断をしつつ、
    相手の気持ちを汲んで言動と感情をコントロールできる。

    <b>へぇPoint</b>
    IQg=General Intelligence
    人間にとって最高次、最重要である。

    <b>へぇPoint</b>
    脳の60%は遺伝的。残り40%が環境の影響を受けるということに喜ぶべき。

    <b>へぇPoint</b>
    一流大学を出てすぐにドロップアウトする人は、HQが統合失調症(精神分裂病)と同じように低下している。

    <b>へぇPoint</b>
    脳の適齢期(臨界期)女性は、20代半ばから後半、男性は30前後
    視界の臨界期は4歳まで、言語は誕生から8歳までとそれぞれの適した時期がある。
    しかし言語をネイティブ並に操れることと人間の幸福とはあまり関係はない。
    幼少期に音感を養える人は60%でさらにその2%ぐらいしか絶対音感を持てるようになる人はいない。

    <b>へぇPoint</b>
    人間の脳はもともと女性の脳が原型。
    胎内で一定の時期に来ると自分の精巣から大量の男性ホルモンを放出する。
    しかし母親がストレスを感じるとそれができない場合がある。
    ベトナム戦争時の妊婦から生まれてきた、現在のアメリカの40代の男性は、
    胎内のストレスが強かったため同性愛が多いという統計もある。

    <b>へぇPoint</b>
    HQが正常に発達していない子の母親は「過敏で心配性」「完全主義で几帳面」
    特に反抗期がないと危険
    新潟監禁事件なども例にあげられる。

    <b>へぇPoint</b>
    ADHD注意力に関係する。
    人間の意識のレベルは・・・
    覚醒:ノルアドレナリン不足、眠い
    警戒:ノルアドレナリンの分泌
    注意:ノルアドレナリンの最高レベル

    <b>へぇPoint</b>
    ADHDは、メチルフェニデート(リタリン)で治ることもある。

    <b>へぇPoint</b>
    HQの障害はその当事者のみならず他の人々の幸福をも奪いかねない。
    「反社会性人格障害 Antisocial Personal Disorder」

    <b>へぇPoint</b>
    反社会的人格障害はHQ障害
    前頭野連合が萎縮している。
    前頭野連合の神経回路が衰退している。

    <b>へぇPoint</b>
    親がアルコール依存症や仕事依存などで様々な嗜癖問題を抱えていると
    子供は「期待に応えよう」「受け入れてもらおう」とがんばっていても
    親と同じ道を辿ることが多い。
    クリントンは自らをアダルト・チルドレンと認めている。

    <b>へぇPoint</b>
    幼少期でのTVやビデオの見すぎはADHDやLDに結びつくという説がある。

    <b>へぇPoint</b>
    神経系が自ら変化する性質を「可塑性」という

    <b>へぇPoint</b>
    結晶性知能(まとめる力、理解力、複雑なことの記憶)のピークは70歳前後ともいわれる。
    特に政治家にこの知能に長けている人が多い。

    <b>へぇPoint</b>
    知性は好奇心で伸びる。
    前頭野連合のシナプスの数(神経回路)は8才を過ぎると減る。
    しかし40歳を過ぎると減少率に差が出てくる。

    <b>へぇPoint</b>
    脳に必要なのは豆類と魚
    マゴハヤサシイ、つまり日本食が一番、健康的

    <b>へぇPoint</b>
    日本は、島国のため認知的隔離機構が希薄で
    六本木で日本人女性が黒人にぶら下がっているのは自然なこと。

    <b>へぇPoint</b>
    脳の老化は即頭葉という部位からくるといわれてきたが
    現在は前頭野連合だと理解されている。
    HQが衰えると好奇心、創造力、柔軟性が減退する。

    <b>へぇPoint</b>
    恋をするとフェニエルエチアミン(PEA)とセロトニンという伝達物質が増え脳が活性化する。

    <b>へぇPoint</b>
    お金と幸福感は無関係

    <b>へぇPoint</b>
    遺伝的に幸福感を抱きやすい人がいる

    <b>へぇPoint</b>
    うつ病の特徴は感情障害。幸福感や安定感が減退、もしくは欠如、
    自殺志向があり、実際に自殺にいたるケースも多い

    <b>へぇPoint</b>
    うつ病の脳内要因。
    伝達物質であるセロトニンの機能不全。
    脳内のセロトニン量は精髄内の液(髄液)の「5−HIAA」というセロトニン量の代謝産物の量から
    推定する。

    <b>へぇPoint</b>
    PTSDの患者の一部で篇桃体(ネガティブ、情動体に関係)や海馬(記憶の形成)が萎縮している

    <b>へぇPoint</b>
    言語はセックスの正常位とともに発達してきた。
    正常位が一般化しはじめたとき、言語を萌芽的にも獲得したときと時期が重なる。

