新装版 日本語の作文技術

著者 :
  • 講談社
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062130943

作品紹介・あらすじ

単純明快、読む側にとってわかりやすい文章を書く。

感想・レビュー・書評

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  • フワーッとしていた、修飾語の順番と、点の配置について、少し理解が深まった。

    修飾語の順番
    ・節を先に、句を後に
     例;横線を引かれた(節)白い(句)紙。
    ・(↑節が続く場合は)長い修飾語ほど先に、短いほど後に
    ・(↑長さが変わらない場合は)大状況・重要内容ほど先に
    ・(↑どれも同じ感じなら)親和度(なじみ)の強弱による配置変換

    日本語スタイルガイドではこの部分をあまり理解できず暗記で乗り切った。。結局どの順番でやればいいんだ??とあやふやだったので、これを読んで、「この順番で考えればいいんだ!」とわかって嬉しかった^^。

    点の配置
    ・長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界に点をうつ
    ・重要でない点は打つべきではない。重要な点と見分けがつかなくなる
    ・語順が逆順の場合に点をうつ(修飾の順序)
    ・テンは思想の最小単位を示すもの。

    小学生の頃に、「息継ぎするところで点を打つ」と習った気がしたので、息の長さは人によるし、結局どこで打てばいいんだ?って毎回悩んでた。
    修飾語の順番とか、長さとかが結構大事なんだなっていうのはわかった。
    ただ、テンの打ちどころは今後も悩みそうだ。。思想の最小単位とか。。

  •  ジャーナリストである本多勝一氏が書いた「文章読本」です。

     誤解の生じる余地が少なく読みやすい文章を氏はよしとしています。

     氏によれば、シューベルトの歌曲『美しい水車小屋の娘』はむしろ『水車小屋の美しい娘』とすべきだそうです。さもなければ、娘ではなく水車小屋が美しいという誤解を招くから。でも、実はドイツ語には『水車小屋の娘』という意味の一語の単語(Müllerin)があるのだ ── こういった面白い例を示しながら、氏は分かりやすく作文技術を説いていきます。どんな「名文」でも誤解が生じるようでは「迷文」にすぎません。著者は様々な文章を例にあげて容赦なく批判します。

     事務文書であれ論文であれブログであれ、文章を書く全ての人に一読をお薦めします。

  • いまいち。既に無意識に行っているようなことばかり書かれていて、それをきちんと言葉にすることに価値はあるかもしれないけれど、文章の改善にはあまりつながらない。著者が無駄に偉そうなのもマイナス。

  • 私が 今までであったことの無い発想で 日本語について語ってる
    面白い
    8割がた理解はできたが 記憶できたんは要点だけかも
    第三章 第六章など 受験国語のみならず 受験英語にも役立つ
    第七章はそれまでの章に比べて論理的説明が少ない印象を受けた。
    ⚪︎⚪︎してはならない という否定だけでなく ⚪︎⚪︎とすればよい と具体的に書いてあるのが好き

  • 自分が伝えたいことを相手にわかりやすく伝えるための、日本語の使い方に関する原則が詳しく解説されています。

    なまじ日本語を喋れるあまり、論理的で誤解のない日本語の使い方を意識したことがある人は少ないのではないでしょうか。

    著者は新聞記者ですから、日本語の使い方が仕事に直結します。しかしその他の職業でも、学生でも、必ず日本語を使って何かを書いたり、伝えたりすることがあると思います。
    日本語を使う全ての人にとって、とても参考になる名著です。

  • 譚ア蛹怜、ァ蟄ヲOPAC縺ク縺ョ繝ェ繝ウ繧ッ??
    https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TT21540544

  • 作文技術を高めたくて読んでみました。

    修飾の順序を変えたり、句読点の位置を意識したりするだけで、こんなに読みやすくなるんだと感動しました。
    特に句読点なんて今までは何となく打っていたので、とても勉強になりました。

    今回学んだことを実践して、分かりやすい文章が書けるように頑張ります。

  • 上司が薦めていたので読んでみた本。作文への苦手意識があるため、それを克服するヒントが何か得られればと思い読んでみた。

    自分の書く文章はなんだかわかりにくいな、読みやすくはないなと思うことばかりだが、いつもどうすればよいか分からなかった。作文への苦手意識があり、作文することが好きでもないので、これまで作文の練習や訓練もしてこなかったし作文技術の向上のための勉強もしてこなかった。

    本書を読んで、読みやすく誤解しない文章の書き方のポイントがあるということが分かった。これからは自分でもこのポイント(特に修飾語の配置方法や読点の打ち方)を意識していきたい。作文への苦手意識を少しは克服して、作文に前向きに取り組めるようになれそうだ。

  • 日本人は日本語が話せるから日本語の作文も当然できると考えて良いのだろうか。答えはノーである。話し言葉と違って、書くことによって意思疎通を図るためには、そのための技術を取得しなければならないのである。

    本書は読む側にとってわかりやすい文章を書くためのバイブルである。

    社会人になって人に見せるための文章を書く機会が増えた。他の人の文章を見ていて、同じ内容であるとしても、修飾の仕方や句読点の打ち方によって文の解像度が異なってくるなと感じた。

    ・マルは、手紙でもメモでも、文の終わりには必ず打つ。
    ・長い修飾語が2つ以上ある時、その境界にテンを打つ。
    ・原則的語順が逆順の場合にテンを打つ。

    句読点だけをとっても以上のような大原則がある。
    これは感覚的にはわかっているつもりでも、具体的には理解していないことが多い。

    折に触れて当初で学んだことを思い出し、自分の文章を見直さなければな、と思った。

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