日曜農園

  • 61人登録
  • 2.72評価
    • (0)
    • (5)
    • (20)
    • (12)
    • (2)
  • 18レビュー
著者 : 松井雪子
  • 講談社 (2007年10月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062131223

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
中島 京子
角田 光代
瀬尾 まいこ
有川 浩
小川 糸
奥田 英朗
井上 荒野
小川 洋子
伊坂 幸太郎
川上 未映子
湊 かなえ
桜庭 一樹
伊坂 幸太郎
西 加奈子
小川 洋子
有川 浩
伊坂 幸太郎
三浦 しをん
小川 洋子
有効な右矢印 無効な右矢印

日曜農園の感想・レビュー・書評

  • 野菜や草花のようにシンプルに手をかけただけ育つのは人間にとって難しい。
    家族でも分かり合えないことはある。
    失って初めて同じものを見て感じたいと本気で努力できるのかも。
    楽しい話だと思ってたので予想を裏切られました。
    でも間違いなく強く生きていける。

  • 父の言葉、<>と()が混在する意味?
    あ、()は発語ではなかった。
    「自分はこの世のなにものとも関係がない、と言わんばかり」の笑顔を作るのが得意な母と、「シカトしてるのにお辞儀をしているようにも見える」仕草の得意な娘。
    うーん、しっくり来る前に終わってしまった印象。登場人物は増やさず、もうすこし厚みが出ないか?たとえばみみずやちょろのすけの周囲からの輪郭(ブログ、隣の畑の人…)をもっと冗長にするとか。

  • 失踪した父親が残していた市民農園の敷地と、運営していたホームページ。
    娘の萌は父に代わり市民農園で野菜を育て、ホームページを更新する。
    そうして娘と妻は、いなくなった父親を少しずつ知っていく。

    静かな物語で、ドラマチックなことは起こらない。
    淡々と続いていく日々のなかの、ほんの小さな心の成長という感じ。

  • 突然失踪した父親が借りていた市民農園を耕す萌が主人公。
    家のPCに残された父の農作業の記録が書かれたHPを触り、放置されていた荒れた畑を手入れして作物を植え収穫をし…と季節は過ぎます。その間に畑を借りている人から聞く父の姿は家では想像も出来ないもの。
    一緒に農作業をしていた若い娘、家では作られた事のないであろう沢山の案山子…知らないことばかり。
    父の二重生活とも言える姿は萌にはどう映ったのだろう?と思います。
    父を溺愛し縛る祖母と自己完結の母、この息苦しさは失踪の一因だったのではないでしょうか。気が弱い事も文中に仄めかされていましたし。

    農園の人たちは好感を持てる人が多かったのですが、祖母と母の行動や考えがちょっと薄気味悪くてあまり良い読後感はありませんでした。

  • お父さんが失踪し、母娘が残される。父が借りていた市民農園を通して父の足跡を探す娘。皆が少しずれていて、何とも言えない不協和音が聞こえてくるようだ。
    父の行方がどうしたのかは半ばくらいでふと理解してしまった。

  • 突然失踪した父親が残した農園。そして、みみずやちょろのすけこと父親が運営していたHP。

    農園の作業、畑仲間との交流、そしてHPを通して知る、これまで全く知らなかった父親の一面。


    土の中で育ち、日の光をあびて育つ植物の姿が、少しずつ再生へと向かう主人公、その母親と祖母の姿に重なる。


    喪失を感じさせながらも、その悲しみを知らず知らずに受け止め、そしてその上に初めて現れる光、希望。
    静かな再生とはこういうものなのかもしれない。

  • 父が突然失踪し、娘と母で暮らし、娘は父が野菜を育てていた畑を継ぐように最初はそのような気もなかったけど自分の手でいろんな野菜を育てていく。母と娘はいつか父が帰ってくると思って日々暮していました。結局、父がどうして失踪したのか、どこに行ってしまったのかは最後までわかりませんでした。私としてはそこの点がちょっとモヤモヤです。最終的に何が言いたかったのか…頭を悩ませる本でした。でも、娘は父の書いていたHPを見たり、農家の人に話を聞いたりして自分の知らない父の話を聞いたり…父を知ることの大切さを表しているのかなと思いました。

  • 文芸誤報掲載
    シビアな設定なのに、どこかしらほのぼのした
    雰囲気が良い感じ。

  • 突然いなくなったらしい父親の代わりに、市民農園に励む娘と体力づくりに励む母の物語。
    これといってドラマはないが、農園をめぐる人たちの描写と父を想う娘の心理描写がいい。いなくなって分かることってあるし。

  • 読んだ後、爽やかには思わないけれど、どこか爽快な感じがする。

  • わからないです。これまでと、これからと、日々は続いていくんですよね。人生の一部を掬い取って文章にした感じで、前後が見えないなって思いました。

  • 失踪した父の残した農園を世話する娘

  •  日曜農園から、いろんな人生が透けてみえる。 高校生の萌が、一年半近く放置されたままの畑に嫌々行き、農作業するシーンから物語は始まる。家庭も畑も、なぜこんなに荒涼として殺伐としているのか疑問に思ったんだけど、読み進めるうちに徐々に、父親の失踪による不在な事実が浮かび上がってくる。 父親がしていたように、日曜日ごとに畑に行って、熱心に農作業する萌。まるでそうすることによって、自分が今まで知らなかった(知ろうとしなかった)真の父親の姿を引き寄せ、理解しようと努めているかのよう(日曜農園では別人格で、農園作業の記録を綴ったHPまで主催してるなんて!で、このHPがいかにもな感じで、すっごくリアリティがある!) 父親の不在が家庭に影を落としているかのようで、それを跳ね返すかのような残された女性陣の逞しさと、妙に乾いたユーモアと悪意が漂い、味があるところが気に入った。ただ、萌視線による物語でもいいと思うのに、ひたすら体を鍛える母親の笑子、祖母のハルエの視線まで投入されるのはちょっと。それも、ヘンに説明的だし。 脇役で登場する、日曜農園の主のようなエノキさんの存在が、いい味出してます。きっとHPも…なーんてね。 父親の失踪の理由すら結局明かされないのが残念だけど、萌の成長物語としてはこれでいいのかしら?

  • 芥川賞候補作だそうですが、どこがよくて候補になったのか、どこが悪くて賞を逸したのか、皆目分かりませんでした。

  • 失踪した父の残した市民農園とHPを引き継ぐ(?)娘という話自体は嫌いじゃないんだけど。。
    本としての面白さはいまひとつわからなかった。

    電車の中で読んでしまったので、静かにのんびり読むとまた違った印象だろうな、とは思ったけど。。うーん。。

全18件中 1 - 18件を表示

日曜農園を本棚に「読みたい」で登録しているひと

日曜農園を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

日曜農園の作品紹介

忽然と姿を消した父が残した畑とホームページ。萌は父をさがして、農園に立った。しずかな悲しみと再生の物語。第131回芥川賞候補作。

ツイートする