    <b>へぇPoint</b>
    オスにとって自分以外の子供を育てることは、リソースの大いなる無駄使い。

    <b>へぇPoint</b>
    ウーパールーパーはサンショウウオの一種

    <b>へぇPoint</b>
    HQを高める方法
    ・豊かな栄養を摂る(ご飯を主食とした魚と豆)
    ・常に目的や夢を持ち、未来志向に生きる
    ・文章を速く読むトレーニングをする
    ・新聞の社説を読み、記憶をもとにそれを要約し、批判する
    (澤口式社説法)
    ・社会と積極的に関る「恋」をする(豊かな社会関係)
    ・芸術的な趣味を持つ(右脳を使う)
    ・旅をする
    ・ときに適度なストレスを求める
    (新しいことにチャレンジなど)
    ・股関節を柔軟にする
    ・エアロビクス(有酸素運動、ウォーキングなど)をなるべく毎日、行う
    ・細かい手作業をする
    ・早寝早起きを心がける

    <b>へぇPoint</b>
    ヒトを進化させた「ネオテニー」(≒新しいことを求めること)
    哺乳類の中で人間が唯一、大人になっても新しいことを求め続ける

    <b>へぇPoint</b>
    20万年前からネグロイド→コーカソイド→モンゴロイドと発達している

    <b>へぇPoint</b>
    生物学の世界で「高等・下等(優劣)」は死後

    <b>へぇPoint</b>
    コーカソイド(色白・体毛多し)は、積極的で冒険心に富んでいる反面、攻撃性や衝動性も強い。

    <b>へぇPoint</b>
    ヒューマンゲノムプロジェクトのせいでなんでもかんでも「遺伝子のせい」という
    風潮が出てきたのは問題

    <b>へぇPoint</b>
    性格特性に関係する遺伝子として有名なのは「新奇追求性遺伝子」=novelty seeking
    ドーパミンのD4受容体をコードとする遺伝子
    驚くべきことに好奇心の塊のような立花隆氏はこの遺伝子を持っていない。
    この遺伝子は、ギャンブル、万引き、女性を求めるなどの快感に走る場合もある。

    <b>へぇPoint</b>
    日本人のうつ病発症率はアメリカ人の100分の1以下

    <b>へぇPoint</b>
    MAO=モノアミン酸化酵素(モノアミンオキシターゼ)はトラウマからHQを守る遺伝子。
    MAOの活性型A(MAOA)を持つ人は、虐待を受けても反社会的な行動を起こしにくい。

    <b>へぇPoint</b>
    「人種差別主義者」のレッテルを貼られるのを恐れるあまり、人類集団間の遺伝子や能力、
    性格特性の差異に関する研究があまり進んでいないのは問題。

    <b>へぇPoint</b>
    モンゴロイド(東アジア系)
    成熟速度 最も遅い
    寿命 最も長い
    攻撃性 最も低い
    衝動性 最も低い
    注意深さ 最も高い
    婚姻の安定性 最も高い
    遵法性 最も高い
    管理運営能力 最も高い
    性器 最も小さい
    性交頻度 最も低い

    <b>へぇPoint</b>
    他民族国家アメリカでモンゴロイドの進学率が一番高いと言われている
    ネグロイドは、音楽・身体運動に優れている。

    米国の平均年収
    黒人 20660ドル
    白人 43287ドル
    東洋 48614ドル

    殺人比率
    黒人 399
    白人 38
    東洋 1

    <b>へぇPoint</b>
    日本人は北方系モンゴロイド
    複雑で厳しい社会関係がHQを育てる。
    近年は、核家族・過保護・過干渉でHQが劣化し
    恥知らず、努力知らずにつながっている。

    <b>へぇPoint</b>
    未熟なHQは「複雑で厳しい社会関係」を求めるため
    新興宗教や暴力団に吸い寄せられることも多い。

    <b>へぇPoint</b>
    大江健三郎氏の憂える「想像力の欠如」

    <b>へぇPoint</b>
    スポック博士提唱の「個室」「添寝NG」は、HQを遠ざける。

    <b>へぇPoint</b>
    HQは脳内・脳間操作系として自分や他者の脳をうまく操作して
    自分の遺伝子を残そうとするし、できるだけ幸福になろうとする。

    <b>へぇPoint</b>
    人間は幸福になる責務を負っている

    <b>へぇPoint</b>
    ジョン・スチュアート・ミル「自由論」
    『幸福こそが行為のあらゆる諸法則の試金石であり、人生の目的である』

    11月16日→11月23日

  • 「いかに働くか」「どう経営するか」についていろいろ考えてみましたが結局、「脳」に行き着くのでは?と感じていました。キーはEQかな…などと考えていましたが実は非常にはっきりした形で答えが出ていました。このような本を待っていました。社会の中で暮らす人間、脳をどう育てるか、が非常にわかりやすく論じられます。キーワード、いろいろありますが「前頭連合野」。私の今年一番の収穫だと思います。本当に著者の澤口さんに感謝です。

  • かなりお勧めです。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

北大教授 著書に『わがままな脳』『平然と車内で化粧する脳』『モテたい脳,モテない脳』など

「2005年 『HQ論:人間性の脳科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

澤口俊之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×